こんにちは、ゆきです。突然ですが、自分の住んでいる地域のソウルフードを聞かれたら何と答えますか?
私の住む大阪では、やはりうどんやお好み焼きなどの「粉もん」が真っ先に挙がります。特にうどんは歴史が古く、豊臣秀吉公による大阪城築城の時に人夫のための市ができ、うどん屋や蕎麦屋が立ち並んだことに始まったそう。
(大阪府製麺商工業協同組合のHPより参照)
そんな歴史ある「大阪のおうどん」ですが、心斎橋に名店があると聞いて、さっそく行ってきました。
明治26年(1893年)創業の老舗「うさみ亭マツバヤ」です。何とこのお店、今では全国的に知られている、大阪の郷土料理でもある「きつねうどん」の発祥といわれています。
心斎橋筋商店街から路地を抜けて、オフィスや飲食店が立ち並ぶ場所にお店はありました。いかにも老舗らしい店構え。
観光客など多くの人でごった返す繁華街の中にこういうお店があると、何だかホッとします。
お昼時だったこともあって、一階は満席で二階へ通されました。二階は4人掛のテーブル5つ。奥に障子のような扉がある、純和風の落ち着いた雰囲気。
客層は地元の人らしき常連客やビジネスマン、女性の一人客など幅が広いようです。
メニュー表を見て、品揃えの豊富さと値段の安さにビックリ「しっぽくうどん」とか「かちんうどん」とか馴染みのないメニューがたくさん...生まれも育ちも大阪ですが、まだまだ知らないことばかり(-_-;)
オーダーしたのはうどんセット(ミニ親子丼付き+香の物、昆布の佃煮)税込800円
「きつねうどんとちゃうんかい!」と突っ込んだ方...そうなんです、そのつもりだったんです。それが親子丼に目が眩んだばかりに、かけうどんであることに気がつかなかったのです(泣)やらかした感半端ない...。
きつねうどんは次の機会にすることにして、料理を堪能するべく気持ちを無理矢理切り換えて頂きます。(合掌)
まずはうどん。お汁が濃い色をしているので、醤油が効いてるのかなと思いつつ飲んでみると、以外にもまろやかで甘め。何だか懐かしい、ホッとする味です。
麺は太くも細くもなく、スルスルッと食べられます。コシがあまりなく、柔らかいのが大阪のおうどんの特徴。
そういえば柔らかいうどんを食べたのは久しぶりで、最近はコシの強い讃岐うどんばかり食べていたことにふと気づく...。
お次は親子丼。見た目から食欲をそそります。メニューに「ミニ」と書いてあったけど、全然ミニじゃない(笑)それなりにボリュームあります。出汁の効いた甘辛い、昔ながらの味わい。煮汁の量がちょうどよくて、ご飯も美味しく頂けます。鶏肉がいっぱい入っていて、食べごたえもあり。あっという間に完食(笑)
このお値段でこのクオリティ、幸せを感じるくらい大満足でした!近所にあったら毎日通いたい...。
今回このお店で料理を頂いて、久しぶりに郷土の味に触れることができました。懐かしい味と感じたのは、母や祖母の味を思い出したからかもしれません。
毎日でも食べたいと思うものって、慣れ親しんだホッとする味なんだなあと改めて実感。
大阪に住んでいても、他の県や、はたまた色んな国の料理を食べることができるほど食が多様化しているせいか、郷土の味を忘れがちになってしまっていることに気づきました。
もっと大阪の文化に触れて、新しい魅力を発見したい...さて、次はどこにいこうかな?