フリーで仕事をしていると、時間貧乏っていうんでしょうか、オンオフのメリハリがつかなくなるきらいがあります。定期的な仕事と不定期の仕事とインプットの時間。
広報に事務作業・・やろうと思えばいくらでもやることがある。
(これってみんなそうかもね)
ちょっと疲れがたまることも(これはフリーとか関係ないですね)。
昨日は久しぶりに打ち合わせなども入っていなかったので、ふと思い立ち、ドライブに行きました。
それでもインプットのための本やメモ帳など持参してしまうのは時間貧乏性のカナシイ習性。
頭の中に浮かぶのは
「景色のよいところ」「高いところ、眺めの良いところ」
私は時々こういう気持ちにかられます。大きなところから俯瞰してものを見たいという欲求でしょうか?
それで以前から行きたかった寸又峡の『夢のつり橋』を目指すことにしました。
オクシズ経由で川根からの寸又峡。
山道をくねくね、ヘアピンカーブを幾度となく越える。
交互にかかる横Gを楽しみながら走ると市境へ。
来たかった、高いところ~~。
すすきがいっぱい。
杉の葉が綺麗なグラデーションに染まっていました。
いたるところに秋を感じます。
木は光のある方に枝を伸ばしてる、なんてことにも改めて気づく。
とても合理的に生きているんだな、木って。
こういったことに目を向けていると
縮こまっていた自分の触覚がぐんっと伸びていくのを感じます。
陳腐な言い方だけど、自然ってすごい。
すると自分の呼吸がとても浅くなっていたことに気づき
深呼吸してみたら、どんどんエネルギーがチャージされる感じ。
とても嬉しくて泣きそうになるほど満たされた気持ちになりました。
自然って怖いけど優しい。
陳腐だけど。
夢のつり橋へは駐車場から徒歩で片道約30分と書いてありました。
天気が崩れるとの予報だったので、脇目も振らずに向かったらそれほどかからず到着。
普通の日なのに結構人がいて、特に帰り道に多くの人とすれ違いました。
車のナンバーも岐阜やなにわなど遠くからのものも多く、人気があるのを実感。
週末には混むんでしょうね。それを知らせる看板がありました。
これ、すごーーく揺れます。
すれ違いは板一枚の余分なスペースが2か所あるだけ。
個人的には三島のスカイウオークよりスリルがあると感じましたよ。
あいにくの曇り空で水面はグリーンではありませんでしたが、それもまた渋さを醸し出して趣あり・・。
人の手が入っているところですから、すぐ近くにダムの看板とかあったり電気関係の車が停まっていたり。まあ、観光地ですしね~。
でもね、サルの仕業でしょうか、歩く道で石が上から転がってくる音がして(ちゃんと山沿いに金網は張ってあります)顔を上げてみましたが何も見えず、ニホンカモシカもいるところだと思うと繁みを見ながらワクワク。
音に耳を傾け音のする方向に目を凝らし、想像の翼がどんどん広がっていく楽しさがありました。
帰り道はそんな感じでゆっくりと戻りました。
おトイレもちょっとおしゃれな言い回し。
『天子の香和家(かわや)』
こういうの、苔が好きな人はたまらないだろうな~。
そのあと駐車場の近くでおそばを食べて
温泉にも入って(その名も『美女づくりの湯』)帰ってきました。
あまりにこじんまりとしていたので
「混浴ですか?」
と受付のおじさんに聞いてしまいました。すみません。
温泉は入館料400円。
露天風呂ひとつで石鹸もシャンプーも置いてないシンプルなお風呂でした。
でも、源泉掛け流し。
湯の花がふわふわと浮いていてぬるりとした肌触りが気持ちいい!
ご一緒したマダムはあちこちの温泉を楽しんでいるそう。
「いいお湯ね~~」と言っていましたよ。
寸又峡は思ったよりも遠かった。
運転は結構疲れたけれど、よい気分転換になりました。
結局持参した本もメモ帳も開くことはなかったけど
『ちょっと目先変えてみたら』
とメッセージをもらったような気がします。
時々リフレッシュするの、大事~~!