ロングボードに興味を持ち始めた1990年代・・・
この頃から少々疑問に思う事が1つある。
「何故、彼は余りメディアに採り上げられないのであろうか?」
「その偉大さをもっと知りたい人は多いのではないだろうか?」
しかし、彼は友人達の紹介文にて軽く触れられる程度の扱いを受けていた様に思えてならない。
考え方によっては、その友人達が彼以上にメジャーになったからなのかも知れない。
しかし、俺の中ではどうしてもメディアの扱いに納得が行かなかった。
少々大袈裟な書き出しとなったが、彼とはハップ・ジェイコブスである。
シェイパーの父と謳われているデイル・ベルジーが紹介されると必ずジェイコブスの名が登場する。
ドナルド・タカヤマの経歴が紹介されると必ずジェイコブスの名が紹介される。
しかし、それらは軽く触れられる程度に過ぎない様な気がしてならなかった。
当時は余り解らなかったが、これには大人の事情があった様でジェイコブスはベルジーやドナルドと比較すると日本のディストリビューターに恵まれていなかった為、彼の情報が大きく発信される事が無かった様であった。
結果、俺がジェイコブスという人物をある程度理解出来る様になったのはカリフォルニアに住む友人達から情報が収集出来る様になってからである。
俺の中でジェイコブスレーベル最高のボードと云えば、間違いなく、このボードである。
PIGが誕生する前の時代にベルジーと共にボード創りに励んでいたチップである。
日本ではベルジーのパートナー程度の触れ込みのジェイコブスだが、ベルジーと袂を分けた後の彼のレーベル下にはドナルド・タカヤマ、ランス・カーソン、ミッキー・ドラ、マイク・ドイル、ロバート・オーガスト、マイク・パーパス等の名立たるサーファー達が集結していたのだ。
この事だけをフォーカスしてもジェイコブスが如何に偉大だったかはクラシックボードを愛する者ならば手に取る様に解るのではないだろうか?
時は1963年・・・
正に、このディケールがカルフォルニアのサーファー達を釘付けにしていた時代である。
ベルジーも確かに凄いがジェイコブスだって凄い!
1963年に誕生したPIGとマリブチップを並べてみると、そう思えてならない。
次回の更新では左側のオーラを放し続けるPIGを紹介したいと思う。
Keep Surfing!!!!