野菜ソムリエコミュニティさいたま

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「野菜ソムリエコミュニティさいたま」・・・活動やイベントの記録・野菜ソムリエによる旬な情報をお届けしています!!




野菜ソムリエコミュニティさいたまの公式ブログです




「野菜ソムリエコミュニティ」は、日本各地の野菜ソムリエ(プロ、上級プロを含む)が資格を生かした自主的な活動を組織的に実施し、情報交換や相互連携の拠点とするための協会公認の団体です。










               2019さいたま市農業祭










コミュニティ発足10周年記念パーティ(2019)









                2017さいたま市農業祭




                2017深谷市産業祭


 4月13日(土)野菜ソムリエコミュニティさいたまで、スパイスワークショップを開催しました。場所は上尾市にある井上スパイス工業(株)さんです。

17人の会員がスパイスの話に熱心に耳を傾け、自分で複数のスパイスを調合して自分オリジナルのチャイ・マサラ(スパイスを入れたミルクティ)を飲んで楽しみました。

           講師の先生方といっしょに記念写真です

 

 最初に、井上会長からスパイスの世界史、 スパイスの発見から世界での分布の話を楽しくお話しいただきました。

スパイス探検隊長のスパイス工業(株)井上会長です

 

 続いて、社員の松田さんから、スパイスの種類、特徴と使い方について商品とともに、説明いただきました。

社員の松田さんから、スパイス遣いのコツを教えていただきました

 

いろいろスパイスはあれども、どの働き(①匂い消し、②香り付け、➂辛み付けのどれなのかなど)を目的として使うのかが重要とのことでした。

世界各地にいろいろなスパイスがあります

 

 そのあとはお待ちかねのスパイスの調合です。

5~8種類のスパイスをお手本の調合割合を参考に各自の好みの割合で調合しミルクティに混ぜ、オリジナルの「チャイ・マサラ」を作って試飲をしました。

熱心に井上会長のお話を伺う参加者の皆さん

 

今まで静かだった会場内が、「ブラックペッパーを入れてこれはおいしい」とか、「この配合では、シナモンの香りがまだ強い」など、各自の感想があちこちで呟かれ、一気ににぎやかになりました。

5種類のスパイスの配合を考えるのを基本としました

 

どのスパイスを使うとこんな味になった、と各自の感想、意見を情報交換します

 

会場隣接のレストランでは、オリジナルのカレーを食べたり、講義で聞いたスパイスのお買い物をしたりできたので、参加者から「盛りだくさんで楽しかった。」との感想をたくさんいただきました。

会社オリジナルの有機スパイスカレーを楽しみました

 

レストランの周りの桜も満開で歓迎してくれました。

 

 今回のテーマは、3月に開いた調理法の研究「料理のなぜ」に関連して、今回は、自分の料理をスパイスでどう変えることができるか。摂取過多といわれている塩分減少などにつなげられるかなどでしたが、成果もありました。楽しく学べた一日でした。

 

                             担当 渡辺 実

3月16日(土)、女子栄養大学 坂戸キャンパスにて

「野菜・果物のなぜ?」講習会を開催しました。

 

「ほうれん草をゆでた後、どうして水にさらすの?」

「レンコンを酢水にさらすとなぜ白くなるの?」

「教わったけど、どうしてかは知らない…」

など、日常の調理の過程で起こる「なぜ?」を女子栄養大学の駒場先生に科学的な視点から 

ご講義いただきました。

知っているけど理由を聞かれると悩むこと、ありますよね。

 

パワーポイントと資料の併用で、皆さま真剣にメモを取られていました。大学生気分です。

 

 

 

野菜から色素を取り出し、木の芽味噌や和え衣に色づけをする「青寄せ」という方法は

興味深かったです。

 

 

 

どうしても色よく仕上げる方法と理由に目が行きがちでしたが、印象に残ったのは、ナスの

色止めのお話の中であった事。

レンジ加熱は色よく仕上がる一方、歯ごたえがあり、若い人たちには問題ないが、歯が弱く

なってきた高齢者には食べにくい。

蒸して加熱をした方は、色は悪いがふっくらやわらかな口当たりとなり、小さなお子さんや

高齢者の方、歯の弱い方にはこちらが向いている。

誰が食べるのかを考え、調理法を選ぶことの大切さを教えていただきました。

 

 

きれいに見せる事ばかりに気を取られ、食べる人の事を考えられなくなってしまったら悲しい

ですよね。

幼い頃、祖母が作ったみそ汁の具やうどんは、色は悪いですが、やわらかく煮込まれていた事を思い出しました。

孫が食べやすいようにと思い、作ってくれていたのでしょう。

美味しいお料理には、優しさと思いやりが入っているのですね。

 

また、「食により人間の健康の維持・改善を図る」を建学の精神としている女子栄養大学ならではの「塩分について」のお話もご講義いただきました。

チューブのワサビやカラシにも塩分が含まれているという事に驚いた方が多かったようです。

 

 

 

約2時間の講義でしたが、あっという間に時間が過ぎ、講義後も熱心に質問をされている方も

いらっしゃいました。

 

以下、皆さまからいただきました感想です。

(全ての方の感想が掲載できず、すみません)

 

*様々な野菜、果物の科学的な反応で、それぞれの美味しさなどの確認ができ、

今後の調理に大いに活かせます。野菜料理を整えるコツ・ポイントが特に参考になりました。

*健康や食品表示についても興味を持つことができた。また、親から教わった調理方法の意味が

理解できて面白かった。

*野菜ソムリエという事で、野菜に偏った視点を見直す意味で良かった。

*野菜・果物のみならず、「食」についてのお話がたくさん含まれており、たいへん興味深く

受講させていただきました。

*美味しく美しく調理することをつい考えて調理していましたが、今回の講習でいかに美味しく

調理すると同時に、塩分調整方法や食べる人、食べるタイミングによって調理の仕方を変えることが

大切だとよく分かりました。

*野菜ソムリエとはまた別の視点から食について学んだ気がします。その人に会った食事をデザインし、整える力 印象に残りました。そして私は塩分を過剰にとってしまっていると恐ろしく感じました。気を付けていきたいと思います。

 

他にも、今回の内容をもっと掘り下げて学びたい、塩分や減塩の事を知りたいなど、たくさんのご意見もいただきました。

今回の学びが、野菜ソムリエとしてより健康を意識した活動に繋がれば幸いです。

 

講師をお引き受けいただいた駒場先生、先生をご紹介いただき、会場を提供いただいた

香川栄養学園の職員の皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

担当:西尾

 

2月7日(水)さいたまスーパーアリーナで開かれた「農と食の展示・商談会2024」をコミュニティメンバーで集まって見学に行ってきました。

〇はじめに

 この行事は、埼玉県内の農産物や加工品の情報収集や情報交換・商談を目的として、埼玉りそな銀行、埼玉県の共催により毎年1回開かれるものです。

 今回の出店業者は今までの最高の134。

埼玉県内の農産品、加工品や生産関係者にあえる貴重な機会なので、コミュニティさいたまでは毎年参加者を集って見学会をしています。

 

今回の参加者は11人。とても全部のブースは見切れないので、つながりのあるブースや注目されているブースを10選んで順番に訪ねていきました。

参加した方からは、製品を見たり、出展者から話を聞いたりして、とてもためになったと感想をいただきました。

 

〇三和農林

まずは県内随一のカイワレ大根を生産する県内随一の施設である「三和農林」さんを訪ねます。体に良いといわれるスルフォラファンがたくさん入った「ブロッコリースプラウト」を紹介いただき、試食させていただきました。辛くなくて使い勝手がよさそうです。全員で記念写真を撮りました。

 

〇ファームFUMI

続いて、会員の高橋文子さんが経営する「ファームFUMI」のブースへ。

今回は、青パパイヤの酢漬けを紹介いただきました。うまみと酸味がいい具合に調和してとてもおいしいです。参加者の皆さんも材料はどうしているか、加工はどうしているか、どこで買えるかなどを聞きながら、皆さんやりとりを楽しみました。

 

手に持たれているのが、青パパイヤの酢漬けです

 

〇さいたまCity ふぁーまーず

 乾燥菊芋チップスの話を中心にお聞きしました

 

〇ASTRA FOOD PLAN

  自社機械を使って野菜パウダーの商品化に取り組んでいる話をお聞きしました

〇井上スパイス工業

 社長さんもおいでになり、スパイス談義に花が咲きました。コミュニティでは、4月に再度お話を聞きに会社を訪問する予定です。

〇福島食品

 埼玉県産野菜を使った加工品の紹介をいただきました。里芋のすいとんの試食がおいしかったです。

〇弓削田醤油

 しょうゆづくりについて紹介をいただき、また、会社を訪問し見学してみたい話で盛り上がりました。

〇六次産業協同組合

 リーキの生産組合です。どう料理するかの談義が続きました。

〇行田在来青大豆協議会、行田豆吉クラブ

 かつてコミュ二ティで、行田在来枝豆の味比べをした話をしました。

〇関東食糧

 ヨーロッパ野菜を供給する仲卸です。最近は、埼玉県産の材料を使うハンバーの材料を提案するなどユニークな取り組みを紹介いただき、おいしく試食もさせていただきました。

   

美しくて甘みの強いぷよひめのお話も伺いました。

埼玉県産にこだわったハンバーグの食材を一式卸せるという提案をされています。

 

                               担当 渡辺 実