体位性頻脈症候群、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
体位性頻脈症候群というのは、身体が横になっている状態から立っている状態へと動いた時に、心拍数が大きく上昇し、起立不耐症(立位の維持が困難となる症状)を特徴としています。立ち上がると、立ちくらみや動悸などの症状が現れ、横になると症状がやわらぎます。
高血圧で脳卒中や心臓発作が心配されるため、何かと塩分摂取を減らすことが言われていますが、逆に塩分を増やしたほうが良い、ということもあります。
塩分を増やすことで体調が良くなった、という方の中にはこの体位性頻脈症候群の方がいらっしゃるのかもしれません。
体位性頻脈症候群発症のきっかけはウイルス感染、身体的外傷、初潮、妊娠、手術の後などが挙げられるそうです。
ですので、新型コロナウイルス感染症の増大によって、体位性頻脈症候群の発症率も増えた、ということのようです。
体位性頻脈症候群に対する現在の食事療法の推奨事項は以下のとおりです。
①毎日2〜3Lの水を摂取する
② 早朝に、ベッドから出る前にも水分を補給する
③許容範囲内でナトリウムを増量し、10-12g/日を上限とする
④ナトリウムの目標値について医療チームと相談する
⑤もし指示がない場合は、1日6gの塩から始め、1日中分けて摂取する。徐々に増やす
⑥食事に塩を加えてもよい。または、必要であれば、遅効性食塩錠剤を使用することもできる
⑦一度に多くの塩分を摂取すると、吐き気を催すことがある
⑧体位性頻脈症候群の症状を悪化させる可能性のあるアルコールを避けること
⑨体位性頻脈症候群の症状を悪化させる可能性のあるカフェインを控えること
⑩体位性頻脈症候群の症状を悪化させる脱水を避けること
⑪血糖値のバランスをとるために、少量の食事を頻繁にとり、精製された炭水化物を少なくすることが推奨される
⑫すべての推奨事項を専門家間のチームと調整する
これらのことを試して様子をみましょう。
"COVID-19 Increases the Prevalence of Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome: What Nutrition and Dietetics Practitioners Need to Know"
J Acad Nutr Diet. 2022;122(9):1600-1606.
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。