中村です、
今日も前回に続き玉ねぎが腐る原因を話します。
初めに前回のあらすじを少し話します。
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前回は未熟な堆肥が土の中で発酵することによって
玉ねぎの調子が悪くなるとお話しました。
そして、もう1つ玉ねぎ栽培が上手くいかない原因
があるとお話しました。
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今回はそのもう1つの原因について少し話します。
家庭菜園の土つくりで誰もが何も疑うことなく使う
代表的な土壌改良材があると思います。
最近は「有機が良い」「土がフカフカになる」と
言われて沢山まいている人もいるあの資材です。
私のやっている家庭菜園教室の受講者も
99,9%使っているあいつです。
そう、石灰です。
石灰を使うことは大切です。
石灰は土にカルシウムの補給ができます。
苦土石灰なら苦土はマグネシウム成分なので
土にカルシウムとマグネシウムの補給ができます。
カルシウムは植物の分裂組織、特に根の先端の
成長に欠かせないと言われています。
トマトなどでは実の先端が腐る現象が起こります。
マグネシウムは葉緑素の構成元素であり光合成に
必要な要素です。
マグネシウムが足りないと葉脈と葉脈のあいだが
黄色くなるような現象が起こります。
土つくりに石灰は必要な存在だと思います。
でも多くの人が撒きすぎのようです。
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あなたは石灰どれくらい撒きますか?
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「毎回撒いています」
「消毒のつもりでたくさんまいていました…」
「本の通りにまいていました」
教室で質問すると大体の回答がこんな感じに
なります。
そして、玉ねぎどうですか?とお聞きすると
「小さいんです・・・」
と答える人がたくさんいます。
先に結論を言うと、
石灰を撒きすぎると玉ねぎが大きくなりません。
玉ねぎだけでなく他の野菜も大きくなって
くれません。
では、どのくらいの量を具体的に撒けば良いのか
というと…
石灰は年間1坪にたいして100gくらいの散布量で
十分だと思います。
100gとは、紙コップ半分くらいの量です。
これを言うと異論を唱える人もいると思いますが
私の経験上での話なので大丈夫です。
ただし有機中心の土つくりをしている畑を前提として
の話しです。
堆肥や有機の肥料を使っている場合は100gで
大丈夫だということです。
有機の肥料には石灰や苦土が入っている場合が
あります。
というか結構入っています。
とりあえず今日はこのくらいにして、明日はその辺
を話そうと思います。
では、また。
べじまにあ
中村真也