一四三○
意外に長居をしてしまいました。明るいうちに金精峠を超えたいので、先に進みましょう。
と走り出すと、何やら路面のショックがやけにゴツゴツと来ます。おかしいな?と思い、とあるコーナーを回ると、リヤタイヤがグニャリとなります。
うわ!またパンクだ!再発したか!?
その先で、舗装されている区間があるので停車します。
あ~あ・・・なんてこった・・・しかし、やらねばなりません。こりゃ明るいうちにやらないと遭難するぞ!!
もちろん、またしてものパンクに対する落胆は相当なものですが、昨日ほど絶望的ではありません。
昨日手順を確かめながら作業をしたので、作業手順もバッチリ頭に入っています。
さ、それでは始めましょう。
リヤキャリアに乗ったバッグを降ろして、アクスルナットを緩め、昨日とは逆の右にバイクを倒します。こうしないと、アクスルシャフトを抜き差しが大変になると知ったのは昨日の教訓。
それにしてもなぜパンクしたのか?昨日パンクさせた原因の釘や針金などがタイヤに刺さったままなのか?
おかげさまで、苦手だったタイヤの耳だしも容易にできます。
教訓:横着は遠回り!
2本のタイヤレバーを広い範囲で突っ込み、一気に耳を出そうとしても絶対に耳は外れません。これを、一本目のタイヤレバーで引っ張り出した耳の、すぐ隣に二本目のタイヤレバーを突っ込めば、少しずつ耳が外れます。これを少しずつ繰り返すことしか、タイヤを外す方法はないのです。
さて、チューブは・・・というと・・・
昨日貼ったパッチが剥がれています。
アチャー!圧着が甘かったか?はたまた、昨日話題に出た、今の環境対策でトルエンが含まれないゴムのりは粘着が弱い、というアレなのかな?
よくわかりませんが、再度、剥がれたところにパッチを貼ります。
が、空気を入れると、「シュー・・・」と音がします。よ~くチューブを見ると、チューブに2か所、裂けたような穴が開いています。
これは再パンク後に、タイヤがつぶれて耳が外れて、リムとビードの間にチューブが挟まって裂けてしまったようです。
オフロードバイクは、本来はこうならないようにタイヤとリムが外れないための、ビードストッパーを付けるのですが、高速走行でホイールバランスが崩れるのを嫌って装着していませんでした。
仕方がありません。ここで、かくなる上は、予備のチューブを使うしかないか・・・
と、やや消極的なのは、この持参した予備のチューブ、何年も前に派手にパンクしたやつを下手くそ修理した中古のチューブをそのまま持参したので、実に心配なのです。
あらためて見ると、これは自分の記憶以上に不安が募るシロモノでした。
どうしよう・・・しかし、予備のチューブの方がいくらかマシか・・・重ねて貼ってあるパッチの貼り方が汚いので、それを剥がして貼り直します。
パッチを貼り終え、リヤホイールに入れます。
一六二五
ようやく修理完了!
果たして、これで無事に山を降り、帰ることができるでしょうか?
そして走ります。
動画用のカメラのSDカードのメモリーが一杯になっているのに気付かず走ってしまいましたので、走行中の映像はありませんが、快調に走ります。
田代山林道から馬坂林道へ合流。
昨日通行止めだった左側の分岐の道路は、完全に崩落しており、通り抜け不可です。これではねぇ。。。
という訳で、分岐を右に曲がり、昨日と同様、川俣桧枝岐林道の終盤区間を走ります。
一七二○
川俣湖に到着。
当初の計画ではこちらから右に曲がり、奥鬼怒林道を走り奥日光・戦場ヶ原に出る計画でしたが、再度のパンクにより時間が押してしまい、しかも補修したチューブも不安が残る状況なので、左に曲がり、往路でおそばを食べた川治温泉に出る、R121を目指します。
暗い山道を走り、ようやく国道に合流しようかという頃、とあるトンネルに入ったとき、またしても、ブルブルブル・・・という唸り音が聞こえてきます。
やっぱりダメか!空気圧が落ちている・・・何とか持ちこたえられるだろうか・・・?
R121に出て、今市に向けて南下します。
鬼怒川温泉でコースを有料道路方面に入ってしまい、間違えたと思いUターンをすると、またしてもリヤタイヤギュルギュルとスリップします。
ここまでか!せめて宇都宮、いや、今市まで持ってくれればぁ・・・しかたないな・・・。