こんにちは、ゆきです。大変ご無沙汰しております_(^^;)ゞ

  何やかやしていたら、いつの間にか2ヶ月以上放置してました💦こんな調子ですが、ときどき覗いてやってもらえると嬉しいです。


   さて、今回は大阪の郷土料理について書きたいと思います。その名も「小田巻き蒸し」❗

  私は生まれも育ちも大阪ですが、今までこの料理のことを知りませんでしたびっくり

  この小田巻き蒸し、一言でいうと、うどん入りのでっかい茶わん蒸しです(笑)何とも大阪人らしい、ユニークな発想...泣き笑い名前の由来は、紡いだ麻糸を丸く巻いたものを「苧環(おだまき)」といって、うどんが紡ぎ糸のように見えることからこの名が付いたそうです。ちなみに「小田巻き」の文字は当て字なのだとか。

   卵が高価だった時代、卵がたくさん使われる小田巻き蒸しは、船場の商家さんなど裕福な家庭のハレの日のご馳走として食べられていました。
戦前は地域のうどん店などの品書きに載っていたのが、戦後はほとんど見かけなくなっていったそうです。

   そういった歴史的背景から、長い間大阪に住んでいても知らない人が多いのは、仕方がないことなのかもしれません悲しい


  そんな知る人ぞ知る幻の料理と化した小田巻き蒸しですが、現在でも提供しているお店がありました✨以前このブログでも紹介した、大阪は船場にある明治26年創業の老舗「うさみ亭マツバヤ」さんです❗




  小田巻き蒸しは裏メニューの上、事前に予約が必要です。基本的にお昼どきの混雑する時間帯は受け付けていないそうなので要注意。お値段は税込1,200円です。


   数日前に予約をし、約一年ぶりの訪店。お店に入ると、相変わらずの昔懐かしい雰囲気に心が癒されます照れ

  きびきびと動き回り、かつお客さんへの気遣いが行き届いた働きっぷりが印象的な女将さんに、厨房が見える席に通してもらいました。

  予約時間に合わせて調理してくれていたようで、料理人さんが何度も蒸し器を確認する姿が見れて感激✨







   15分ほど経って、お待ちかねの小田巻き蒸しがやってきました爆笑ドキドキしながら蓋を開けると、「おぉー❗」と思わず声が漏れてしまうほど豪華な具材✨かまぼこ、焼きあなご、えび、鰆、鶏肉、百合根、銀杏に、アクセントに添えられた三つ葉...この時点でめっちゃハイテンション(笑)




   底の方に箸を入れてみると...ちゃんとうどんが入ってます❗

  なめらかな茶わん蒸しに柔らかめのうどんがよく馴染んでます。旨みが具材から染み出ていて、コクがありつつまろやかなお出汁。 ただただ美味しい~照れお出汁も卵も残すのがもったいなくて、ちゃんと最後まで頂きました。

  船場で頂く贅沢な茶わん蒸し、何だか商家のお嬢さんになったような気分(笑)


   今回また新たに大阪の食文化に触れることができて、とても良い経験になりました照れ

  普段なかなか家で茶わん蒸しを作る機会がないので、特別な日や時間のある時に作って楽しむのも良さそうです。その時はうどんを入れよう爆笑


  ところで、こちらのお店には「おじやうどん」という名物があります。ごはんの入った鍋焼きうどんなのですが、お客さんが来店するたびに注文が飛んでましたびっくり「ついつい誘惑に負けて頼んでしまう」なんて声も聞こえてきて、炭水化物が大好きな大阪人の心を鷲掴みにしているようです(笑)

  今度は「おじやうどん」を目当てに来たいと思いますニコニコご馳走さまでした❗