初めてシェイプルームに足を踏み入れたのはいつの事だっただろうか?
シェイプルームにて、ボードを熱く語っているシェイパー達の姿を雑誌で幾度となく見ていた。
サーフィン業界の者ならば当たり前の光景でも、俺の様な単なるユーザーの場合、余りその光景に出くわす事はない。
シェイプルームにて、ボードを熱く語っているシェイパー達の姿を雑誌で幾度となく見ていた。
サーフィン業界の者ならば当たり前の光景でも、俺の様な単なるユーザーの場合、余りその光景に出くわす事はない。
しかし、サーファーならば一度はそんな光景に憧れたのでないであろうか?
少なくとも俺は憧れていた。
少なくとも俺は憧れていた。
そんな念願が叶ったのが、サーフボードワンの行岡豪さんのシェイプルームだった。
ただ、豪さんのシェイプルームは独特な世界観があってなのか?雑誌で見た光景とは少々異なっていた。
ただ、豪さんのシェイプルームは独特な世界観があってなのか?雑誌で見た光景とは少々異なっていた。
その後に訪れたのは川南活さんのシェイプルームだった。
活さんのシェイプルームは雑誌で見掛るシェイプルームその物であった。
そして、活さんに以前から気になっていた事を聞いてみた。
活さんのシェイプルームは雑誌で見掛るシェイプルームその物であった。
そして、活さんに以前から気になっていた事を聞いてみた。
「何故、シェイプルームの壁は青いのか?」
回答は予想通りだったが妙に嬉しくて、その後に訪れたファンタージランドの荘司さんにも、ランス・カーソンにも、ブルース・グラントにも同じ質問をしたものだ。

シェイプルームの壁の青さは、シェイプ時のボードのアウトラインを確認し易くする為の事なのだが、豪さんとタイラー・ハジキアンは青ではなかった。
青じゃなきゃダメという人も居れば、そうでなくても良いという人も居るのだろう。

シェイプに纏わる話で、以前、サーフィン業界の重鎮の方からこんなアドバイスをもらった。
「メジャーブランドの収集に拘るなら、1990年代初期に拘ると良い・・・」と・・・
ヴィンテージではなく1990年代?
ちょっと、意味深な内容だったので、思い切って真意を突っ込んで聞いてみた。
すると、「ヴィンテージボードは、素材も素晴らしく歴史的価値はあるが、正直、誰が削ったか判らない・・・」、「だから、本当の意味では1990年代の初期までのボードが良いんだ」と教えてくれた。
ちょっと、意味深な内容だったので、思い切って真意を突っ込んで聞いてみた。
すると、「ヴィンテージボードは、素材も素晴らしく歴史的価値はあるが、正直、誰が削ったか判らない・・・」、「だから、本当の意味では1990年代の初期までのボードが良いんだ」と教えてくれた。
なるほど・・・
確かに、映画「ビッグウェンズデー」でも似た様な場面が出て来る。
ピアでボードを削っていた頃のベアは自身がシェイプからラミネートまで行っていたが、街中に店を構えるとワクサーがシェイプをしているシーンが出て来る。
ベアの極端な性格もあるのだろうが、あの時代のベルジー等は正に「まんま」であったのだろうと推測がつく。
確かに、映画「ビッグウェンズデー」でも似た様な場面が出て来る。
ピアでボードを削っていた頃のベアは自身がシェイプからラミネートまで行っていたが、街中に店を構えるとワクサーがシェイプをしているシーンが出て来る。
ベアの極端な性格もあるのだろうが、あの時代のベルジー等は正に「まんま」であったのだろうと推測がつく。
ロングボードに再び脚光が当たったのは1980年代の末期である。
その流れに沿う様に、1970年代にサーフィン業界から足を洗った人達が挙って海に帰って来た。
そして、細々とシェイプを再開した。
早々に弟子を抱えるシェイパーもいた様だが、大半のシェイパーは自分が食べて行ける分だけの本数をこなしていた。
その流れに沿う様に、1970年代にサーフィン業界から足を洗った人達が挙って海に帰って来た。
そして、細々とシェイプを再開した。
早々に弟子を抱えるシェイパーもいた様だが、大半のシェイパーは自分が食べて行ける分だけの本数をこなしていた。
そう・・・重鎮の方曰く、「この時代までのボードが良い!」のだそうだ。
その後、メジャーなシェイパー達は、嘗ての時代の様に弟子や従業員を抱える様になり、自身でもシェイプに励む一方で、彼等がシェイプするボードにも自身のサインを入れて販売する様になって行く。
そして、そのスタイルはマシンシェイプへと移行されて行く様になる。
そして、そのスタイルはマシンシェイプへと移行されて行く様になる。
マシンシェイプが良いとか悪いとかは賛否両論で、個々の感じ方だと思うだが、実際にサーフィンを楽しむ?いや、緻密なボードコントロールを必要とする人は間違いなくマシンシェイプが望ましいのではないであろうか?
これも以前書いたが、嘗てのレジェント達は歴戦であっても、視力、体力等の低下から、左右対象にシェイプする事すら困難な人も居るという。
これも以前書いたが、嘗てのレジェント達は歴戦であっても、視力、体力等の低下から、左右対象にシェイプする事すら困難な人も居るという。
実際に俺が所有するレジェンドのボードでも、左右非対称、レールの太さの不均一等、アンバランスなボードは数多くある。
人によっては、デッキ面すら真面にフラットにシェイプ出来なくなっているという。
ただ、人間誰しも衰えがあるもので、こればかりはどうする事も出来ない。
そこで、現在多くのシェイパーに活用されているのがある程度までの工程をマシンで仕上げて、最後のフィニッシュを自身が行うのがスタイルだ。
人によっては、デッキ面すら真面にフラットにシェイプ出来なくなっているという。
ただ、人間誰しも衰えがあるもので、こればかりはどうする事も出来ない。
そこで、現在多くのシェイパーに活用されているのがある程度までの工程をマシンで仕上げて、最後のフィニッシュを自身が行うのがスタイルだ。
これは画期的で、最後のフィニッシュを自身で行う為、シェイパーの拘りを残しつつも、正確なアウトラインを作り出せるという利点がある。
このスタイルはレジェンドばかりではなく、ある程度の本数をこなすサーフボードメーカーであれば採用しているので、カリフォルニアのサーフィン業界ではスタンダードになっているのであろう。
しかし、これもマシンであるに違いは無い。
このスタイルはレジェンドばかりではなく、ある程度の本数をこなすサーフボードメーカーであれば採用しているので、カリフォルニアのサーフィン業界ではスタンダードになっているのであろう。
しかし、これもマシンであるに違いは無い。
以前、ランス・カーソンがこんな事を言っていた。
「知人からマシンシェイプを進められている・・・」と。。。
「知人からマシンシェイプを進められている・・・」と。。。
その話を聞いた俺には衝撃的だったが、マシンシェイプで成功を収めているメーカーを多く見てきたランスとしては無視出来ないのが本音であろう?
その一方で、ランスはサーフィン同様にシェイプにも強い拘りある為、中々「OK!」とは行かないのであろうか?
実際には、これは昨年の話なので、その後どうなったかは知る由も無いが、あの人里離れたシェイプルームで削れる本数を考えると複雑な心境になってしまう。
その一方で、ランスはサーフィン同様にシェイプにも強い拘りある為、中々「OK!」とは行かないのであろうか?
実際には、これは昨年の話なので、その後どうなったかは知る由も無いが、あの人里離れたシェイプルームで削れる本数を考えると複雑な心境になってしまう。

不均一でもハンドシェイプに拘るか?
精巧なマシンに拘るか?
これはサーファー個々に感じ方が異なるだろうが、ハンドシェイプで安いボードは有り得ないのは確かである。
さらに、納期も非常に悪い。
俺は勿論、ハンドシェイプ派であるが、知らずにマシンに乗っていたとしたら寂しいものである。
Keep Surging!