第二十九候「あやめはなさく」
6/27-7/1ころを指す。
「片隅に菖蒲咲きたる
門田かな」 子規
菖蒲(しょうぶ)または、文目などと表記。
アヤメ科の多年草。
いわゆるしょうぶ湯などの菖蒲と混同されるが、
違う種類。
旬の魚はカンパチ。
正面からみたときに黒い線があり、
それが「八の字」に見えるためこの名前になった。
また鮎もこのころの魚です。
この時期には「風鈴」がそろそろ
音を響かせる風物詩になってきます。
旬のくだものでは「マンゴー」。
日本産では沖縄、宮崎が有名。
ニワトコ(接骨木)がこの時期の草木。
打ち身、切り傷薬として、
日本や中国では使われることも。
西欧では、不死の象徴だったり、
キリスト教圏で、
不吉とされるなど地域で扱いが違う。
白い花を咲かせ、
花言葉は「同情」「熱意」。
このころに神社などでは、
「夏越のはらえ(祓え)」が行われる。
末日までに茅野輪をくぐったりして、
上半期の不運(穢れ)を祓い、
後半を無事にと祈る祭事です。
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