最近は人けのないポイントでサーフィンをするのが楽しいと感じる。
勿論、ビーチで出会うサーファー達との触れ合いも好きだが、誰もいない早朝に一人きりで黙々と楽しむの中々良いものである。
その時折で、ふと思う事が暫しある。
グライダーを小脇に抱えてアウトからロングライドをしてみたいと。
有するグラダイーは全部で3本。
それらで楽しむ事も当然可能のだが、折角なら自身の理想を形にした特別なグライダーでやってみたいものだ。
イメージは出来ている。
車に中積み出来る限界を考えて長さは11ft。
色味は1960年代の初頭のサーフボードではお馴染みのパネルカラー仕立てのレッド。
フォームは手に馴染んだグリーンフォーム、ブラウンでは重すぎる。
そうそう、ヴォランクロスも欠かす事は出来ない。
10オンスヴォランも魅力だが、やはり、ここは8オンス程度にしておいた方が良いだろう。
そして、最後は勿論グラスオンフィン。
さて、この一見無謀とも云える理想論を誰に形してもらおうか?
最初にイメージしたのはスティーブ・ブロムである。
南のスキップ・フライがグライダーの第一人者であればスティーブもそれ相当のグライダーを削ってくれる筈。
しかし、ここで問題が浮上した。
スティーブは自身ではラミネートは行わないのでパネルカラーのイメージは彼の友人であるレイ・ルーギーに伝えなければならない。
レイのラミネートは作品の域に掛って来るので申し分ないのだが、シェイパーとラミネーターの双方に「特別仕様」のコンセプトを伝えるのは少々分が悪い。
ならば、ここはシェイプとラミネートの双方を自身で行う人物が良い。
それなら略理想のグライダーに辿り着ける事だろうから自ずと候補は決まって来る。
そう・・・
ロジャー・ハインツ、そして、アダム・ダベンポートである。
俺の中では最強のセレクトである。
さて、どちらにするか・・・
ここで思った?
アダムはグライダーを削った事はあるのだろうか?
ダ・キャットを削って来る程のスキルを持ち合わせている位なので、きっと彼なら理想のグライダーを削ってくれる筈と考えたが、ロジャーは既に多くのグライダーを世に送り出している事から、ここは百戦錬磨のロジャー・ハインツに依頼する事にした。
次回の更新ではグライダーに古き良き時代のサーフボードディティールをトッピングしたオリジナルグライダーを紹介したいと思う。
Keep Surfing!!!!