二十六候「腐草為蛍」(ふそうほたるとなる 等の読みあり)
新暦:6/11-15日ころ。
「高円の 野辺の容花(かほばな)
面影に 見えつつ妹は
忘れかねつも」
大伴家持 万葉集・巻八・一六三〇
容花は、ひるがおのことです。
蛍の時節で、
この候の名に。
ひるがおが季節の花。
かたつむりもこのころに多く見ます。
旬のさかなは、伊佐木(いさき)/縞鯵(しまあじ)
いさきは、地域で呼び名が違い、
いさぎ、いせぎ、はんさこ、くせいごなどと言われます。
初夏の一本釣りがおいしいといわれます。
縞鯵は、体の模様がしまのある鯵。
鯵の中でも、一番とされ、
カンパチに似た食感がおいしいとか。
大型は、関東で「おおかみ」とも呼ばれ、
これはあまり喜ばれません。
旬のくだもので、「琵琶(びわ)」。
楽器のびわに似た形からの名称。
葉は、疲労回復の漢方などとして、
使います。
ジャムや果樹酒に向きます。