「今日はお前んちに集まろうぜ!」、なんて、会話が飛び交っていた餓鬼の頃。。。
餓鬼の頃は当たり前のやり取りだったが、いつしか、自分の家に人を呼ぶ行為は特別な事になって来た様に思える。
大人になっても単身の頃は気兼ね無く友人を家に招いていたが、家族が出来ると家は自分だけのモノでは無くなる為、家族公認の友人で無ければ家に招く事も容易ではなくなる。
そんな環境の中、海で出会った特別な仲間達が我が家に集結した。
住む所も、職も、若しかするとサーフィン以外では全く価値観が違うのかも知れないが、何だか妙に心を許せる仲間達が遠路遥々訪問してくれたのだ。
集まってくれた目的は俺の増え過ぎたボードを整理する為・・・
正確に云うなら、手放せ無いで躊躇している俺の背中を押す為に集まってくれたのだ。
作業が始まって膨大なボードを目の当たりした仲間達はせっせとボードの出し入れに精を出してくれていたのだが、気が付くと二人が脱落していた。
何やら、二人でボードを並べながら吟味をし始め、終いには2階からバルサボードを持ち出し記念撮影を始める有様であった。
また、別の者は何故かバイクに跨り、あちらこちらと写真を撮りまくっているではないか?
更に云えば、俺はボードに限らずモノを入手する時はキーワードとして、モノ自体に「浪漫」があるかを考える様にしているのだが、その辺のサクセスには全く持って耳を貸さずに、ただ各々がしたい事だけをしている様でならなかった。
結局のところ、気付けば後輩といつもの様に二人でボードをせっせと運んでいる様な気にもなったが、不思議とこれが全く嫌気がないのだ。
むしろ、彼らの行為を見ているだけで俺自身が笑みが零れてくるから不思議な事である。
何もかもが偶然で海で出会った仲間達だが、自身の「宝物」に触れられても不快な気分にはならない・・・
彼らはそんな特別な仲間達なのだと、この日、新めて感じだ。
一段落して昼食用のピザを片手にハーフムーンを眺めていると、ここでようやく海で出会った仲間ならではなのボード談議が全員で繰り広げられた訳だが、その会話も気温の上昇と共に我が家からビーチに間も無く移行する事だろう。
海から上がってサーフィン談議に花が添えられる季節も、そこまでやって来ている筈だ。
そしたら、また。、皆で集まってワイワイやりたいものである。
Keep Surfing!!!!