4月から毎月フードで関わらせて頂いているUREIというパーティ。
コザのOTOBOLAで毎月第四土曜日にやっております。。。
10月で7回目となったのかぁ。。意外に回数やってるんだなぁ。(^^;


思えば、初めてのパーティ出店はピンクサロンだった。
今はもう無くなってしまったハコなんだけど、
友人がツキイチでパーティのオーガナイズをしていて、
ぜひそこでveganの料理を振る舞ってほしいとのことで呼ばれたのだった。
その時はパーティのテーマが毎月設定されていて、
そのテーマに沿ったメニューを用意していたのだった。
はじめは毎月の出店ということだったのだけど、4回ほど続けた後、
オーガナイザーとハコ側で話があわなくなり、
そのパーティはなくなってしまった。。。


クラブでフードを売るというのは、かなり難しい。。。パーティの始まる時間が
食事の時間帯ではないことが大きな理由だ。
誰もお腹の空いていない時間に、料理を売らなければならないのだ!笑
ちなみに私が現在フード出店しているUREIのオープンは22:00。
間違いなくお客様は、食事をすませてるに違いない時間帯!笑
だから、料理を仕込んでカウンターに広げ、
値札とメニューを出しておいただけのやり方では、当然ながら売れない。。。

想像してみてほしい。。。
たくさんの人が楽しげに踊り、遊んでいる華やかなクラブで、
誰一人相手にしてくれずにポツンと独り、出店している姿を。。。笑
それがピンクサロンでの私の姿だった。笑

このとき私は、なぜ売れないのか考え抜いた。
時間のせいにしてしまうことは簡単だったけれど、そんなことしたくなかった。
どんな時間帯の、どんな場所でも、
ホンモノであれば売れるはずなんだと確信していた。
出店しながら反省点や改善点、工夫できそうな事など、
かたっぱしから思いついたことすべて、メモしていった。
そして必ず次の回には、そのメモを生かすような工夫をした。

クラブだけではなく、人が集まるところで出店して売るためには、とにかく印象がすべてだ。
お客様というのは、一瞬でいろんな事を感じるもの。
第一印象でお客様の興味を引くことができなければ、まず売れることはない。
だから私は、ケータリングにおけるデコをとても重要だと考えている。
デコで売れるかどうかが決まると言ってもよいくらいだ。
料理そのものよりもある意味、大切だといえる。
デコの完成度と売り上げは、間違いなくリンクしているから、
料理の仕込みと同じくらいの力の入れようで、デコレーションしているんだ。

それから、身なりや仕草なども大切。
そこでお客様から信頼されるかが決まる。
どんな服装で、どんな髪型にするのかは、出店先の内容で決めるようにしている。
UREIでは、遊びにいく格好で仕事をするようにしている。
Tシャツにジーンズでも悪くはないのだろうけど、私が立っているのはフロアなわけだから、
そこはやはり華やかな印象が必要かなと考えているんだ。。。


パーティでのフードの役割について、最近分かり始めた感がしている。
お腹を満たすための食事というよりは、より楽しくなるための要素なんじゃないかな。
パーティにおけるフードは、ひとつの遊びであるべきだと思い始めているんだ。



このようなプレートを目の前にすると、誰でもワクワクするに違いない。
実際、10月のUREIではこのようなプレゼンをしたわけだけど好評だった。

とはいえ、パーティが私の仕事場なのだという意識はない。
ゼロから立ち上げなければならないので、かなりの重労働だ。
料理の仕込み以外にデコレーションのためのものを、三階の私の部屋から持ち出し
現場に持ち込むだけでもかなりの体力を使う。
さらにそこからデコレーションしていき、料理を並行して仕込む。
やがてお客様が入りはじめて販売となり、パーティが終わればすべてを撤収。
そして朝方、すべての荷物を三階の私の部屋に運びこむのだ。

さらに、パーティで使用した食器や鍋類を重曹ですべて洗い直す。
クラブは薄暗いので、どうしても洗い直さなければならない。。。。
一回のパーティにかかる時間、体力、経費を考えると、まったく儲けにならないのが現実。
気持ちだけでやっているのが実情だ。

その気持ちとは、パーティそのものと仲間に対する忠誠心であり、
自分の仕事に対する熱意であり、お客様との料理を介したコミュニケーションを
楽しむ気持ちだけである。
これらのいずれかが欠けると、成り立たなくなるんだろうなと感じている。
労働に見あう収入を得られない以上、気持ちで満足感が得られなければ
苦痛以外のものではなくなる。

そういった意味では、まさに綱渡りの仕事だといえるね。笑
気持ちが途切れたら終わりということ。。。
だからこそ、毎回手を抜かずにやっているものともいえるんだ。