みかんを食べすぎて手が黄色くなっちゃった。なんて経験を持つ人がいるかもしれません。
この特徴を活かして、野菜・果物をどれくらいたくさん食べて、健康的な食事をしているかを評価しよう、といった調査があります。
米国ミネソタ州ミネアポリス・セントポール都市圏に住むラテン系青少年(10~14歳)を対象に、野菜・果物をどれくらい食べているか、と皮膚の色とを測ってみました。
すると、野菜・果物を多く摂っているほど、皮膚の色がより黄色くなっていたそうです。
皮膚の色が黄色くなる、ということが野菜・果物の摂取量の指標になるなんて興味深いですね。
もちろん、野菜・果物の食べ過ぎで、皮膚の色が黄色くなっても心配ありません。
が、食べ過ぎてないのに、皮膚の色が黄色くなったら心配ですので、病院で診察を受けてくださいね
野菜や果物など植物性食品の色は、ファイトケミカルに関係しています。
詳しくは、以下をご覧ください。
参考文献
Skin carotenoid scores assessed with reflection spectroscopy are associated with self-reported fruit and vegetable intake among latino early adolescents. J Acad Nutr Diet. 2021;1507-1514.
*血中や皮膚のカロテノイド値はたびたび野菜・果物摂取量の指標として使用されています。皮膚のカロテノイド測定は以下の2種があります。
①共鳴ラマン分光法(resonance Raman spectroscopy)
②圧力系反射分光法(pressure-mediated reflection spectroscopy)
①の方が測定に手間がかかりますがより正確です。②は1より測定が簡便ですが、その分、正確性は落ちます。この研究では②の方法を用いています。