稲村ヶ崎の行岡豪さんから「サーフボードが出来上がったよ!」と、連絡が入ったので、先日、引取りに行って来た。
2年半と言う長い月日が掛かったが、ようやくの完成である。
2年半と言う長い月日が掛かったが、ようやくの完成である。
豪さんが作るボードはフォームから拘る。
近年、大抵の国内メーカーは、マニューバーラインからUSブランクス製のフォームを仕入れるのが一般的だが、豪さんも同様である。
ただ、フォームの硬さには非常に拘りを持っており、最も重くて硬い・・・気密性の高い、高密度のフォームを特注している。
勿論、ストリンガーもバルサではなく、レッドシダーを使うと言う拘り様である。
それを更にボランクロスで巻き上げるのだから、重量は相当なものである。
近年、大抵の国内メーカーは、マニューバーラインからUSブランクス製のフォームを仕入れるのが一般的だが、豪さんも同様である。
ただ、フォームの硬さには非常に拘りを持っており、最も重くて硬い・・・気密性の高い、高密度のフォームを特注している。
勿論、ストリンガーもバルサではなく、レッドシダーを使うと言う拘り様である。
それを更にボランクロスで巻き上げるのだから、重量は相当なものである。
サーフボードのシェイパーが日本一集まる湘南では、シェイプとラミネートは分業化されている。
シェイパーはフォームをシェイプして、そのままラミネート工場に持ち運び、そこでラミネートされる場合が大半である。
ただ、この分業制にもデメリットがある。
それは、ボランクロスを巻かない?巻けない?工場が多々あるのだ。
シェイパーはフォームをシェイプして、そのままラミネート工場に持ち運び、そこでラミネートされる場合が大半である。
ただ、この分業制にもデメリットがある。
それは、ボランクロスを巻かない?巻けない?工場が多々あるのだ。
以前、川南活さんにPIGを削ってもらった時にも、ボランクロスの事では着地点が見付からず苦労した。
何故なら、活さんのボードをラミネートしている工場がボランを巻きたがらないのだ。
それならば「他の工場で!」と、お願いしたのだが、「取引がない工場には仕事は出したくない・・」との事から完成までかなりの時間を要した経験がある。
何故なら、活さんのボードをラミネートしている工場がボランを巻きたがらないのだ。
それならば「他の工場で!」と、お願いしたのだが、「取引がない工場には仕事は出したくない・・」との事から完成までかなりの時間を要した経験がある。
そんな事を知ってなのか?はたまた、自身の拘りなのか?豪さんが作るボードは全て自身でラミネートしている。
勿論、色付けもサンディングも・・・
自分が知る限り、全工程を一人で行っているのは豪さんと荘司さんのみである。
勿論、色付けもサンディングも・・・
自分が知る限り、全工程を一人で行っているのは豪さんと荘司さんのみである。
前置きが長くなったが、俺が2年越しに待ち焦がれた豪さんのPIGをお披露目したいと思う!

もう、何も言う事無いね!
パーフェクトだね!
10ftで削ってもらったんだけど、豪さん自身「これだけ長いPIGは初めて削ったよ!」と、言っていた。
最初は、長さが長さだけに、ノーズのバランスが心配したけど、全く持って心配無用だった。
ロッカーの具合も、程好いフラットで良いバランスだ。
ただ、重さは半端ない。。。
以前、ジーン・クーパーにPIGを削ってもらったのと同じくらいの重さかな?
豪さんは、シェイプに限らずデザインセンスにも長けていて、この様なクラシックなアートラインも自身でデザインし、マスキングをしながら入れてくれた。

以前に作ってもらったスタンダードモデルの時には、本当にシンプルなデザインだったから、今回のボードはレッドのカラーリングといい、控えめなデザインといい、最高に気に入っている。
フィンはお手製のオリジナルフィンである。

ベルジーのタイプでも、ジェイコブスのタイプでもなく、豪さんのオリジナルのハーフムーンが素晴らしい!
テールブロックは、稲村ヶ崎の海岸に迷い込んだ流木から作られたお手製である。
ウッドブロックの後方から、フィンが覗き込むのが豪さんならではだと思う。

こうして、豪さんのPIGを改めてみてみると、PIGというボードは付焼き刃ではシェイプ出来ないジャンルのボードだと思った。
以前、興味本位でPIGを殆ど削った事の無いシェイパーにPIGを削ってもらったら、とんでもないモノになってしまった事がある。
誰でも、プロなのだから「削れない!」とは言わないし、仮に「これが俺のPIGだ!」と言われたら頷くしかない。
PIGはベルジーが考案し、オリジナルが存在する為に明確な答えが出ているボードだ。
故に、シェイパーの個性を発揮し辛いボードでもある。
諺に「餅は餅屋から」というのがあるが、正にPIGはそれに値するジャンルのボードだと思う。
故に、シェイパーの個性を発揮し辛いボードでもある。
諺に「餅は餅屋から」というのがあるが、正にPIGはそれに値するジャンルのボードだと思う。
このボードが俺にとって宝物になる事は間違い無さそうだ。