今さらですが、『道教』、マイブームでございます。

 

いつコロっと飽きるか分かりませんが、とりあえずイマココ。

知らないことを知るのは楽しいねー♪

 

 

 

↑これ、読みましてん。

超わかりやすいw あっという間に読める。

ちゃんと歴史を追って書いてあるし、「どうきょうってなーに?」を、マンガやアニメ、ゲームを例に出して、おおまかにでもしっかり説明してくれる。

 

 

で。タイトルの件です。そう、老荘思想 = 道教ではない。

 

 


先日も書きましたが、道教の始祖は老子と言われております。
が! 老子が「道教」を始めたわけではありません。道教側が、後で採用したのです。
 

 

老子が言っていることは、「すべての根源である道(タオ)に沿って、無為自然に生きよ」という言わば哲学。


これが、王や為政者に対する言葉とするならば、「私利私欲で政治をすれば、勝ち得たものはいずれ滅ぶし、人民が犠牲になる。手だし口出し無用」てな戒めだろうし、凡夫が受け取るならば、「強さや有能さや賢さ、美しさを前面に押し出せば、利用されて身をほろぼすよ」という、春秋戦国時代のような厳しい時代を、のらりくらりとかわしながら、巻き込まれずに生き延びよ、という智恵となる。
 

 

つまり、思想。宗教ではない。

老子は、太上老君という仙人になったとされているけれど、それは道教側が後から作ったお話で。


 

老子などは何も仙人でも何でも無い、道徳五千言、何處に不老不死の道などが説いてあらう。たま/\不死の二字が本文にあつたり、玄牝だの、天地の根だのといふ妙な文字が下してあつたからとて、人間ばなれをして雲の中で遊んでゐるやうな神仙の道などは、一言だつて老子は語つてゐない。老子を仙人の親分にしたのは後の事である。

老子が何時か神仙にされ、道家と神仙とが混淆され、そしてそれが皆一ツになつて道教に流れ込んだか、或は道教がそれ等の混流を取込んだかして、遂に一大貯水池を爲した。

 

……と、ロハン先生もおっしゃっておられるw

 

ちなみに「道家(どうか)」とは、

古代中国の戦国時代に活躍した諸子百家の一つ。老子・荘子(あわせて老荘)の教えを奉ずる人々。儒家の礼や徳の重視を人為的な道徳として否定し、無為自然を説いて、小国寡民を理想の国家とした。

 

神仙思想とは別モノだよと。

 

 

もともと、別々に存在していた思想や学問(天文・中医学含む)、宗教を、張陵という人が合体して、改めて『五斗米道(ごとべいどう)』という「教団」としたのが、後の『道教』のはじまりだと言って良いようですね。目的は、ズバリ「不老長生」w 

(黄巾の乱の「太平道」は農民反乱で、鎮圧されたし)

 

 

 

老子の哲学 → 不老長寿を目的とする保険学 → 「長生きしようぜ教」

 

 

 

その後も、時の為政者の都合、仏教の影響(逆もあり。禅宗は荘子の影響大)等、とにかく、アレもコレも取り入れちゃえ的な発展を見せます。

道教の神話は、中国の古典神話、仏教神話、民間信仰など、なんでもアリw

 

 

そもそも、教祖が、教義をもって、集団を組織するという過程はなく、いつの間にか膨れ上がった集合体、というか、庶民に愛される民族宗教。

……巨大な川の流れのよう……、とすると、ヒンドゥーに近い気も……?

 

 

 

もちろん、道観という道教寺院で、厳しい修行を積んだ道士もちゃんとおられたようですが。

 

 

 

で? 盤古は、老荘思想と道教、どちらを選択するのかって? もちろん……、

 

 

 

 

 

どちらも美味しくいただきますw

 

 

帰依も信奉もしないけどね。