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トラえもん!?

十代前半の和泉式部、定子、紫式部の三人に二十代の清少納言を加えた四人が中心の百合的日常。史実とは異なりますが、平安時代の女の子たちなので頻繁に和歌を詠みます。
『マーシュの魔術労働』はオリジナルの魔法学園もの

※一昨日の続き

(語り:メーティー)
式神を飛ばしてマーシュの様子を探ろうと思ったけど、やっぱり虫はダメね…全然可愛くないんだもん。
本物のハチと見分けがつかないとメティが困るから、絶対わかるようにしたんだけど…見た目がアレじゃ退治されても仕方ないわ。
もっと可愛くて、簡単に式神だと見破られない生き物…ううん、可愛いだけじゃダメだわ。何も知らない凡人に捕まっちゃったら意味ないし。可愛くて強そうなのがいいわね。
「できた!」
今度は見た目じゃなくて、メティだけが知ってる習性で識別することにしたの。
「さあ、マーシュの様子を探ってきて! 見つからないようにね」
式神を実体化させて命令した。式神は元気に飛び出していったけど…
「ちょっと、どこ行くの!?」
凡人にナメられないように強そうな生き物にしたら、メティの言うことも聞かなくなっちゃった(;´Д`)
式神のくせにお腹がすくのか、そいつが畑を荒らし回るようになっちゃって…バレるとマズいから、夜にこっそり捕まえに行くことにしたの(ノ∀`)
「こんなところにいたのね…今日こそ捕まえちゃうから!」
裏山の近くの畑にいるのを見つけた。逃げられないように、まずは匂いでおびき寄せて…
「…あ」
誰か来る…灯りを持った人が近づいてくるわ。
「泥棒!?」
メティじゃなくて、畑にいる式神を見て叫んだ…あの声は、マーシュ!?
(な、なんでこんなときに…あせる)
式神にマーシュを追跡させるはずが、式神のほうがマーシュに追われてどーする('A`)
「待ちなさいっ!」
マーシュがそのへんの雑草を引っこ抜いて丸めて、
「どまんなか!」
魔術でボールのように飛ばす。普通に投げるよりずっと速く、まるでプロ野球選手の打球のように式神に迫る…が、
「ウノー!(`⑪´)」
イノシシの姿をした式神は、マーシュの草球をヘディングで弾き返した。
「うそっ!?」
マーシュが驚いてるわ(*´艸`)…そう、普通のイノシシとは違ってボールが飛んできたら華麗にヘディングする。名付けてウノシシ!
※宇野勝(うの・まさる)元プロ野球選手。中日ドラゴンズの遊撃手としてシーズン41本塁打を放つなど成績もトップクラスだったが、星野仙一投手(当時)が先発した巨人戦の守備で巨人の代打・山本功児の何でもないショートフライの打球が宇野の頭に当たってタイムリーエラーになり、星野投手は激怒。“宇野ヘディング事件”として伝説になった

(つづく)