新旧問わず最近気に入っている曲たちをプレイリストにしてみました。秋が深まってきたのでR&B多めです。Apple Musicの方はこちら、Spotifyの方はこちらからどうぞ。
以下ではそのうち5曲について書きます。
1. Kanye West - Hands On ft. Fred Hammond
カニエ・ウェスト（Kanye West）のアルバム『JESUS IS KING』、出ましたね！ がっつりラップしつつもゴスペルのアルバムだと謳われている今作、ところどころ暗がりを感じさせつつも、総じて清らかなアルバムだと僕は感じました。では、その「暗がり」をどのあたりから感じるかと、イントロが最高に美しいこの曲です。詳しくはRAQくんのリリック解読をお読みいただければと思います。ゴリゴリのゴスペル・シンガーであるフレッド・ハモンド（Fred Hammond）がカニエのこうした姿勢に手を貸しているというのは、経緯がどうであれ、なかなか感慨深いものがあります。
2. Guapdad 4000 - Stunt On Ghosts ft. Mansa
個人的に年初から注目していたオークランド出身のラッパー＝Guapdad 4000も、デビュー・アルバム『Dior Deposits』をリリースしました。名前に"guap"（「お金」を意味するスラング）が付くこと、そしてアルバムのタイトルが「ディオールの手付金」を意味することから想像できるとおり、お金に関する曲が多い印象です。同作のラストを飾るこの曲にはテラス・マーティン（Terrace Martin）も参加しています。Guapdadの歌うようなフロウもさることながら、テラスのヴォコーダーもいい味を出していて、やはりテラスは僕を失望させないなと再確認させられました。『Dior Deposits』収録楽曲では、他には「Izayah」がオススメです。客演各位も含めてラップがかっこいいです！
3. JVCK JAMES - 4AM
来日公演も楽しみなエラ・メイ（Ella Mai）のインタビューをBeats 1で聴いて知ったのが、このJVCK JAMES（ジャック・ジェイムズ）というUKのアーティスト。年初に『DETOUR』というEPをリリースしたらしいのですが、その収録楽曲の中でも特に気に入ったのがこの曲でした。ビートも面白いし、歌詞が甘酸っぱい…。午前4時に、昨日知り合ったばかりで恋に落ちた人と涙を流しながら語り合っているという曲です。ぜひ午前4時頃に聴いてみてください。
4. Arlissa - We Won't Move
Image via @arlissaxx on Twitter
映画『ヘイト・ユー・ギブ』（原題：The Hate U Give、2018年）のサウンドトラックに収録され、劇中でも最後に挿入されていたのがこの曲。現状に声を上げ続けよう・少しずつでも歩み続けようという力強いメッセージが、これまたUKのシンガー＝アーリッサ（Arlissa）によって歌われている、非常に美しい曲です。
少し話が逸れますが、驚いたことが…。『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ』が高校の読書感想文の課題図書に選定されているため、感想文の書き方を指南するようなサイトがいくつかあるのですが、「登場人物の自己管理の甘さが大きな不幸を引き起こしている点に注目してもよいでしょう」などと書かれているのを見つけました。そのサイトで示している感想文例も、「犯罪はよくない」「テールランプの整備など小さなことも含めて、日頃の行いをきちんとすべき」といったメッセージを核に構成されていました。作品から何を受け取るかは人それぞれだし、自分の受け止め方が100%正しいわけでもないけれど、どう読んだら受け止め方にそうなるんだろう…。でも、黒人文化に興味を持った今でこそ違うけれど、高校時代の自分が読んでいても「環境がどうであれ犯罪はいけないこと」「殺されたカリルにも落ち度がある」などと考えていたかもしれません。今の一般的な高校生が何を感じるのかが気になるところです。ただ、いずれにしても、本を読んで何か感じることがあったのなら、良かれ悪かれそれが第一歩ですよね。すみません、余計なこと言いました。
5. MISIA - つつみ込むように・・・
クラブのクローズの時間帯に何度か聴いたことがあって、ずっといい曲だなと思っていたのですが、最近初めてちゃんと聴きました。やっぱりいい曲でした。MISIAさん、「Everything」くらいしか知らなかったけれど、これが1stシングルなんですね。コーラスの日本語がユニークで素晴らしいです。てかこれ、日本の曲なのに公式MVがYouTubeにフルで上がってました！ 嬉しいことです。