休職してしばらく経つ中、
相変わらず虚無感の中、生活していた。

気力もなく、感情も無いに近いような状態で
何が起こってるんだろう?くらいな気持ちでいた

それでも当たり前だが、日々生活は続く訳で
車を運転するのもしんどいのに、買い出しをする為に外出しなくてはいけなかった

自宅からすぐ近くのスーパーだが
たった15分程度でさえ動悸のような症状が
少しずつ起こり始めるので
スーパーに到着しては駐車場の車の中でしばらく落ち着くまで休憩したりしていた

ようやく落ち着いたので、店内に入るとまた動悸が起こり始める
結構強く出る時もあったので起こり始めた最初の頃は倒れるんじゃないかっていう不安な気持ちもあったりしていた

そんな時はすぐに買い出しを済ませて
また車の中でしばらく落ち着くまで休憩しての繰り返しだった

その頃はとにかく体調悪く、動悸もとても多く出ていたのでほとんどが病院と買い出しくらいしか出来なかったと思う

病院も2週間おきくらいのペースだったけど
まず病院に行く事が難しかった
予約をしていても体調が良くないから延期したり
向かっている最中に悪くなって途中で断念したりと良くなる為に病院に行くのに
その病院に行くのがまず出来ないというなんとも言えない時もしばしばあった


漢方で何ヶ月か過ごしていたが、やはり即効性のある訳ではないので薬を使ってみましょうと主治医との相談により薬を使う時期が始まった


うつ状態と言われて3ヶ月が経った頃だった





それから何日か経ち
会社の上層部との面談などで、診断結果や休職、
異動などが決まった

異動先にはメンタルダウン経験した人や
数人顔見知りでもあったからさほど気にはならなかったが距離と時間は倍以上になった

診断結果は軽〜中等程度と観られ
1か月から3か月くらいとりあえず様子を見ましょうとの病院との治療方針になった
薬を使うと副作用が酷いと
自分の友人にも経験者が居たのと元々聞いていたのでとりあえず漢方のみで対応した

その頃の症状は
動悸
頭に霧がかかるような感覚(ブレインフォグというらしい)
倦怠感
気力が何も起こらない

とりあえず1か月休職した
体がおかしいのはずっと思っていたので
ようやく休める
でもこの感覚、未知の世界だ…
動悸は不定期にやってきて
とても強くなったり、落ち着いたりした
とにかく体を休めてというより
感情が『無』の状態だったので
何も出来ないといった方が正しい

携帯、ゲーム、本を読むとか
ちょっと気分転換に出かける
なんて不可能で
症状は出るばかりで、
ただひたすら過ぎ去るのを待つばかり
横になると出来る事もなく
気がついたら寝ていたりして
昼夜も逆転するような生活になっていた

その頃はメンタルクリニックの診察は
2週間に一度くらいのペースで主にこんな症状が起こるなどという話を15分〜20分程度
話していたが、この状態は割と普通に起こる事らしく
『そうなのか…これがうつ病というものなのか』まだ理解が追いつかずにいた

自分がうつ病になる事
休職した事
仕事が出来なくなる事

色々な事が自分自身ではまったく受け入れられる状態ではなかった












仕事はとりあえずこなしていたが、それから1ヶ月くらいの間、休日には色々な病院をまわっていた

その頃起きていた症状は
めまい、動悸が主だったと思う
朝礼で急に気分が悪くなって早退したりする事もあった
休みの日はそれほど気にならないが会社に向かい近づいてくると短い時間だけど心臓がバクバクとしたりしていた
そして何より会社に迷惑をかけてしまった事などでメンタルがグラグラだった

ショックを引きづりながらも原因を突き止めたい一心で症状がめまいという事から
かかりつけの耳鼻咽喉科にかかった
心臓系や年齢的には当てはまっていないが更年期障害で自分の症状に似たこともあったので泌尿器科にもかかったりもした
けれどもどれも異常は見られない結果だった

帰り道にはいつも『これだけ不調が起きてるのに異常が見られないって?
意味わからない』
などと呟きながら車を運転していた

しかし、実はその時どこの病院でも数値に異常は基本的に見られないので精神的な部分から来ている可能性が高くありますと言われていた

結局辿り着く先はメンタルクリニック
これだけいくつも同じように検査して異常が見られない結果な以上薄々そうだろうなと自覚もあった
でも自分自身どこか抵抗もあって
何か一つ越えるような感覚だったが
着地点を探していた

ひとしきり診察を終えると『うつ状態』
との結果だった
クリニックを出るととりあえず着地点に辿り着いた事で安心した気持ちと
これから先、自分はどうなるんだろう
会社は
仕事は
体は治るのだろうか
という不安と消失のような気持ちの中、空を見上げていた