『煙に巻く妄想花火』
風が響き 夜に触れる
ゆらゆら揺れる 陽炎が
消えかけた僕の心再び灯した
既読のまま動かぬメッセージ
画面を見る度 長く感じた
夜明けより前に光るディスプレイ
『明日楽しみだね』
気づけば今日になっていた
着飾った衣装見惚れてしまう
見栄を張ってもいいことなんて
今はただ 悠久の時を感じたい
聞こえてくる 祭り囃子
君は今 何を想っているの?
ぐるぐる思考 まるで金魚すくい
掴めそうで掴めない夢追い人
現実から目を背けて
わたあめ 甘い香り風に流され
ふわふわ 宙(そら)に揺らぐ雲のよう
きらきら 流れる星に願いを
どきどき そっと想い寄せてく
浴衣の裾 そっと掴んで行かないで
声にならない寂しさ
握り返す小さな手のひら
可惜夜(あたらよ) この日を繰り返したい
打ち上げ花火 光る君の横顔
心の箱に仕舞い込んだ
ビー玉のように囚われた気持ち
まるで泡沫のよう
口約束でも構わない
『また来ようね』
この夏はあと3回 嘘も方便
1000回の夕日を見届ける度に
僕の記憶は旋回してく
残されてない残弾リロードして
再び夏を迎えよう
倒れないぬいぐるみまだ残ってるかな
その時隣に君がいることを願って