毎朝、ぐりさんはドキドキしながらゴン太(仮名)
の所に向かいます。
夜の間に連れて行かれたらどうしよう・・・
いた!ゴン太いたよ!
家に帰って仕事をして、午後からは福子さんの散歩に出かけました。
車に福子さんを乗せてゴン太の家の横を通ったら、
「あ、ゴン太が!」
ブラジル👨が来て男2人がかりで
ゴン太をトラックの荷台に乗せて、連れて行こうとしています。
びっくりして心臓が口から飛び出しそう
ヤバい ヤバい どうしよう どうする
福子さんを車に置いて、トラックめがけてダッシュ
しました。
「犬連れて行くの待って!」
「これあなたの犬?」
「どこに連れてくの?」
「あなた来ないから犬がかわいそうで、私もここのエリアの人も皆んなで心配してた!」
「ご飯も私があげた。」
「これワタシの犬。前の奥さんが勝手にやった。」
「ワタシの会社に連れて行く」
「今のアパートは大きいから飼えない」
「会社は面倒見る人いっぱいいるよ」
「待って、犬欲しい人いる」
「もう連れて行く」
何とかなだめて待ってもらい、急いで隣の家のピンポンを押したら出て来てくれました。
「この人犬欲しい。この子を心配してる。」
「あなた連れて行っても散歩しない」
「この人、ちゃんと散歩してご飯あげる。」
「ね、ね、そうだよね。」
「家族全員飼ってもいいって?ちょっと電話して確認して」
ぐりさん、間に入って無我夢中で喋っていたら
ワホ〜ん、私もおるだに~
車の中の福子さんから呼ばれました
福子さんも来て和んだのか、次第にブラジル👨が
話してくれるようになりました。
とにかく、フィリピン👩と揉めて大変みたいで、
犬を連れて行く状況ではなかったらしい。
隣の人が
「いつでも犬に会いに来ていいよ」
と言ってくれたので、
「いいよ。じゃあ置いて行く」
危機一髪!
すんでのところで間に合いました。
当人同士が直接話して決める。
1番早くて1番いい方法。
最後に記念写真まで撮らせてくれました。
「いっぱい食べるから、
フード持って会いにくるだよ」
「いいよ。持って来るよ。」
住む場所はお隣さんに移るけど、見慣れた場所での
新しい生活の始まりが約束されました。
福子さんのお里の代表にも「良かったね、ご苦労さん。」と言ってもらいました。
別れ際に
「ねえ、犬の名前は?」と聞いたら
👨「テディー」
ゴン太改めテディーです
テディーかあ・・・
ゴン太って感じだけどね
ゴン太を心配してたくさんコメントを頂きありがとうございました。
おかげ様で、ハッピーエンドになりました。
ゴン太の今後の犬生が幸せであるよう、ぐりさんは今後も見守りたいと思います。