アタシたち夫妻は、3月28日でついに結婚25年、すなわち銀婚式を迎える。
年度末の、しかも人事異動の内示が出た後の、みんなが血相変えて、職場が惨状となるこの時期にナゼ結婚したかというと、NZから式に参列するために来日するダディの家族の「日本の桜が見たい🌸」の理由以外、他ならなかった。
この時期は、毎年「こんな時期に結婚したアタシ」を呪いながら、それでも当日は必ず結婚記念日をキレイに忘れて残業しまくり、帰宅後、ダディのハンパない逆鱗に触れる定番のイベントがある。
国際結婚とは?
まずもってガイジンは
①アニバーサリー好き。
家族の誕生日、結婚記念日(自分も家族も)、クリスマス、イースター、大晦日等々、とにかくお祝いしたがる。
実は、アタシはこの手のコトに全く興味がない。「そんな日は、なかなか来ない!」とゆーならいざ知らず、ほっといても、その日は必ず毎年来るのだ。なぜ祝うのか。一体、何がめでたいねん。しかも、もう終わった「日」やん。
「誕生日やねん!」
よかったやん!その日はめでたい。産んでもらって、ホンマにありがとう!やな。
だけど、それは本人が生まれてこれたことに感謝する日よな。なんで、第三者が祝うんや。
「クリスマス!」
楽しいけどさ、家に仏壇置いて、なに祝うねん。
なんでわざわざSkypeで、遠い国までメリークリスマスやねん。
「結婚してん!」
お幸せにね❤︎
もちろん、その日はめでたい。
でも、そんな何年も前の日のことをいつまで祝うねん??
ということで、アタシのよーに、どこか冷めた人間にとって、アニバーサリーはものすごく負担。
②言葉の壁は、予想を遥かに超えて高い。
「愛があれば、言葉なんてなくとも伝わるのよっ!」ってゆーヒト。
伝わるかいっ。
そんな心のヒダヒダの裏の裏まで伝わったらエスパーや。それが、「言葉」というツールを介して伝わるのは、ネイティブ同士だけでっせ。
アタシたち夫婦は、たまたま察しの良い、ある意味、勘の良い2人やから何となく伝わってるけど、ココロのヒダヒダめくったところの細かーい思いなんて、伝わるワケも、伝える手法も、お互いの母国語が全然違うんだから、そもそもあろうハズもない。と、アタシは思ってる。
要は「guess!」よ。
だってさ、英語ではとてもじゃないけど表せない日本語や、その反対もあるわけで、そこを説明するなんて「guess」しかないやん。
察しの悪いヤツになんか、さらに伝わらんわ。
今朝も、仕事がらみで舞い込んできた話に、いろんな思いを持ったアタシのザワザワした気持ちをダディに説明しようとした、このアタシがアホやった。
「こんなことがあってさ、こんな風になってさ、アタシはこう思ったんだけどさ」とあーだこーだと貧しい英語力をフル稼働して説明し、Macを睨みながら「うん、うん」とええ加減な返事してるダディが、実は全く話を聞いていなかったことに対して、「いや、懸命に話しただけ無駄やったな」というアタシの思いが彼に伝わった瞬間、ヤツは逆ギレした。
「おいっ。ナニを逆ギレしとんねん。
こっちは、アンタの言語で伝える努力しとんねん。もうちょっと、その努力に対する敬意と誠意をもって聞く態度があってもええんちゃうか?!」というアタシに対して彼が放った言葉は、
「Why don’t you speak to me in Japanese?」
どーせ、英語でゆーても伝わらんし、ヤツは日本語わからんし。
「吐く息も無駄やわな
」
結局、結婚記念日を目前に、一切、会話する必要がなくなりました。
③その時の都合に合わせて、元来の「外国人」になったり、「大和魂」を持った「エセ日本人」になる。
そーゆーことやで。
特に強く権利主張するときは、うまい具合に「ガイジンさん」にならはりますねん。
だけど、それ以外のときは、お侍さんなみの大和魂や。
国際結婚は、
よーく考えて、
覚悟を持って、実行しましょう
