「金総書記が中国入り、大連に向かった」北京外交筋

【北京3日聯合ニュース】中国・北京の有力外交筋は3日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が同日早朝に特別列 車で中国入りし、大連に向かったと明らかにした。列車は17両編成で、れほど車両数が 多い旅客列車が北朝鮮から入ってくるのは非常にれだと説明した。(聯合ニュース)

◎当然列車旅行の安全を取り付けての中国入りでしょうから、
事前の警備保安や鉄道港湾関連の管理局の動きを察していればこの動きは既に海外情報機関などに察知されていたと思います。

◎北朝鮮市場の多くは中国製品で占められています。90%
にも上るといわれ事実上交易国は中国オンリーの状態です。交易の次にくるのが、投資です。投資の先には、植民地化が進みます。これまでの世界史を思い出せばその辺を想起するのはとくに難しいことではありません。

◎今北朝鮮は、天津―
南浦ら姉妹都市締結のもと港湾開発整備が進んでいます。その資金は中国からの投資で賄われます。また中朝露国境付近にある羅津は、中朝の合弁会社を設立し50年の租借契約が締結され南浦同様港湾設計建設をはじめ周辺の交通・産業インフラ整備を進められています。

金正日体制の延命は中国頼みであるのは事実。しかしその先にある中朝間の深謀遠慮は、千年以上も前に遡り中国・朝鮮の間の争点にもたどり着く歴史的問題が横たわっています。

◎中国政府直轄の社会科学院は、
中国東北地方の歴史見直しを主導しています。特に辺境史研究は自国の領土問題の理論武装で外交政策上重要な任務を帯びています。

◎中国政府は2002年、東北地方の歴史の見直しを図るうえで「東北工程」
計画を開始しました。そしてその研究成果として、高句麗は唐の地方政権、箕子朝鮮・扶余・渤海なども中国史に記されていたと事実上中国統治の地であったと発表しています。

◎そうした中国の本質を察知していた日本の歴史上の偉人が聖徳太子です。
正式国家として形を成す国が君たちよりも東の先に前から存在しているのだとしたためた手紙が、 あの日出処の天子の一節になるのです。この見識を豊にした学者の中に半島からの渡来人がいたのも史実です。彼等は貢物を持ってして屈拝させて進貢と入貢の関係を求めたまさに朝貢国として中国の国家観がそこにあることを強く説いたことでしょう。

◎一方韓国がよく語られるときに出る、「孔子は実は朝鮮出身だった、漢字は朝鮮の発明だった」などの歴史捏造が話題になりますが、その深層には中国や周辺国への対抗策とか防衛策の一貫としての心理が長い間に育まれている結果なのかとさえ思えてしまうのです。

◎17両もの長い列車は、まるで高句麗から唐への朝貢行列に見えてなりません。はたして貢物が有形なのか無形なのかが気になるところ。かつては毎年美女を 3000人貢ぐことと記されていたそうです。美女が3000人とは、こっちは美女が1人だけでも舞い上がるというのに。

◎最後にひとつ、中国は漢民族国家だど申していても、北方民族に蹂躙され続けた歴史国家です。4000年の国家を漢民族が支配した長さなど、歴史を紐とけば、驚くほど短いものだと分かります。特に男子はことごとく蒙古軍に抹殺されました。あれだけ広大な内陸国家で単一民族が長きにわたり反映するなどとてもとても難しいことです。万里の長城がすべてを語っています。

今日は一風変った話まで。