ドイツの世界遺産は51あるそうで、とても行ききれそうにないのですが、近代遺産がかなり含まれているのが面白いところな気がします。
ザール州の製鉄所や、エッセンの炭鉱は圧巻でしたが、唯一現役の工場で世界遺産に登録されているという、Fagus 工場に行ってきました。
家から3時間半ほどかかるのですが、実は過去2回計画して、体調悪化とドイツ鉄道ストが原因で流しています。今度こそ。
という気合が通じたのか、ハノーバーまでのICEはたったの2分遅れ。5分乗り継ぎの快速にダッシュして、11時過ぎに工場のあるAlfred駅に着きました。
工場のガイドツアーはストのため前回予約時の訪問(16€支払済み)を断念した時、メールで次回に使って良いと言ってもらえたので13時スタートで行くつもりです。併設の博物館を見るにしても時間が余りそうなので、工場とは逆の旧市街を少し散歩することにしました。
工場とは逆の出口から見た駅。地方の町の駅って感じです。
Leine川を渡ります。なかなか良い景色。
旧市街はドイツらしい木組みの家が並ぶこぢんまりとしたところでした。
市役所は立派。お約束のウクライナ国旗。
その前に市場が立っていました。花屋さんがすごいスペースを。
商売をやめちゃったお店。趣があります。
商店街の肉屋さんにデリがあったので、軽く何かを食べようと入りました。
メットブルスト(豚生肉サラミのサンドイッチ)があったのでそれを注文。好物なのです。
家ではスーパーで買った真空パック品をパンに挟んで食べるのですが、肉屋さんのメットは別格でした。
予約1時間前になったので、工場に向かいます。現役の工場だから、普通に守衛窓口で博物館に行くと言って入構。
1910年頃に靴型の工場として創業して、今は多角化しているのですが、靴型メーカーであり続けています。今は5台目社長のファミリー企業だそうです。
古いだけでは世界遺産にはならないわけで、選定されたのはここが代表的なバウハウス建築からなのです。創業者のこだわりだったそう。
がらんとした構内で土曜日だから社員さんもいないし、観光客もツアーまで時間があるのでポツポツといるだけ。
構内の博物館を見ていきます。
大量の靴型。今はプラスチック製になっているとのこと。
建物の保全についての説明。
木製からプラスチックに変わっていく靴型と、100年分の靴の展示。
110年前のエレベーターだそうです。
なぜかピカソの版画コーナーがありました。特別展だったみたいです。
そうこうしているうちに、集合時間。展示コーナーは結構広くて時間足りなかったです。
構内のビル内をガイドさんの説明で見て回ることができました。と言ってもドイツ語なので残念ながら何もわからない。戦闘力9割ダウンです。田舎に行くと英語だけでは生活しづらいのを痛感。
メインの社屋の入口階段です。
ビルの図面が壁に。当時の家具でしょうか。
別の建物です。統一感ありますね。
ワークショップだと思いますが、ちょうど改装中?
通路も渋いです。現役で使っている稼動部分は少なかったですが、奥の方に新しい建物がいくつかあったのでそちらをメインで使っているのでしょう。
ついていくだけの1時間10分でしたが、社屋の中はガイドツアーでないと見れないので良かったです。ガイドさんの熱心な説明で時間が押して、列車の時間が気になったのですが、ちょっとカフェでお休み。
冬場は来る人が少ないのかも。立地的にはハノーバーからローカル線25分、ちょっと不便かもです。
3時前の電車で次の町、ヒルデスハイムに向かいます。次は歴史のある世界遺産を。