万物に重さを与えるとされる「ヒッグス粒子」を探索中の欧州合同原子核研究機関(CERN)の研究に参加する東京大は7日、昨年発見した新粒子がヒッグス粒子である可能性がさらに高まっており、早ければ5月に確定できる可能性があると明らかにした。
CERNでは昨年末までの実験で得られたデータの解析を進めている。実験に参加する2つのチームがそれぞれ最新の解析結果をイタリアで開催中の国際会議で公表。新粒子にはヒッグス粒子に期待される性質が高確率で存在する上、別の粒子である可能性は排除されつつあるとした。
東大の浅井祥仁准教授は「5月に開かれる国際会議でヒッグス粒子と確定できる可能性もあるのではないか」と話した。
2013/3/7 日経新聞