映画の感想をこのブログに書く/書かないをどういう基準で決めていたのか、もはやよく分からなくなってきましたが、音楽ライター業に少しでも関連するものについては書くことにしていた気がします。今回の映画は、ジェネイ・アイコ(Jhené Aiko)のアルバム『Souled Out』に収録されている「Spotless Mind」「Eternal Sunshine」の2曲の元になっていると思われるため、本ブログにて感想を書きたいと思います。ネタバレを含んでしまうと思うので、それが嫌な方はここで閉じてください。

 

 

 

 

Eternal Sunshine of the Spotless Mind (2004)

Image via Wikipedia

 

 

 

 

本作は主人公のジョエルが仕事をサボってモントーク行きの列車に乗り、派手な髪色の女性=クレメンタインと出会うところからスタートします。じつはこれは過去に付き合っていた二人がそれぞれの記憶からお互いを消した後のことであって、しかし二人はまたしても即座に惹かれ合っていきます。時計の針を少し前に戻し、破局後。クレメンタインの働いている本屋を訪れるジョエルですが、彼女は彼のことを認識していない様子。続けざまにジョエルはクレメンタインが彼に関する一切の記憶を抹消したことを知り、自らもその手術を受けることを決意します。しかし、その手術のさなか、やはりクレメンタインのことを忘れたくないと、ジョエルは思い出の中の彼女と結託して抵抗を続けます。それでも消えゆく記憶。そんななかで、「モントークで会いましょう」とクレメンタイン。冒頭の場面に続きます。

 

起こったことを時系列で整理するのに苦労し2回観ましたが、redditにあったこれがたぶん正解ですね。それから、以下の考察動画も面白かったです。

 

 

 

 

記憶抹消手術の最中、崩れゆく海岸の家で二人が、時系列的には最初の、記憶を抹消する工程の中では最後の時間を過ごすシーンが、とても切なくて美しかったです。それと、ジョエルが「この記憶だけは消さないでくれ」と懇願した、凍結した湖面に寝そべって夜空を見上げるシーン。あれ、記憶抹消後の二人も同じことをやっているんですね。理論では説明できない魂の繋がりみたいなものが二人の間にはあるのかなと思いました。

 

クレメンタインの髪色とクレイジーな性格が可愛くて、1年に1週間くらいこういう女の子と付き合いたいと思わされました。