今回の件で原発に関連したことを書いてきていますが、世に言う評論家、特に有名人でいらっしゃる経済学者や有名人は、もともとリスクがある原発を今更騒ぎ立てるのはおかしい。100%の安全はあり得ないし、それに対応する為に資源を追加する対数比的なコストがかかり現実的ではないなどと言っています。

勿論、東電の質疑応答に対して想定外の理由を問い詰めたりする無能で幼稚な記者を始めとして、現実に起こった災害に関して確率論を論じる無意味さ、感情論や衆愚的大衆操作(マスコミ)に先導されてエゴ剥き出しで騒ぐ理性も合理性も無い国民も、現実にあることを目前にして今更論点にすることすら虚しくなっています。

確かに小生もここ数日のブログでは感情的に原発の責任問題や将来の展望に関して、関係者の対応(特に現場で働かれている職員の方がた)を考えずに書いてきました(但し、現在まできちんと納得の行く発表がなされて来ていない)。

これまで安穏と大都会で電力の恩恵を受けてきたのは事実ですが、今回の事故は想定外であると前提で議論されるべきではないし、それに向けた反証は幾らでもあることが分かる。

1)東電と言うより原子力発電について、当事者の無知・無視に関する責任。大前氏は現在記者会見に立ち会っている東電の社員に原子力のプロはいないと言い放つ。確かに日曜日の海洋に漏れた放射物質に関する会見の後半で、「電源が失われる可能性について想定しなかったのはなぜなのか?」と聞かれて対応している武藤副社長と記者のやり取りは、何も分かっていないか?隠蔽若しくは組織が機能せず報告がなされていないことの証左である。

前回記事にした津波対策も身内ばかりで更生されたお手盛り委員会にて策定された基準であったこと、電源喪失に関しては昨年6月に事故があったものの(内容についてはこちらの解説「晴耕雨読の信之介」のほうが分かりやすい)

2)そもそもGEの設計者が欠陥を認めた上で既に退社している。ロイター『米GE製の福島原発原子炉、安全上の問題を35年前に指摘』また、設計に関わった東芝の技術者も、それから施工に携わった技術者も欠陥を認めて告白しているのは幾らでもあります。

問題はこれらを普段の利便性に感けて無視してきた我々にもあります。

東電は当然ですが、国や自治体、原発導入に加担した政治家など、これらの責任を取ってもらうべき方は、たくさんいます。

しかし、この期に及んで腹が据わってないと言うか。現場どころか、現場以上にひどい連中です。


P.S.
電気が制御室に入ったのは喜ばしいですが、これによってプルトニウムなどの有害物質を測定できるのでしょうから、逐一報告すること!これは発生した事象に対する結果責任として今現場で頑張っている方がたの命に関わることであるから徹底して欲しい。

タービン建屋の水はどうするのか?(漏れていたのかいないのかの議論は不要)もう既に海水や真水を数千トン単位で入れているにもかかわらず、漏れているから満水にならないし、普段無いところに水が来ている訳で下らないことを記者は聞かない。そんなことは、幼稚園児が考えても分かる道理である。

報道者としては東電側にモノを言わせたいのでしょうが、誘導尋問かもしれないがそういうことが無いのならこういうことと考えても良いのかと質問すべき。

多分『分からない』とか『お答えしかねる』と言った責任回避の答えしか返ってこないのは想像できるので、この際、一時的に災害対策委員会の参加に緊急的に組織を入れて、国の統制の元に本部にレポートラインを(現場も含め、今の経営陣を除く)作らないと駄目じゃないかと思う。

今考えることは、冷水器を稼動することを前提としての電源確保と排水の処理(政治的判断も含めて)である。
昨日の記事の最後にルモンド紙の記事を邦訳しているサイトをリンクしましたが、現状でこれからどうしたらよいのかと言う事を、東電が援助要請したフランスの仏放射線防護原子力研究所(IRSN)のティエリ・シャルル原子炉局長のコメントから窺い知る事が出来ます。

東京電力は広がる大災害を止められるのか?

以下抜粋ですが、

 29日付の仏日刊紙ル・モンドは、「福島第一原発は制御を取り戻し、これ以上の被害を押えるために希望は残されているのか?それとも、もはやこの大災害を止めることはできないのだろうか?」と問う。また、「毎日のように報告される東京電力の無力さを見ると、まさに同社が完全な驚愕状態にあり、事態の進行を止めるものが何もない印象を受ける」と同紙は述べる。

 2号機近辺で発見された高濃度の放射線を含む水たまりについて日本政府は、「溶けた燃料棒が原子炉の冷却水に触れたのが原因」としているが、2号機と3号機の隔離外壁が気密性を失っている可能性も否定できない。
 
 東京電力は、緊急に通常の冷却システムを復旧させるだけでなく、タービン室に溜まった汚染水を汲み出さなければならない。仏放射線防護原子力研究所(IRSN)の計算によれば、この水に接触すると毎時1シーベルトの放射線を浴びる事になる。これは一般の人が一年に浴びて良いとされる量の1000倍だ。さらにIRSNでは、溶融生成物コリウムが発生してコンクリートと反応することで圧力容器が破損する可能性についても分析中である。
 
IRSNのティエリ・シャルル原子炉局長は、「4つある原子炉を冷やすことか、放射能を含んだ汚染水が海に流れるのを防ぐかのどちらかを選択しなければならない」と語る。原発から30メートルの海中からは通常の1150倍の放射性ヨウ素が計測される中、東京電力の武藤栄副社長は28日、この危機が終わるまで「現時点ではあと何ヶ月または何年かかるのか分からない」と漏らした。







また、今のところ最新記事は佐藤栄佐久元福島県知事インタビュー(仏ル・モンド紙)です。同じリンクで見れます。

東電が事故の隠蔽から安全基準までも放棄されていたことが伺え知れます。

以下抜粋
また佐藤氏は、同紙の「今回の原子力危機は東電の責任か?」という質問に対し、「今回の大災害は、人間の不注意過信によって引き起こされたもの。経済産業省から独立した監視機関を設置することが数年前から叫ばれているが、現時点では監督官庁は原発建設を推進するための行政機関で、(原発に対して)監視の目を光らせることができない。日本は民主主義国家と言われているが、それはある程度までで、多くの決定が不明瞭な利益を算段として決定され、多くの分野が汚職によって生まれている」と語った。

元リンクはこちら

2チャンネルでは、若手東電社員の傲慢ブログ記事が炎上していますが、体調不良を理由に雲隠れしている東電社長を始めとして、東電のみならず関係会社の元で今回の未曾有の津波を原因として、免責を主張しそうな東電に以下のレポートが発せられました。

「未曾有の津波」は東京電力を免責するのか

原子力に関しては、小生は今後国営機関の元に集約して私企業や第3者機関による監視の元に再編成して行くしかその存続の道はないと考えます。

また、再処理とプルサーマルに関しても真剣に論じていかなければなりません。

現在、経済性を楯に世の中の資本家階級は、その知名度と共に反原発を槍玉に挙げていますが、結局泣かされるのは非資本家であることに変わりはありません。

昨日追加したのは偶々フランスの記事ですが、フランスの国民性と日本のそれとは似て非なるどころか全然違いますので、今将に日本人は考えなければなりません。自分のこと将来のこと。



以上、昨夜書いてUPしていませんでした。

東電は想像していたように、国有化の話が出てきましたね。

このような事態では、東京電力は勿論のこと、他の地方電気会社より原発の運営を切り離して
国有化し、国民が納得するレベルまでひとまず直す(耐震や防災施設など)べきだと思います。




昨夜、プルトニウムが現地の2箇所から検出された報道がありました。

もう、人体に問題となる濃度レベルではないなどと言うのは、聞き飽きましたね。これまでどれだけ出ていて、どのくらい汚染が広がっているか?を早急に調べるべきです。タービン建屋の排水が汚染されている中に入っていたのなら、敷地内に漏れ出しているはずです。

兎に角、現状と現場で過酷な条件で働いている作業員の方のご苦労に感謝すると共に、皆さんの安全を願っております。


想像と言うよりそうだろなーと言う推測だったが、今朝の新聞で初動ミスが指摘されていますな

保安院 炉心溶融 震災当日に予測

菅総理の視察が問題なのかどうかは、この際、問題ではない。

核燃料の圧力容器損傷に言及している以上、緊急避難的対策が何故採られないのでしょうか?

現状のポンプが動かないなら動くポンプを持って行くなりしてタービン建屋と格納容器の循環システムを模索しないのでしょうか?

現状の廃刊が漏れているのも確認できないのなら、新たに配管と循環ポンプを接続して循環させることを閉口して考えるべきではないの?

誰か納得のいく施策を判断できる人間に権限を早く移してもらいたい。

全く、何を考えているのか分からん

フランスのLe Mondeが書く記事の邦訳が目に留まりましたので、リンクを張っておきます。
福島原発 「東電の罪」と「原子力ロビー」(仏ル・モンド紙報道)
先の記事で池田信夫氏のエコ幻想の終わりと言う記事から田中樹氏のブログを知ったわけですが、確かに彼の復興プランの後半部分には飛躍があるかもしれません。

ただ、池田氏の言うところの事実認識として今回の原発事故で、人命は1人も失われていない(今後も死者はゼロに近いだろう)。損害は数兆円と見込まれるが、これは東電の1年分の売り上げにも満たない。もちろん損害賠償を行なったら東電の経営が破綻するおそれは強いが、その損害は「原発の好調な運転がもたらされる利益」の数年分程度だろう。

つまりメディアの伝えるおどろおどろしい話とは違って、福島第一原発の事故の損害は、想定された最悪の事態よりはるかに小さいのだ。チェルノブイリ事故による死者は、癌による長期の被害を考えると数千人から1万人といわれるが、これはソ連政府が事故を隠して住民が避難せず、放射能汚染されたミルクを飲んだことによる被害がほとんどだった。スリーマイル事故の死者はゼロである。(以上引用)
こそ、事実認識不足ではないか?

小生はまずこう言いたい。
現在をもってしても、福島の原発事故は終結してないのに、「想定された最悪の事態よりはるかに小さい」などとどうして言い切れるのでしょうか?
東電・政府のこれまでの対応を見ていても、初動から対応が遅れたことは目に見えているし、それが現在有効に機能していると言う保証(報道)はどこにも見当たらない。

小生の認識は、現在の福島の事故の規模はINESのレベル6でスリーマイルを超えてチェルノブイリではないと言う認識ですが、池田氏のスリーマイルでは死者はZeroだったと息巻いていますが、健康被害になった方や、それが原因で死期が早まった方の統計は考慮していないでしょうし、ご承知の通り複数器がコントロール不能になったのは、国民が天災によるものと納得するのでしょうか?

少なくとも小生は昨年6月にも3号基は全電源停止の事故を起こしていることや、1号基は対応年数を消化したにもかかわらず、GEによる応急措置によって延命運転させている状況や、何にもまして非常電源の装置が動いていたのにも関わらず、早期の物資投入でその効果を失わせた東電や政府の無能ぶりからしても、今後将来に亘って安全な原子力運営には到らないだろうと悲観しているからです。

小生は直ちにシャットダウンが可能とは思っていませんが、そうすべきであろうと考えています。

車の事故や炭鉱での事故を例に挙げて対比する人がありますが、これまでも軽微な事故はあったであろうし、それも事象と言う言葉で隠されていたようですし、何せここまでの事が起きたのですから、福島のみならず、全国の原発で起きる可能性はある訳です。

原発の白黒はもはやステレオタイプで論じてはなりません。リスクと結果を検討してそれに見合った方向性を決断しなければなりません。人が死んだ数と言ってますが、(既に水に漬かった作業員のお一人は亡くなったとの観測もありますが、報道がないので確認できません)スリーマイルのように数週間後に安全宣言がなされたのですが、奇形や突然変異など人間のコントロールの及ばない事が起きてしまっている訳です。放射能の除染は12年ぐらいかかったようです。

スリーマイルの事故は炉が1基のみですが、今回は1から4号機が何がしかの煙を吐いています。炉心から出ないことを願うばかりですが、裸になった使用済み燃料があること(これは勿論外気に晒された状態にありました。)収納容器が完全であるかどうかに疑問が持たれている事など、遥かに多量の放射能は漏れている可能性があります。

本日現在でもその状況がはっきりしないのは、スリーマイル島の事故を上回る大事故に相当するのは論を待たないと思いますし、現状把握でさえままならないのはなんとも評価の仕様がないはずです。

兎に角、こちらでは祈るしか方法がありません。

池田さんご自身のTwitterでもエコ発電に関してはブレが読み取れますが、そういった資本主義が叩き潰してきた発想や可能性がまさに再検討されてもよろしいのではないでしょうか?

小生は感情的に反原発派の肩を持つ積もりは毛頭ございませんが、今まで無視されてきて皆さんの目に留まらなかった技術やその可能性を見直すべきだと思いますよ。