ドイツは従来ストライキが多い国ではないと言われていて、コロナ前10年間のストライキ参加従業員率みたいなのでフランスと比較すると10分の1くらいと言われていたようですが、昨年来の労使間待遇改善交渉が全くうまくいかないようで、交通関係ストライキが激化しています。

 

今週は、

・火曜―水曜:地方交通(トラムとかU-Bahnとか、バスとか)のストライキ。デュッセルドルフの例だとごく一部のバス路線を除停止します。

・水曜ー木曜:ドイツ鉄道の運転士組合のスト(1.5日)。昨年末から通算して10日となり、今後は予告なしのストライキに移行するようで、労組トップはドイツ鉄道は信頼できない交通機関にこれでなる。とインタビューで言っていましたが、周りのドイツ人は、運行がゼロになるから、遅延もゼロになり信頼性の高い交通機関になるとディスっていました。予告なしなので、出張や旅行を計画しても全く対策が取れなくなるので、非常に困ります。がもしかしたらストライキのやりすぎで、組合の積立金(ストライキ中の給与は会社でなく組合が会費の中から組合員に支払います)が払底して、ブラフをかけざるを得ないのかと期待したり。組合のバランスシートを見ることができれば、大まかな想像はできるはずではありますが。

・ルフトハンザの地上職員が水曜から土曜までストライキ。これも先々週24時間ストライキやっていました。

 

ストライキは原則(上記のドイツ鉄道は例外)1日前にはわかるので、フランスよりはマシという話もあり、またありとあらゆる事象がストライキの目的になるフランスと違い労働条件交渉のためと目的が限定されているドイツではありますが、こうも多いと、どうしても行かなければいけない予定は車で行けるところは行くしかなさそうです。やれやれ。


ドイツ鉄道は全ての運行が止まるわけではなく、運転士組合に属さない運転士もいるようです。とはいえICEは8割は止まるのが今までのパターン。近郊列車は National Express運行の快速などドイツ鉄道直営でない上下分離型の列車は、信号士がストに参加しない限りは動きます。多分混むとは思いますが。