7月12日に始まったKendrick Lamarの『DAMN.』ツアーが

9月2日にフロリダ州マイアミで最終日を迎えました。

 

僕はお客さんとして1回観に行っただけなんですが、今回の

ツアーに携わった人々のIGストーリーをよく見ていたせいか

寂しくて、気温の低下もあいまって「夏が終わったなぁ」と

やや感傷的な気分になっています(笑)。

 

Kendrickはじめ皆さん、本当にお疲れ様でした。

 

8月9日のLA公演最終日では最高な時間をありがとう!

 

 

さて、その『DAMN.』ツアーに参加していた唯一の女性

パフォーマーをご存知の方は、どれくらいいらっしゃる

でしょうか?

 

Charm La'Donnaという人で、Pharrellの「Happy」の

MVにも出演していたみたいです。

 

そんな彼女のインタビューがEssence誌に掲載されてるのを

発見し、同年代の彼女にとてもインスパイアされたので、

和訳・紹介させてください!

 

 

 

 

〜以下和訳〜

 

 

 

マドンナやセレーナ・ゴメスのステージで踊ってきた彼女は、今、同郷の最も売れているラッパーのステージで舞っている。

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Charm La’Donnaをダンサーと呼べば、彼女はそっと訂正してくれるだろう。彼女はアーティストである。

 

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コンプトン育ちの黒人の少女は、Travis Scott, D.R.A.M., YGと共に36回もの公演を行う、Kendrick Lamarの『DAMN.』ツアーで唯一の女性パフォーマーである。その"danceHER"(Lamarのバンドは親しみを込めて彼女をそう呼ぶ)はなぜ、存命中の最も偉大なラッパーと共にツアーに出ることにしたのか? 「これをただ見過ごすわけにはいかなかった」と彼女はESSENCE誌に言う。「この文化・このアルバムがただ大好きなの。彼がコンプトン出身で私もコンプトン出身なら、踊らない理由がある?」

 

一つ、確かなことがある。Charmのプロとしての道程は、並大抵のものではない。

 

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17歳の時、彼女はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(以下"UCLA")に入学するまでの非公式ギャップ・イヤー(訳者註:高校卒業後、大学に入るまでの1年間)で、マドンナと共にツアーに出た。伝説的振付師であるFatima Robinsonの門下生として、彼女は多忙な単位履修と振付仕事の二足の草鞋を履いていた。急増している「クリエイティブ」な人の多くは、9時5時の仕事や小売店でのバイトで生計を立てるが、現在29歳の彼女は、スターバックスのバリスタになることを選ばなかった。「Fatimaは私を働かせ続けた」と彼女は言う。「私はツアーで稼いだお金と、Fatimaと一緒に稼いだお金をUCLAの学費に充ててた。金欠だったけど、貧乏で育ったから、それは何も新しいことじゃなかった。」

 

今や履歴書にPharrell Williamsセレーナ・ゴメスとの仕事を書ける正真正銘の振付師として、この善良な少女(good girl)は、演技の狂った街(mad city)に進もうとしている。ESSENCE誌はロサンゼルスでCharmをキャッチし、カンフー・ケニーとの気に入っているセットについて、Robinsonの指導で学んだ教訓について、そしてツアー中に健康的なライフスタイルを維持することがいかにクソ大変かについて、話を聞いた。

 

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ESSENCE: ショウはどうだった?

 

Charm La’Donna: 私にとっては、LAでのショウは最高だった。地元で、友達や家族の目の前で踊れたから。予想したよりも凄いエナジーだった。お母さんが来てくれたんだけど、お母さんはしばらく私が踊るのを見てなかったの。

 

ESSENCE: この仕事はどうやって掴んだの?

 

Charm La’Donna: えっと、まず私はFatima Robinsonの門下生で、2015年のBET AwardsでKendrickのショウの振付を一緒に担当したの。彼がダンサーとパフォーマンスすることがあれば、私たちだった。グラミーの振付もやったの。彼がたくさんのダンサーと仕事するときは、いつもそこに入ろうとした。彼の音楽が大好きだから。

 

ESSENCE: それに、Kendrickは今、波に乗ってるしね。 

 

Charm La’Donna: そう。それに、ツアーにダンサーを1人だけ呼ぶ人なんている? 誰がそんなことする? Kendrickしかいないでしょ。

 

ESSENCE: 君がこのツアーで唯一の女性、黒人女性だっていうのは凄いことだね。今、この瞬間をどう感じる?

 

Charm La’Donna: 全てのハードワーク、時間、寝ずに業界のプレッシャーを受け続けたこと…自分の力で、私のやったこと全部が、この状況で身を結んだって感じる。ダンサーとして、振付師として、アシスタントとして、黒人女性として、何年ものハードワークで実現したって。

 

さっきダンススタジオでマスタークラスを教えてたんだけど、これがどれだけハードだったかを伝えてたの。私は全日制でUCLAに行ってた。それに加えてFatimaの下で振付師になろうとしてた。Fatimaって素晴らしい女性なの。でも、両方の世界にいるのは難しい。9時5時じゃない仕事をするのは大変。私は学費を稼ぐためにスターバックスで働いたりなんかしなかった。アーティストのスケジュールに従って振付の仕事をして、動き回ってどうにかしようとしてた。神様のおかげで切り抜けられた。彼(Lamar)がソロの黒人女性ダンサーをショウで起用することになったのも、神様のおかげだと思う。

 

ESSENCE: 少し戻って、ダンスをフルタイムの仕事にしようと決めたのはいつ?

 

Charm La’Donna: 17の時だった。演劇の高校を3年で中退して、マドンナとのツアーに出たの。2006年ね。

 

ESSENCE: あら、お母さんはショックだったでしょう。

 

Charm La’Donna: うん、辞める前にUCLAに受かって、お母さんは「ツアーが終わったらすぐ通うんだよ」って。それでUCLAに行ったの(笑)。でもいつもアートをやりたいって自分で分かってた。振付がしたかったし、パフォーマンスがしたかったし、できるだけカメラの前に立ちたかった。振付とダンスが私に開いてくれたドアだった。

 

ESSENCE: なるほど。ほとんどの人は会社の仕事に就くか、生きてくためにちょっとした副業をすると思うけど。

 

Charm La’Donna: いやいやいや。私はハスラーだから。それにFatimaがすごく優しかった。彼女はUCLAで27単位取ることの大変さを理解してくれた。簡単なことじゃないの、普通は12単位だから。私はそこから抜け出そうとしてた。

 

ESSENCE: それにあなたも切り抜け方を知ってたのね。Fatimaから学んだベストなことって何?

 

Charm La’Donna: 彼女はいつも自分の直感を信じるように教えてくれた。最初の勘を信じるのが大事だって。自分の芸術性と、自分の技術。正直でいること。フェイクだったりフォーニーなのでも成功するような業界だから。あとは、エンターテインメントのビジネスを教えてくれた。常に変わる業界の中で、どうやって収入を生んで、成長し続け、安定していられるか。行き詰まったり、道に迷ったりするから。

 

ESSENCE: 彼女はあなたをいつ独り立ちさせてくれた? ほら、誰でも「生徒が先生になる」瞬間ってあると思うけど。

 

Charm La’Donna: たぶん私が25, 26の時かな。彼女はいつも私を成長させてくれて、自分のことをやらせてくれた。いつも私みたいな黒人女性のためにドアを開けることで忙しかった。私は100万人の中の1人だと思う。間違いなく。

 

ESSENCE: でも本当に、このツアーもそうだけど、あなたの占める場所が、あなたの道程がどれだけ紛い物じゃなかったか、あなたがいかにリアルかを物語ってるよね。ところで、一番パフォームしてて好きな曲は何?

 

Charm La’Donna: 3曲やるんだけど、まず「XXX.」ね。あれはとにかく頑張りどころ。とにかく動いて、なんていうか、クリエイティブになれる一番のパートなの。ほんとにドープ。それから「PRIDE.」では、みんな私たちがどうやって宙に浮いてるか知ろうとする。そう、私たちはコンプトン出身の魔法の子供たちだから浮いてるの(笑)。

 

ESSENCE: ツアー中の生活はどんな感じ? 何を食べてる?

 

Charm La’Donna: とにかくペースが速くて、これからどの街に行くかも憶えてないくらい(笑)。一番良いものを食べようと努力してるけど、状況が変わるの。正直に言うと、ある日はピザとホットウィングだけだったりもする。別の日にはサラダと水だったりね。とにかく水を飲むようにしてる。

 

ESSENCE: 次はどんなことがある?

 

Charm La’Donna: 演技がしたい。昔演劇をやってたし、ミュージカルをやってたから、それをやりたいって思う。ツアーが終わったら、スタジオ・セッションと演劇のクラスを受ける予定なの。私のクリエイティブなマインドがまた大きくなってて、すごくインスパイアされてるんだ。

 

 

 

 

〜出典〜

 

 

Charm La’Donna Talks Being The Only Woman On Kendrick Lamar’s DAMN. Tour | Essence.com