ファストリ、大学1年からインターンシップ受け入れ | Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

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カジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、人材採用活動の一環で行っているインターンシップ制度(入社前の就業体験)の受け入れ開始対象を、現在の大学3年生から、大学1年生に引き下げることを検討していることが16日、分かった。早ければ2012年度から対象を拡大する。

 学生にできるだけ早い時期に就業体験の機会を提供し、入社後のミスマッチによる離職を抑え、優秀な人材を確保する狙い。制度対象年次の引き下げで、学生には卒業後の進路や適性をゆっくり検討する時間的な余裕ができる見込み。

 ただ就職活動の長期化による学業への悪影響を懸念し、日本経団連が企業の採用活動時期の見直しを検討するなどの動きもある中、インターンシップ対象の年次引き下げには批判が出る可能性もある。

 ファストリは現在、大学3年生以上を対象に、夏休みなど長期休暇の時期を中心に、採用試験の一環として、入社希望者にインターンシップを義務づけている。東京と大阪の店舗で1回に最大10人程度を受け入れ、計24時間、有給でレジや接客などの実務経験を行う。
同社によると、ミスマッチを防ぐため、期間が連続6~11日間、1日の拘束時間が最大8時間と長く、学業と就職活動を両立する大学3、4年生には負担感が強かったという。また早い時期に海外勤務ができると思いこむなど、ファストリのイメージと実務とのギャップから、入社後半年で辞めるケースなどもあったため、インターンシップ対象年次の引き下げで、採用活動の充実を図りたい考えだ。

 具体的には対象年次を大学1年生に引き下げたうえで、インターンシップの実施時期は、学業に支障がないよう、夏休みなど大学の授業が長期間休みになる時期に限定する。現在は、年間数百人規模で実施しているが、さらに人数が増えることが予想されるため、受け入れ体制を整備した後で、大学を通じて募集するほか、ホームページなどでも告知する予定だ。(Sankei.Biz)

→新卒採用のあり方や、学生の意識を変える上で企業のインターンシップにおける協力は不可欠ですが、1年生から受け入れることによって、学生側はゆとりをもって就職を意識することができるので大変意義深い取組みだと思います。