病院で血圧を測ってもらって、高血圧、と言われる値は、
上で140mmHg
下で90mmHg
です。
下の血圧が高い(低い)けど、大丈夫?と思うことがあります。
これは、
高い場合、
高血圧に変わりはないですが、まだ大血管が柔らかい状態。
低い場合、
強いて言うと、大血管も硬くて動脈硬化が進行している可能性がありますが、大切なのは、上の血圧がきちんと下がっていることで、そこまで気にしなくて大丈夫。
と説明されたりします。
どういうことか、というと、上の血圧は、心臓が収縮して、血管に強い圧力がかかっている状態の時の値です。
一方、下の血圧は、心臓が広がっている時の値で、心臓から血液は出ませんが、ふくらんでいた大動脈が元に戻り、血液を先に送っている状態です。
この時、若い人の血管は柔らかいので、上の血圧も下の血圧も高くなります。
ですが、高齢者の血圧は、上の血圧が高く、下の血圧は血管が固いため血液を送り出す力がなく、血圧が低くなる。
ということなのです。
メスフラスコで考えるとわかりやすいでしょうか?
メスフラスコのふくらんでいる部分を心臓、細い部分を血管、と見立てると、
心臓部分に圧がかかっている収縮期(上)の血圧はとても高くなりますが、拡張期(下)の血圧は0になってしまいます。
このように、血管がガラス管のように固くなっていると、下の血圧は低くなって、上と下の血圧の差が大きくなる、という現象が起こるのです。
上と下の血圧差が大きく、下の血圧が低い時は、動脈硬化のサインかもしれません。ご用心を。