4月29日、上通りにある『味処 お川』にて、コミュニティのメンバー宮田さんと山形さんによるアカデミックレストランが開催されました。
お店はビルの3階になるので、1階入口で宮田さんがお客様をお出迎え。
宮田さん・山形さん揃って開会のご挨拶。
この日は野菜ソムリエコミュニティのメンバー5人ほど参加しました。
3m程の長さのカウンターに沢山の野菜を使ったお惣菜がところ狭しと並べられていました。
これらのお惣菜を作られたのは、こちら
こちらのお店のご主人と、女将さんです。
珍しいものでは『トマトの塩辛』『春キャベツのナムル』から『じゃことピーマンの炒め物』『苦瓜と干しえびの和え物』など、馴染みの料理でも、一工夫で素材の味や色を活かした調理法で作られたお料理が沢山。
カウンターのお料理を銘々にバイキング方式でとっていくのですが・・・
料理の種類が多いので、皿の数も沢山になり、テーブルにおさまりきれない程です。
中皿に一品盛りつけて、1テーブルで取り分けて食べるようにしても、それでもテーブルは皿だらけになる程。
殆どお野菜のお惣菜ばかりなのに、一品一品小皿分で食べると、もうこれだけでもお腹が一杯になりそう・・・。
更に・・・
桜の葉で〆た平目の薄造りや、
トマトしんじょうのお吸い物、おかわりをされた方もいらっしゃる程、大人気。
トマトと鰹出汁の旨味がとてもマッチしていました。
新玉葱のステーキ。
煎り酒に柚子胡椒をちょっと加えたタレにつけて食べます。
甘味があって、玉葱特有のにおいも抑えめでマイルド。
熊本名産・肥後野菜の『赤茄子』を蒸し焼きしたものも、皮を虎剥きにして油をひいたフライパンで炒め蓋をし、様子を伺いながらタイミングよくひっくり返して焼き目を軽く付ける程度で焼き上げると、油っぽくも水っぽくもならず形崩れすることなくできあがるとか。
灰汁も少なくフワフワとした食感でとても美味しく頂けました。
何よりこの翡翠色奇麗ですよね。
次に筍とあおさのすまし汁。
2回目のお吸い物でしたが、先程とは違った海と山の春の香りがふんだんに楽しめるお吸い物。
なんと、この椀だねの筍は生の筍をスライスしたものです。
鮮度がいいせいか、灰汁抜きしなくてもエグミが感じられず、サクサクとした歯触りがとても優しかったです。
そうしていると、今度は大きなグリーンアスパラを1本揚げした天ぷらが運ばれてきました。
天草産の天然塩を付けながら食べましたが、一噛みするごとにアスパラの瑞々しさが感じられます。
こんなに立派なアスパラガスはどこのものだろうと思ってお尋ねしたところ、熊本市植木産のサイズでいうと5Lの大きなアスパラガスでした。
ご飯も3種類用意されているとの事で、せっかくなので『3種盛り』でお願いしました。
アサリと新生姜のご飯と、山椒の実が入ったご飯、せりのご飯の3種。
満腹状態なはずなのに、それぞれにとても美味しくてパクパク食べてしまいました。
調理も一段落されたご主人が、各テーブルを周りながら、ゲストの質問に応えられていらっしゃいました。
和食の分野では、あまり手の内というかオリジナルのレシピをあまり公開しないものらしいのですが、どんな材料を、どんな調味料を、どれだけ火を通すか、どう下ごしらえするか等、質問に快くお答えされていました。
和食らしく、最後は水菓子でスイカを目の前で女将さんがカットされました。
ニューサマーオレンジという品種の黄色のスイカです。
見事な切り口。
包丁を見せて頂いたら、スイカ専用の包丁でした。
普通片刃の包丁ですが、スイカ包丁は両刃だそうです。
赤いスイカはよく食べますが、黄色いスイカはとても珍しいですね。
女将さん曰く、糖度13度あるこのスイカしかお店ではお客様に提供しないとのことです。
瑞々しいのは勿論の事、マイルドな甘味。
ゲストの皆さん一同に「甘い」の言葉が聞こえてきます。
それに“初物”という方も多かったです。
こうして、沢山の野菜がメインのお料理を頂き、満腹状態になりましたが、もたれるような満腹感ではありません。
こうして18時から始まったこのイベントも、あっというまに2時間が経ちお開きとなりました。
創意工夫されたお料理の数々を見て・食べて・作った方にコツを教えて頂いたり、同じテーブルで知り合った方とコミュニケーションをとりながらの楽しい2時間でした。
宮田さん、山形さんお疲れ様でした。
(文責:古閑)
本日いよいよNHK文化センターで、『野菜ソムリエ直伝 野菜の食べ方・楽しみ方』と、銘打ったセミナーが開講いたしました。
初回は、講義者のメンバーが揃って自己紹介の予定でしたが、平日午前中はそれぞれに仕事があるので、今日は参加できるメンバーだけ集まりました。
初回受講者は6名。
その受講者に参加した6名の野菜ソムリエのメンバーが自己紹介しました。
講義は毎月旬の野菜を2品ほどピックアップし、テイスティングをしながらできるだけ五感を使ってレクチャーしていきます。
今日は、池田さんと宮田さんが講師を勤めました。
本日は春の野菜『筍』と『蕨』がテーマです。
まずは筍の調理方法。
茹でるまでの下準備を実際筍を目の前でカット。
今回は茹でる作業の実演はありませんが、茹でる時の灰汁抜きの方法に関してレクチャーされました。
灰汁抜きで主流は糠や鷹の爪を使ったものが多いのですが、昨今排水もエコを考えて、『にがり』を使って茹でる方法を紹介。
茹で上げるのには、かなり時間がかかりますので、前持って茹でて保存した状態を皆さんに見て頂きました。
赤い蓋の保存容器は、『3リットルの水+塩1Kg』で作った“塩漬け”保存の筍、緑の蓋の保存容器の方は、ホワイトリカー(焼酎)で漬けて保存した筍です。
塩漬けの方は水洗いしてスライスし、焼酎漬けの筍はお湯で洗ってスライスしたものを試食して頂きました。
家庭で茹でたものは、水に浸した状態で早めに調理するのは受講者の皆さんは理解されていましたが、塩漬けや焼酎漬けという保存の方法は受講者の殆どはご存知ではなかったようで、皆さん熱心にメモをとられていたのが印象的でした。
筍料理といえば、『若竹煮』や『味噌あえ』が多いですよね。
この日は筍の味噌あえを試食して頂きました。
筍の次は山菜、『蕨』です。
筍もそうですが、春の代表的な野菜って、灰汁の多いものが多いですよね。
そういうひと手間を考えると、なかなか調理しようと思えないものですが、簡単な灰汁抜き方法を実演。
ボールに蕨を入れて重曹をふりかけ、ヒタヒタになるくらいに熱湯を注いで、落とし蓋をします。
山菜についてレクチャーしたり、受講者の方に山菜はどのようにして食べているか、又は山菜採りに行ったことがあるか等をお尋ねしたりした後、時間にして約15分くらいして落とし蓋を外して灰汁抜きの具合を見てみると、蕨の色が鮮やかになっていて、浸したお湯も緑色に染まっていました。
試食は、前もって準備したものを1人につき1本ずつ食べて頂き、食感や風味を楽しんで頂きました。
炊飯ジャーを持参して、炊きたてのご飯に、オリジナルレシピの蕨味噌をご飯にトッピングして、皆さんに試食して頂きました。
皆さん完食。
決してランチタイムが近かったせいではなく、その美味しさに感銘されたのだと思われます。
この蕨味噌は、ご飯だけではなく、ディップとして野菜やクラッカーにつけても良さそうです。
初日はこのようにして、講義は終了し、受講者の皆さんからは知識を得られて満足したという表情が伺えました。
来月は、『キャベツ』と『玉葱』がテーマです。
春キャベツに新玉葱が出回っている季節です。
5月も、受講者の方々に満足して頂ける講義になると思います。
****************
NHK文化センター 熊本教室
毎月第1金曜日開講
『野菜ソムリエ直伝 野菜の食べ方・楽しみ方』の詳細はコチラ
(文責:古閑)
初回は、講義者のメンバーが揃って自己紹介の予定でしたが、平日午前中はそれぞれに仕事があるので、今日は参加できるメンバーだけ集まりました。
初回受講者は6名。
その受講者に参加した6名の野菜ソムリエのメンバーが自己紹介しました。
講義は毎月旬の野菜を2品ほどピックアップし、テイスティングをしながらできるだけ五感を使ってレクチャーしていきます。
今日は、池田さんと宮田さんが講師を勤めました。
本日は春の野菜『筍』と『蕨』がテーマです。
まずは筍の調理方法。
茹でるまでの下準備を実際筍を目の前でカット。
今回は茹でる作業の実演はありませんが、茹でる時の灰汁抜きの方法に関してレクチャーされました。
灰汁抜きで主流は糠や鷹の爪を使ったものが多いのですが、昨今排水もエコを考えて、『にがり』を使って茹でる方法を紹介。
茹で上げるのには、かなり時間がかかりますので、前持って茹でて保存した状態を皆さんに見て頂きました。
赤い蓋の保存容器は、『3リットルの水+塩1Kg』で作った“塩漬け”保存の筍、緑の蓋の保存容器の方は、ホワイトリカー(焼酎)で漬けて保存した筍です。
塩漬けの方は水洗いしてスライスし、焼酎漬けの筍はお湯で洗ってスライスしたものを試食して頂きました。
家庭で茹でたものは、水に浸した状態で早めに調理するのは受講者の皆さんは理解されていましたが、塩漬けや焼酎漬けという保存の方法は受講者の殆どはご存知ではなかったようで、皆さん熱心にメモをとられていたのが印象的でした。
筍料理といえば、『若竹煮』や『味噌あえ』が多いですよね。
この日は筍の味噌あえを試食して頂きました。
筍の次は山菜、『蕨』です。
筍もそうですが、春の代表的な野菜って、灰汁の多いものが多いですよね。
そういうひと手間を考えると、なかなか調理しようと思えないものですが、簡単な灰汁抜き方法を実演。
ボールに蕨を入れて重曹をふりかけ、ヒタヒタになるくらいに熱湯を注いで、落とし蓋をします。
山菜についてレクチャーしたり、受講者の方に山菜はどのようにして食べているか、又は山菜採りに行ったことがあるか等をお尋ねしたりした後、時間にして約15分くらいして落とし蓋を外して灰汁抜きの具合を見てみると、蕨の色が鮮やかになっていて、浸したお湯も緑色に染まっていました。
試食は、前もって準備したものを1人につき1本ずつ食べて頂き、食感や風味を楽しんで頂きました。
炊飯ジャーを持参して、炊きたてのご飯に、オリジナルレシピの蕨味噌をご飯にトッピングして、皆さんに試食して頂きました。
皆さん完食。
決してランチタイムが近かったせいではなく、その美味しさに感銘されたのだと思われます。
この蕨味噌は、ご飯だけではなく、ディップとして野菜やクラッカーにつけても良さそうです。
初日はこのようにして、講義は終了し、受講者の皆さんからは知識を得られて満足したという表情が伺えました。
来月は、『キャベツ』と『玉葱』がテーマです。
春キャベツに新玉葱が出回っている季節です。
5月も、受講者の方々に満足して頂ける講義になると思います。
****************
NHK文化センター 熊本教室
毎月第1金曜日開講
『野菜ソムリエ直伝 野菜の食べ方・楽しみ方』の詳細はコチラ
(文責:古閑)
本日は、野菜ソムリエの会 熊本の平成23年度の総会が熊本市流通団地内の流通情報会館にて開催されました。
生憎の雨模様、貴重な休日に30名ほどお集り頂きました。
今回の総会は会規に基づき、役員改正を行い、会計報告及び活動報告並び予算・年間活動予定の報告が行われました。
この2年間、料理研究家として活躍されている中、野菜ソムリエの会熊本の会員を束ね、活動の場を広げて頂いた池田会長から・・・
前年度副会長を勤められた荒井さん(向かって左)が新会長に、副会長に菅原(中)さん、会計に小林さん(向かって右)が3役に就任されました。
今年度から、以上3役に加えて更に資格を得てブラッシュアップするために『研修会担当』と、ブログやマスコミへのPRなどの活動を専門とした広報の部門が設けられるようになり、研修会担当に池田前会長に、広報担当は椎野さん・古閑が勤めることとなりました。
これから2年間、このメンバーで野菜ソムリエの会 熊本を更に盛り上げていくよう頑張ります。
総会が終了した後、TPPや今後の農家のあり方、アグリビジネスについて、『米・食味鑑定士』の堤 公博氏による講演及び座談会がありました。
講演も、とても興味があり特に農業従事者の方は特に熱心に傾聴されていました。
その後の座談会でのこれからのアグリビジネスについて、面白いプランをお聞きしたりして、それが実現すれば、食料自給率や雇用の問題も何か変化しそうな感じで、とても為になりました。
堤さんより、総会参加者に嬉しいプレゼントを頂きました。
米粉100%の焼きたて食パンです。
ホームベーカリーをご持参され、会議が始まる前から準備をされていたようで、座談会も落ち着いた頃に丁度できあがるようにセットされていて、会場内は焼きたての美味しいパンの香りに包まれていました。
1斤を、人数分にカットするのはちょっと大変でしたが、小腹がすくような時間帯でもあったので、皆さんで美味しく食べさせて頂きました。
4月1日から、NHKの文化センターで毎月第1金曜日に野菜ソムリエの会のメンバー有志が持ち回りでレクチャーを行います。
アカデミックレストランをはじめ、様々なイベントや研修会が予定されていますので、このブログにて情報発信してまいります。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
(文責:古閑)
生憎の雨模様、貴重な休日に30名ほどお集り頂きました。
今回の総会は会規に基づき、役員改正を行い、会計報告及び活動報告並び予算・年間活動予定の報告が行われました。
この2年間、料理研究家として活躍されている中、野菜ソムリエの会熊本の会員を束ね、活動の場を広げて頂いた池田会長から・・・
前年度副会長を勤められた荒井さん(向かって左)が新会長に、副会長に菅原(中)さん、会計に小林さん(向かって右)が3役に就任されました。
今年度から、以上3役に加えて更に資格を得てブラッシュアップするために『研修会担当』と、ブログやマスコミへのPRなどの活動を専門とした広報の部門が設けられるようになり、研修会担当に池田前会長に、広報担当は椎野さん・古閑が勤めることとなりました。
これから2年間、このメンバーで野菜ソムリエの会 熊本を更に盛り上げていくよう頑張ります。
総会が終了した後、TPPや今後の農家のあり方、アグリビジネスについて、『米・食味鑑定士』の堤 公博氏による講演及び座談会がありました。
講演も、とても興味があり特に農業従事者の方は特に熱心に傾聴されていました。
その後の座談会でのこれからのアグリビジネスについて、面白いプランをお聞きしたりして、それが実現すれば、食料自給率や雇用の問題も何か変化しそうな感じで、とても為になりました。
堤さんより、総会参加者に嬉しいプレゼントを頂きました。
米粉100%の焼きたて食パンです。
ホームベーカリーをご持参され、会議が始まる前から準備をされていたようで、座談会も落ち着いた頃に丁度できあがるようにセットされていて、会場内は焼きたての美味しいパンの香りに包まれていました。
1斤を、人数分にカットするのはちょっと大変でしたが、小腹がすくような時間帯でもあったので、皆さんで美味しく食べさせて頂きました。
4月1日から、NHKの文化センターで毎月第1金曜日に野菜ソムリエの会のメンバー有志が持ち回りでレクチャーを行います。
アカデミックレストランをはじめ、様々なイベントや研修会が予定されていますので、このブログにて情報発信してまいります。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
(文責:古閑)
































