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トラえもん!?

十代前半の和泉式部、定子、紫式部の三人に二十代の清少納言を加えた四人が中心の百合的日常。史実とは異なりますが、平安時代の女の子たちなので頻繁に和歌を詠みます。
『マーシュの魔術労働』はオリジナルの魔法学園もの

※昨日の続き
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デービスグレイに勝った報酬として、ホタテばあさんがくれたのと同じキャンディーをもらった。キャンディーンが言ってた“いいもの”とは、これのことだったらしい(ノ∀`)
ガチャ券も手に入ったし、40階への階段の途中にあるガチャを回そうかと思ったけど…
「…?」
仄かに甘い香りに気づいて立ち止まる。
「おいしそうな匂いがするね」
菊池が言った。香ばしい感じの…愛生やグレーテルが作ってくれる手作りのお菓子みたいな匂い。
「クフフ…」
誰かが小さく笑う声が聞こえた気がした。
「行ってみよう♪」
お菓子の匂いに誘われて階段のほうへ飛んでいく菊池。
「…あれ、ここにドアなんてあったっけ?」
チェス盤みたいなチェッカー模様のドアの前で菊池が静止すると、
「ふぎゃ><」
急にドアが下から上へ、日めくりカレンダーみたいに手前に開いて菊池が弾き飛ばされた。
「クフフ…大成功♪」
菊池がドアにぶつかった瞬間、ぱらぱらと少量の砂みたいなのが落ちた。
「…あ、さっきの香り」
信じ難いけど、あの扉…巨大なクッキーだわ。チェス盤みたいな模様のアイスボックスクッキーか。
「いたた…だ、誰よあせるこんないたずらするのは><」
ぼやきながら菊池が落ちてきた。
「私、クッキーナ」
開いたドアの向こうから小人みたいな女の子が出てきた。
「こんなすごいクッキー、私にしか作れないわヾ(´ー`)ノ゛」
得意げに言うクッキーナ。頭にコウモリみたいな小さな黒い翼が生えてて、ぴこぴこ動く。
「こんな開けにくいドアいらないよ!><」
まんまと罠に引っかかった菊池はさすがにご機嫌ななめ。
「クッキーだから食べられるし、とってもおいしいのよ!」
「甘い物は別にいらないわ」
お肉ならいいけどw
「なんですってー!クッキーが嫌いな子供なんて、虫歯になっちゃえばいいのよ!」
怒ってクッキーを投げつけてくるクッキーナ…だけどあたしには届かず、菊池ばっかり狙われて逃げ回ってる(ノ∀`)
「文句があるなら、ガチャもんのレースで勝負しましょ」
クッキーナがガチャもんを持ってるなら…
「じゃあ私が勝ったら、このクッキー全部食べてもらうからね!」
乗ってきた。やっぱり持ってるのかw
別に嫌いじゃないけど、ドア一枚分のクッキーは遠慮したいわ。クッキーナの無茶な要求を退けるには、勝って黙らせるのが一番ね。

(つづく)