地酒屋こだまを後にして、JR大塚駅に向かうが自然と吸い込まれていく場所がある。
燗酒の旨い居酒屋として有名な『江戸一』さんである。
まだ、日本酒の事を良く知らなかった頃(今ですら判らないことは多いが)ここ江戸一さんとすぐ裏のきたやまさんは、池袋をターミナルとしている小生にとって"いつものコース"と決めて通った時期がある。
江戸一さんで冷の樽酒から燗酒に移って、河岸を換えてきたやまさんでもう一度生原酒やにごりなどをいただいて〆というのがお決まりのコース。
ですから、今でもこの身が大塚にあってこのどちらかに寄らないことは有り得ないと断言してよい。
この日は珍しく大女将が居なかったので女将に惣花のぬる燗と牡蠣酢、ソイ刺しを注文。
突き出しの豆を喰いながらぬる燗の惣花を呑む。
ソイ刺しと牡蠣酢が来たものの、このゆったりとしたペースにハマった小生は、突き出しの豆を噛み締めながら冷めかけの惣花を続けて啜っている。
なんか世間の時計が皆アナログになった感じ。
ここだけの至福の時間が流れる。
そう言えば、初めてここの暖簾をくぐった時は本当に緊張した。
前情報を入れてなかったので暖簾をくぐると、まず目の前のコの字型のカウンターに圧倒され、仲居さんに「こちらへどうぞ」と案内されたのは、一見でも理解る普段は常連席であろうとおもわれる大女将の目の前の席だった。大女将の老齢なるも矍鑠とした鋭い眼差しに、若輩者の小生は背中が思わず丸くなり、周囲の常連さんの仕草を窺いながら、メニューをもらって(当然どんな酒がおいてあるかも知らなかった)伊勢籐で覚えた白鷹を頼んだことを覚えている。
注文を受けてから燗をつけるので、その間に燻し銀の様な店内を見渡し、惣花の専売の謂れや二升五合の札、何もかもが新鮮でちょっと場違いな感じもして恐縮した。
御銚子を二本ばかり飲んだ頃、隣の客が分を超えていたので、大女将がぴしゃりと酒の注文を止めたのも新鮮だった。
文字通り「酒は飲まれたらお終いだよ」と態度で示したのである。
これはいい店だなーと直感した。
その後数回、足を運ぶうちに女将さんも顔を覚えてくれたようだったが、ある日大女将が4本目の御銚子を止められそうになった時、女将が大丈夫というような仕草を大女将に送って小生の注文を受けてくれた。
その日は確かに普段飲む程度の調子で頼んでいたのだが、それ以前は緊張と店の格式を尊重して御銚子二本ほど飲んだらお暇していたので、流石にいちいちの客の酒量をよく覚えているなーと感心したものである。
酒は売るけど酔っ払いは作らない。そんな店の商売とそれを一手に引き受ける大女将、女将を理解するお客が来るからこそ、二升五合(ますますはんじょう)する訳だ。
仲居さんの所作の一つ一つにも統一感と云うか、先代からの躾なのか?非常に格式を感じる。注文を厨房に通す際「なになにをひとーつ」と女将の声も耳に心地よい。
アナクロと言われようと、なんであろうと、決して他には代え難い独特の世界がここには続いている
世に流行や時代を追いかける店も多い中、頑なに自らの商いを守り続ける。そんな江戸一が小生は好きだ。
いつか、自分の親父と来て注しつ注されつをやってみたい。そんな紳士の似合う居酒屋です。(どこかの店と違って女性はお断りという訳ではないが、これまで相当お行儀のいいご婦人しか拝見した事がない。)
一言お願いと苦言:客層は年齢が高いが是非若い方にも行って欲しい。但し、その時は節度をもって訪れて頂きたいと切に願う。当然携帯、写真は禁止。所謂名店に掟ありと言う事があるが、小生からすれば至極当たり前の事、戸の開け閉めから始まって酒肴を残すと怒られるなど大女将に注意されたのならそれなりの心当たりがあるはず、自身の行いを反省できずにこちらで愚痴る様な当たり前のことが理解出来ない子供が行くところではない。


燗酒の旨い居酒屋として有名な『江戸一』さんである。
まだ、日本酒の事を良く知らなかった頃(今ですら判らないことは多いが)ここ江戸一さんとすぐ裏のきたやまさんは、池袋をターミナルとしている小生にとって"いつものコース"と決めて通った時期がある。
江戸一さんで冷の樽酒から燗酒に移って、河岸を換えてきたやまさんでもう一度生原酒やにごりなどをいただいて〆というのがお決まりのコース。
ですから、今でもこの身が大塚にあってこのどちらかに寄らないことは有り得ないと断言してよい。
この日は珍しく大女将が居なかったので女将に惣花のぬる燗と牡蠣酢、ソイ刺しを注文。
突き出しの豆を喰いながらぬる燗の惣花を呑む。
ソイ刺しと牡蠣酢が来たものの、このゆったりとしたペースにハマった小生は、突き出しの豆を噛み締めながら冷めかけの惣花を続けて啜っている。
なんか世間の時計が皆アナログになった感じ。
ここだけの至福の時間が流れる。
そう言えば、初めてここの暖簾をくぐった時は本当に緊張した。
前情報を入れてなかったので暖簾をくぐると、まず目の前のコの字型のカウンターに圧倒され、仲居さんに「こちらへどうぞ」と案内されたのは、一見でも理解る普段は常連席であろうとおもわれる大女将の目の前の席だった。大女将の老齢なるも矍鑠とした鋭い眼差しに、若輩者の小生は背中が思わず丸くなり、周囲の常連さんの仕草を窺いながら、メニューをもらって(当然どんな酒がおいてあるかも知らなかった)伊勢籐で覚えた白鷹を頼んだことを覚えている。
注文を受けてから燗をつけるので、その間に燻し銀の様な店内を見渡し、惣花の専売の謂れや二升五合の札、何もかもが新鮮でちょっと場違いな感じもして恐縮した。
御銚子を二本ばかり飲んだ頃、隣の客が分を超えていたので、大女将がぴしゃりと酒の注文を止めたのも新鮮だった。
文字通り「酒は飲まれたらお終いだよ」と態度で示したのである。
これはいい店だなーと直感した。
その後数回、足を運ぶうちに女将さんも顔を覚えてくれたようだったが、ある日大女将が4本目の御銚子を止められそうになった時、女将が大丈夫というような仕草を大女将に送って小生の注文を受けてくれた。
その日は確かに普段飲む程度の調子で頼んでいたのだが、それ以前は緊張と店の格式を尊重して御銚子二本ほど飲んだらお暇していたので、流石にいちいちの客の酒量をよく覚えているなーと感心したものである。
酒は売るけど酔っ払いは作らない。そんな店の商売とそれを一手に引き受ける大女将、女将を理解するお客が来るからこそ、二升五合(ますますはんじょう)する訳だ。
仲居さんの所作の一つ一つにも統一感と云うか、先代からの躾なのか?非常に格式を感じる。注文を厨房に通す際「なになにをひとーつ」と女将の声も耳に心地よい。
アナクロと言われようと、なんであろうと、決して他には代え難い独特の世界がここには続いている
世に流行や時代を追いかける店も多い中、頑なに自らの商いを守り続ける。そんな江戸一が小生は好きだ。
いつか、自分の親父と来て注しつ注されつをやってみたい。そんな紳士の似合う居酒屋です。(どこかの店と違って女性はお断りという訳ではないが、これまで相当お行儀のいいご婦人しか拝見した事がない。)
一言お願いと苦言:客層は年齢が高いが是非若い方にも行って欲しい。但し、その時は節度をもって訪れて頂きたいと切に願う。当然携帯、写真は禁止。所謂名店に掟ありと言う事があるが、小生からすれば至極当たり前の事、戸の開け閉めから始まって酒肴を残すと怒られるなど大女将に注意されたのならそれなりの心当たりがあるはず、自身の行いを反省できずにこちらで愚痴る様な当たり前のことが理解出来ない子供が行くところではない。
江戸一 (居酒屋 / 大塚駅前駅、大塚駅、向原駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5


信州産美山錦65
信州産美山錦65(ラベル右下に弐千九年とあります)
しらかば錦・一般米70
ひとごこち美山錦
非常にバランスの良いお酒で最近呑んだ中で一番のお気に入り(品評種などを除く)
ひとごごち
各200円

自家製炭酸が優しい旨みを引き出す!
お一人様でいきなり刺身2連発
切り口の立ってる具合が分かりますか?
結構油たっぷりですが、ふわふわでしつこくないのが不思議
そんなに大きくはないですが量は十分。和風の味付けがほっとします。
あえてピンボケです
ビールは貴重品だったの?

入口の看板
ぼけてますけど雰囲気だと思ってください
ホワイトレディーのアレンジ
ちょっと甘めです
(左手前から反時計回りで)蕪の酢漬け(菊の葉添え)、海老のタルタル、ローストビーフ、鮭のもろ味付け
残念ながら飛鳥は既に閉店です。