前回の記事でもちょっと触れた、リル・ウェイン(Lil Wayne)の最新作『Tha Carter V』。

 

 

Lil Wayne, Tha Carter V

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Image via @TIDAL on Twitter

 

 

その収録曲の中でも、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)を客演に迎えた「Mona Lisa」はストーリーテリングの曲であり、その内容が注目を集めています。

 

この曲に関するGeniusの興味深い記事を見つけたので、和訳してご紹介します。

 

 

 

 

〜以下和訳〜

 

 

Steffansの古いインタビューの細部が、ケンドリックのヴァースのリリックと合致するとファンが指摘

 

リル・ウェインケンドリック・ラマー「Mona Lisa」は、その密なヴァースとストーリーテリングが奏功し、すでにウィージーの新アルバム『Tha Carter V』で最も人気のある曲の一つとなっている。同作がリリースされるやいなや、ケンドリックのヴァース(ここで彼は人気のあるラッパーのキャラクターを演じている)の一部が、ウェインの実生活における、ある恋愛との顕著な類似点を生んでいることに気づいたファンもいた。

 

Lil Wayne - Mona Lisa ft. Kendrick Lamar

 

何年もの間、そのニューオーリンズのラッパーは、元ヒップホップのヴィデオ・ヴィクセンであり、2005年の暴露本『Confessions of a Video Vixen』により全米で有名になったKarrine Steffansと恋愛関係にあった。

 

2012年のVladTVにおけるインタビューで、Steffansは2度の結婚と他の恋愛の最中も、ウェインとの恋愛関係を持続しており、それは最終的に彼女のパートナーたちにとって問題となったのだと説明した

 

「ウェインは朝の3時や4時に電話してきて、私は出てた。そして彼が『スケートパークに居るんだ』とか『ここに居るよ』とか言ったら、私は起きて外に出た…それで何日も戻らなかったり」と彼女は言った。「彼から電話があると、彼の着信音があって、彼の声で私についてラップしているか歌っているかだから、彼だって分かるの。それが朝の4時に流れると、私は飛び起きて着替えて外に出てた。しばらくするとみんなそれに耐えられなくなった」。

 

これらの発言はケンドリックのヴァースにおける話と顕著に似通っている。同ヴァースにおいて、彼は彼女の電話からそのYoung Moneyのラッパーが2008年に出したヒット「Lollipop」が流れると、自身の彼女がウェインとも付き合っていることに気づく。ケンドリックは以下のようにラップする:

 

Fucking on another nigga, that’s a negative alone
But you sucked this dick, that’s just nasty
Matter of fact, bitch, gimme your phone! No!
You fuckin' with Wayne’s? No!
Bitch, gimme your phone! No!
Let me, let me take this call real quick
(…lick me like a lollipop) He on your fuckin' ringtone?
Is that the shit that you do?

(他の奴と付き合って、それだけでも最悪なのに

 お前はこのチンコもしゃぶった、この変態め

 いいからビッチ、電話をよこせ! やだ!

 ウェインと付き合ってんのか? 違う!

 ビッチ、電話をよこせ! やだ!

 ちょっと、この電話に出させて

 (ロリポップのように舐めて)奴が着信音なのか?

 それがお前のやることなんだな?)

 

「Lollipop」が2008年に最も売れた着信音であったことも注目に価する。ウェインは同曲が特定の誰かについてのものであるか話したことはないが、そのリリックはあからさまなオーラル・セックスへの言及である。Steffansはしばしば“Superhead”と呼ばれるが、このニックネームはあるラッパーとの過去の恋愛関係に由来するものである。2007年のOzone Magazineのセックス特集におけるインタビューで、ウェインはSteffansとの関係について話し、彼女が結婚中も彼と会い続けていることについても語っていた:

 

 

ウェインはフューチャー(Future)とドレイク(Drake)との2013年の曲「Love Me」や、ドレイクの2008年の曲「Ransom」において、Steffansとの関係に直接言及していた。2007年にリークした彼の曲「Prostitute Flange」は彼女についてのものであると広く信じられているし、Stefffansもまた、ジョー・バドゥン(Joe Budden)の2012年の曲「She Don’t Put It Down」におけるウェインのヴァースが、彼らの関係についてのものであると言い切っている

 

You be fuckin' that nigga like you was fucking me?
Ha, fuck that nigga! He can’t fuck with me
I’m Tunechi, bitch, and you know that

(お前はあいつと、俺とヤるようにヤってるか?

 あんな奴クソくらえ! 俺には及ばねぇ

 俺はトゥンチ、ビッチ、知ってるだろ)

 

ウェインとSteffansの長い関係と、ケンドリックのヴァースに合致する同ペアの詳細を踏まえると、ケンドリックは「Mona Lisa」における客演で、彼女についてラップしているのかもしれないとも思える。

 

上で同曲を聴き、Geniusでリル・ウェインのケンドリック・ラマーをフィーチャーした「Mona Lisa」の全リリックを読もう