チーター2 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

今から15年以上前に発売された「Surf'60s Style」と言う本をご存知だろうか?
何を隠そう、俺がサーフボードオタクになってしまった要因の一つとして、この本は欠かす事が出来ない。

 

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サーフショップに置いてあったこの本を、何気なく購入した時からヴィンテージボード&ヴィンテージレプリカの虜になってしまった。
今でこそ、ヴィンテージボードは値頃感が出て来たが、この本が発売された直後は非常に高額で、流石に手が出なかった。
そんな高嶺の花であるボードを誌面を通して「いつの日か・・・」と願いながら物欲を高めて行き、今に至っている。



 

この本には、ヴィンテージ以外にも多くのレプリカが掲載されていて、当時はリミテッドだったタカヤマのジェイコブスモデルを40万円以上出して購入したり、ベルジーの5ストリンガーに自分の名前を入れてもらって造って貰ったりと、コツコツとコレクションを増やして行った。



 

ページを開く度に俺を虜にしてくれる、この本は未だに俺のバイブルである。
そんなバイブルに、堂々の2ページに渡って紹介されているボードがある。
そのボードこそが、今回紹介するハーバーのチーター2である。



 

チーター2と言えば、シーコングが代理店になったのを記念して20本限定で発売され、現在も非常に高額で売買されていると聞くが、俺のボードは、その中でもかなりスペシャルなんじゃないかな?
って、勿体ぶらずに紹介したいと思う。

 

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どうだろうか?
あの誌面に掲載されたボードと同じくレッド・チーターである。
以前にも書いたが、ハーバーは非常に正直な男で、このチーターの復刻に関しても、当時と同じスペックで造っていない事から、あえて「チーター2」と命名し、専用のディケールまで造っているのだ。

 

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ボードオタクとしては、当時と同じく「チーター」であって欲しいのだが、こればかりは仕方が無いかな?
1967年に人気を得たこのボードは、ステップデッキとしては少々遅咲きで、先行発売されていたリックのUFOまでのヒットには至らなかった様であるが、ロングボードの晩年期には様々なメーカーからステップデッキがリリースされたいたので、それに習ってのリリースだったのかも知れない。



 

残念ながらオリジナルを見た事が無いので、当時のカラーリングは不明だが、チーター2として発売されたこのボードはレッド以外にブルーも存在しており、共にティント仕上げとなっている。
よって、サインは薄らと確認出来る程度である。

 

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さて、俺のボードがスペシャル?の由縁だが、実は俺のチーター2はグラスオンなのだ。
俺的には、これって意外に凄い事で、国内で現存するチーター2のグラスオンは、実物、WEB上も含めて、未だに見た事が無い。
1990年代にリリースされたボードなので、「若しかしたらオンフィンは存在しないんじゃ?」とも思っている人もいるかも知れないが、有ったんだよね。。。

 

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フィンはレイク角度を伴い、後方寄りに着けらている為、テールからハミ出しているが、BOXフィンの着け位置をベースにハーバーが考えてオンしたらしい。
シェイパーによっては、色々なフィンを着け変えて「ボードの特性を楽しんだ方が良い」と言う意見もあるが、俺的にはシェイパーが選んだフィンが一番だと思っている。



 

このボードの為に存在するフィン。
このフィンの為に存在するボード。
どちらが良いとかではなく、これこそがグラスオンの魅力なのだと俺は思っている。



 

残念ながら俺の技量では、このボードの特性を解説は出来かねるが、「胸肩位の速い波で乗ったら楽しいのかぁ?」と言うイメージだけは想像がつく。
さてと、久しぶりにワックスアップしてみますかね?



 

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