唐突な新シリーズ

投資をこれからしようとするかただけではなく、投資歴が〇年だけど、これってよくわかってないんだよねという言葉は少なからずあります。
今回から、普段多くの人が使っていて、いまさら聞けないような用語の解説をしていきたいと思います。
 

インデックス投資

 まず、初心者がおすすめされやすい「インデックス投資」についてです。
投資と聞くと、「○○という会社の株を買って・・・」というイメージを持ちます。
このような個別の会社の株式を個別株といいます。個別株は、ある企業に投資をしているだけですから、上がったり下がったりはその企業の業績や環境に左右されがちです。これでは、損をする確率のほうが高いですね。
そこで、たくさんの企業の株を同じ割合で買っていくことで、A社の値下がり分をB社とC社の値上げり分で補うといったようなバランスの良い安定した運用ができるように投資をしようという考えがあります。これをインデックス投資といいます。
その国、その業界が成長をする限り、株価は右肩上がりになるわけですから、数社の企業に投資をするより安定したリターンを得られます。右肩上がりになる要因は、企業や国の成長ですが、人口が増えることや税制面での優遇等が挙げられます。
 
しかし、成長力の低い企業、株価が下がった企業にも投資をするわけですから、成長速度は低いです。
インデックス投資はその性質上、たくさんの企業に投資をするわけですし、一定の割合を保ち続ける必要があります。
したがって、個人ではできません。そこで、「投資信託」という枠の中で、証券会社に運用を任せます。
 
 インデックス投資は、広い銘柄(企業)に投資をするわけですが、様々なパターンがあります。
代表的なものをいくつか挙げてみましょう。名称はおおよそのものです。
1.日経225連動インデックス
 日経平均と同じような動きをするインデックス投資です。「225」という数字は投資をする企業の数になります。
2.S&P500連動インデックス
 S&Pはアメリカの格付け会社であり、その会社が優良企業とした500社に投資をするインデックスです。
3.全世界株式インデックス
 全世界といいますが50%程度は米国です。残りの50%は日本やイギリス、フランス等に分散して投資をしています。
 

ETFとは

証券口座を開設している方は、ETFというものを目にしたことがあるでしょう。
ETFも、投資信託の一種、つまりインデックス投資の一つです。
では、普通のインデックス投資とは何が違うのでしょうか。この違いのキーワードは「上場」です。
ETFの日本語名は「上場投資信託」であり、上場した投資信託という意味です。
市場に上場しているため、個別株のように、売買が可能です。
 

NISAとは

 実際に投資信託という仕組みでインデックス投資を行おうとする場合であっても、税金という部分が問題となります。
(株式に関する税金は今後詳しく取り扱います。)
 NISAは、国が用意した非課税の投資枠のことで、証券口座内にNISA口座を設置することで利用ができます。
NISAには、年120万円で5年間の非課税枠の一般NISAと年40万円で20年間の非課税枠の積立NISAがあります。
それぞれできることが違うため、簡単に違いを説明します。
 一般NISAは、個別株、REIT(不動産の投資信託)等様々なものに投資が可能です。
 積立NISAは、金融庁が検査をして優良とされた投資信託のみに投資が可能です。
 多くの方は、資金の確保や長期投資の観点から、積立NISAを選択することでしょう。
どちらを選択しても、資産形成上は問題ありません。
なお、積立NISAは一般的に月1000円から始めることができます。

月1万円は無意味?

 投資をするにあたり、少額投資は無意味かという議論があります。このような議論があることは念頭に入れておくべきでしょう。
 無意味であるとする主張には、「まずは貯金をしておくべき」、「恩恵を受けられない」、「リスクとリターンが合わない」などがあります。
確かに、貯蓄がない人が値動きの激しい株式に資金を投入してしまうのは危険です。
また、100円の10%と1000万円の10%は同じ10%でも金額は違います。同時期に投資を始めたとしたら同じリスクを背負っているのに、リターンに差があるのは少額投資の危険性が見受けられます。
 しかし少額投資でもよいとする主張には、「初めから大金を投資するのは危険(慣れやメンタル等)」、「元本を成長させることに意味がある」、「複利の力で成長する」といったものがあり、少額で市場というものに慣れておくことも大切であり、長期的な投資で、元本を成長させる(増やす)ためにも、早いうちから始めておくことがよいとする意見もあります。
 収入の10%を貯蓄に回せという古くからの教えはありますが、そのうち2%でも投資に回して、投資の世界を経験してみるのもよいかもしれません。
 積立NISAを活用した投資信託は、インデックス投資ですからリスクを余分にとることなく月1000円から投資ができます。
また、全世界株式等安定した運用、成長に期待をするインデックス投資は、「基本的」に右肩上がりですから、月3万円の投資で2000万円問題は解決をするでしょうというのが個人投資家のおおよその見解となります。
 
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それでは次回のブログでお会いしましょう。

 

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