玉ねぎが腐る家庭菜園…前回の続き | 化学肥料と農薬に頼らず自然でやさしい美味しさに育つ『炭素循環農法』で野菜を栽培している農家のブログ

化学肥料と農薬に頼らず自然でやさしい美味しさに育つ『炭素循環農法』で野菜を栽培している農家のブログ

2013年7月から近所の耕作放棄地を再生して、農薬や化学肥料は使わない『炭素循環農法』で野菜をつくりはじめました。畑の様子や、無人販売の様子、野菜の作り方などを情報発信して行きます。

中村です、




今日も前回に続き玉ねぎが腐る原因を話します。




初めに前回のあらすじを少し話します。




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前回は未熟な堆肥が土の中で発酵することによって


玉ねぎの調子が悪くなるとお話しました。




そして、もう1つ玉ねぎ栽培が上手くいかない原因


があるとお話しました。




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今回はそのもう1つの原因について少し話します。




家庭菜園の土つくりで誰もが何も疑うことなく使う


代表的な土壌改良材があると思います。




最近は「有機が良い」「土がフカフカになる」と


言われて沢山まいている人もいるあの資材です。




私のやっている家庭菜園教室の受講者も


99,9%使っているあいつです。




そう、石灰です。




石灰を使うことは大切です。




石灰は土にカルシウムの補給ができます。




苦土石灰なら苦土はマグネシウム成分なので


土にカルシウムとマグネシウムの補給ができます。




カルシウムは植物の分裂組織、特に根の先端の


成長に欠かせないと言われています。




トマトなどでは実の先端が腐る現象が起こります。




マグネシウムは葉緑素の構成元素であり光合成に


必要な要素です。




マグネシウムが足りないと葉脈と葉脈のあいだが


黄色くなるような現象が起こります。




土つくりに石灰は必要な存在だと思います。




でも多くの人が撒きすぎのようです




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あなたは石灰どれくらい撒きますか?


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「毎回撒いています」




「消毒のつもりでたくさんまいていました…」




「本の通りにまいていました」




教室で質問すると大体の回答がこんな感じに


なります。




そして、玉ねぎどうですか?とお聞きすると




「小さいんです・・・」




と答える人がたくさんいます。




先に結論を言うと、




石灰を撒きすぎると玉ねぎが大きくなりません。





玉ねぎだけでなく他の野菜も大きくなって


くれません。




では、どのくらいの量を具体的に撒けば良いのか


というと…




石灰は年間1坪にたいして100gくらいの散布量で


十分だと思います。




100gとは、紙コップ半分くらいの量です。




これを言うと異論を唱える人もいると思いますが


私の経験上での話なので大丈夫です。




ただし有機中心の土つくりをしている畑を前提として


の話しです。




堆肥や有機の肥料を使っている場合は100gで


大丈夫だということです。




有機の肥料には石灰や苦土が入っている場合が


あります。




というか結構入っています。




とりあえず今日はこのくらいにして、明日はその辺


を話そうと思います。




では、また。






べじまにあ


中村真也