野菜ソムリエコミュニテイ熊本 -10ページ目

野菜ソムリエコミュニテイ熊本

全国有数の農業県熊本…豊富な地下水に育まれた豊かな野菜・果物の魅力を知って楽しみ、多くの方々に伝えていきたい!
野菜ソムリエコミュニテイ熊本の活動や熊本の美味しい情報を綴ります。

 NHK文化サークルの野菜教室は、午前中より始まります。

 午後より幾分か涼しいかもしれませんが、場所が市街地の小高い所にあり、陽にあたりながら坂道を上がってくるのは結構大変です。

 生徒さんも、熱心にそんな暑い中受講におこし頂き講義する側も嬉しい限りです。

 さて、今回のテーマ食材は『トマト』と『パッションフルーツ』

 トマトは全国的に1位の生産率を誇っている熊本で、又トロピカルフルーツの『パッションフルーツ』の生産も、結構上位です。

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 この日の講義担当は畠山さんと荒井さんです。

 畠山さんは土壌に関してとても詳しい方なので、トマトそのものについての内容だけではなく、どのような土壌が栽培に適しているかなど、ちょっと家庭菜園にも役立つような情報もありました。

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 メディアで“トマト”がとてもダイエットに効果的であるといった情報があり、トマトジュースが店頭からどんどんなくなっていくといった状態。

 実際に、市販品のトマトジュースと、搾り立てのフレッシュなトマトジュースを飲み比べて頂きました。

 ご覧の通り、フレッシュなトマトをジュースにしたものとでは色が違うことがわかりますね。

 最近は、市販品も塩や保存料を無添加にしたものがありますが、見た目だけでなく風味もフレッシュなものと加工品では違います。


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 次はパッションフルーツ。

 最近では熊本県内のあちこちで作られるようになってきましたが、主流は熊本市の植木町になります。

 生徒さんは、パッションフルーツをどこかで見かけたりすることはあっても、自ら購入してまで食べた事はないという方ばかり。

 ハーフカットして、タネごと食べて頂きました。

 トロピカルフルーツ特有の濃厚な香りと裏腹に、味は酸味が強く、初めて口にされた方はその酸味にびっくりされたような表情を浮かべられた方もいらっしいました。

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 荒井さんより、パッションフルーツのルーツについて、そしてそのまま食べるだけではなく、その酸味を活かした料理として、オリジナルドレッシングを作り、グリーンサラダにかけて試食して頂きました。


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 これも、日頃かけて食べるドレッシングとは違った香味に皆さんからご好評を頂いていました。

 とっつきにくい野菜や果物も、ちょっとしたきっかけで食べて頂けるということを、今回とてもそれを感じました。

 このパッションフルーツをご家庭で食べて頂けるよう1人2個ほどお土産に渡して終了しました。
収穫体験も大満足で終え、もう1つのお楽しみ、昼食会。

集合場所のさんふれあに戻り、研修室にて、昼食を頂きました。

料理が運ばれてくるまでの間、絞り立ての人参ジュースで喉を潤しました。

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 砂糖も蜂蜜も何も甘味を加えていない、人参のみなのに、フルーティーな風味にとても感動。

 この時に出た絞りかすも、二次加工で、食事の後にちょっとつまめるスイーツを作りました。

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 人参の食物繊維も入ってほんのりオレンジ色の美味しいパンケーキ。

 シロップも用意されていましたが、このままでも十分美味しく頂けました。

 さて・・・

 お昼は施設のレストランでオーダーしたお弁当と聞いていましたが、運ばれたお料理は・・・

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 なんと人参づくしの松花堂弁当でした。

 予約の段階で、『人参料理を1~2品お願いします。』と、オーダーを入れていましたが、なんと、全てのお料理で人参が使われているという手の混んだものに、一同ビックリ。

 素敵なサプライズとなりました。

 写真のような弁当箱のお料理以外にも・・・

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 冷たい人参のポタージュスープや

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 肉味噌を人参を練り込んだ餡で包んだ椀ものや、

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 デザート

 料理長の心づくしの人参料理にみんな感激して、殆ど残すことなく頂きました。

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 お腹も心も満たされましたが、人参収穫体験でお世話になった福島さんより、菊陽人参の特徴を土壌・育て方、収穫の時期・方法等を説明頂きました。

 阿蘇の火山灰質の土壌なので、収穫した人参は土つきのままにせずに、早急に洗い落とさないと、時間とともに土が落ちにくいとのことでした。

 通常奇麗に洗浄された人参を購入している身としては、洗うタイミングなど気にもしたことがなかったので、とても勉強になりました。

 晴天の清々しい中での人参収穫体験や、美味しい人参料理を堪能し、とても有意義な研修会でした。

(文責:古閑)
 5月は初の圃場体験会を行い、参加頂いたNHK文化サークルの生徒さんにご好評を頂きました。

 6月からは、通常の講義になります。

 今月のテーマは『きゅり』と『バナナ』です。

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これはキュウリの花です。

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 講義担当の西田さんが、農家さんより頂いたそうで、前日はちょっとしおれていたそうですが、この日の朝見事に枝葉もピンと持ち直し小さいながらも花が咲いていました。

 キュウリはお店で見ることは容易ですが、花は菜園にいかなくては見られないため、生徒さんにはこの花が新鮮に感じて頂いたようです。

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 この後、池田さんよりキュウリの調理や保存についてのレクチャーがありました。

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 次はフルーツのバナナ。

 バナナは極普通に1種類しかないと思われがちですが、産地によって様々です。

 一番オーソドックスなのは、フィリピン産のバナナ。

 しかし、今回はこの時期だけしか入手できない台湾バナナを皆さんに紹介と試食をして頂くことができました。

 年配の方には台湾バナナの方がなじみがあり、高級品扱いになっていた時代を思い出すものというお話がありました。

 また、若い方には通常食べるフィリピン産バナナよりもコクと甘味が強いことに、感心を持たれていました。

 他に、高地で栽培されているバナナや可愛らしいサイズのセニョリータバナナを紹介し、試食して頂きました。

 文責:古閑