三回に渡ってタイラーハジキアンの創るバルサボードを綴って来たが、本日は各所ディティールにスポットを当てながら紹介したいと思う。
早速、紹介しましょう!
タイラーハジキアンのバルサZチップである。
PIGとは異なったアウトライン。
素晴らしい以外の言葉が見付からない。
有している1950年代のベルジー&ジェイコブスのマリブチップと対比してみたのだが、丸で彼がそれらに敬意を表するかのようなオマージュである事が判る。
バルサ材は6本から構成されており、タイラーがバルサを研究した成果がボード創りにしっかりと反映されている事が判る。
後に登場するPIGはバルサでも緩やかなロッカーが付けられたモノも存在するが、チップに関してはデッドフラットである事からタイラーもその再現には抜かりなく着手している。
レールは後のフォーム時代のモノとは異なり、非常に繊細な創り込みが成されている訳だが、これは当時のサーフマーケットを映し出したかの様な汲み入れではないだろうか?
そして、やや前方にオンされたハーフムーン・・・
俺はビンテージのマリブチップは1本しか有していなので決定的な事は云えないが、ヴィンテージのチップのフィン位置はやや前方にオンされている事から恐らくタイラーもそれに合わせてのセッティングではないかと推測してしまう。
そして、このマリブチップ・・・
ディケールではなく、レーベル名とシリアルナンバーが焼き印されていのだ。
この、他のボードと異なる取り組みもタイラーにとってマリブチップが特別ボードだからこその表れではないだろうか?
そして、ご覧のラミネートシート。
ディティールを一つ、一つ紐解いて行くとタイラーのZチップに対する「情熱」を感じてしまうのは俺だけであろうか?
以前は、ワックスを塗り幾度どなく海に持ち込み多くの友人達に乗ってもらったが、ここ最近はずっとガレージにストック仕舞いだったので、久振りにワックスアップをして満喫してみたいものだ。
果たして、その時までに知人はバルサを有しているのだろうか?
Keep Surfing!!!!!