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バニラ日誌

平成24年4月から平成25年7月まで、近畿大学通信教育部で図書館司書資格を勉強し、修得するまでをつづったブログです。さらに、その後小学校図書館司書の臨時職員としてのこともつづります。さらに、その後認知症介助士の勉強と認知症の母について書いています。

学校の4月は忙しい・・・とてもとても忙しいです。

先生たちの雰囲気が、学校全体の雰囲気がざわざわしている気がします。

そんな学校でも図書室はまだ貸出期間が始まらないので、のんびり静かなのですが、今年初めて図書室の利用案内というものをさせてもらうことになりました。


2校勤務のうち1校は新1年生のみ。もう1校は全学年です。

全学年行う学校では、毎年利用案内がされていたので(担任による)、低学年は図書室の使い方なんかを説明しますが、中学年・高学年は図書室での調べもの学習といった内容になります。


低学年の児童には実際の本を見せたりして「ページをおらない」とか「落書きはしない」といった本の扱い方と、「本は決まった場所にしまいます」といったことや貸し出し返却の仕方などを説明しました。

どの学校でもゆとり教育ではなくなり、授業時間がいっぱいいっぱいなので、1時間のうち2クラスを交代で・・・とかになります。すると、私の説明が長くなったりして後半のクラスでは実際の貸出ができなかった・・・なんてことになってしまいました。


初めてのこととはいえ、先生にご迷惑をおかけして申し訳なかったな・・・と思いました。

来年もおそらく同じ内容ですることになると思うので、もっと段取りよく楽しく説明できるようスキルアップしなくては!!と思いました。

『少年弁護士 セオの事件簿 1 なぞの目撃者』 ジョン・グリシャム 作


題名からも分かる通り、アメリカの13歳の少年セオが、並外れた司法の知識をもとに殺人事件の裁判の判決に待った!をかけるお話です。


作者のジョン・グリシャムは10年の弁護士勤務を経て、小説家となりハリウッドで映画化された「ザ・ファーム 法律事務所」(トム・クルーズ主演)や「ペリカン文書」(ジュリア・ロバーツ主演)などでミリオンセラーになった方です。

そんな大人向けの小説を書いていた作者が児童向けに書いたこの本は、両親とも弁護士という家族の一人息子セオが、中学生ながら法律のオタク知識を駆使して、小さな町で起こった殺人事件の真犯人を探し出すという内容です。


さすが、ハリウッドで映画化されるような作家ですから、ぐいぐい読ませる力があります。セオをはじめセオの両親、おじさん、幼馴染の女の子とその家族など、たくさんの登場人物もきちんとキャラクター設定されていますし、ストーリー展開も素晴らしいと思います。

アメリカの司法制度を子供にもわかりやすく説明している点もとてもいいと思います。

アメリカの学校の社会の授業で取り扱われているというのもうなずけます。


ただ、難点をいうと・・・主人公セオがいい子過ぎるということと、せっかく目撃者が現れてこれから裁判でどうなっていくのか?!というところで話が終わってしまっているというところです。

もちろん、大人の私にはその後の裁判がどうなったか流れ的にはわかりますが、それまでとても詳しく公判の様子が描写されていたのに、最後の判決はどうなったのか・・・子どもたちには詳しく書いてあげたほうがよかったのではないかなと思いました。


このシリーズはいま第3巻まで出ています。次も読んでみたいです。

ちなみに、翻訳は「黒魔女さんが通る!」の作者石崎洋司さんです。意外でしたが、全く違和感なかったです。


本を読みなれている、高学年の男女におすすめです!

先日、「司書になる人って?」で、司書になるという人は本に癒されて、恩返しがしたいと思っているのではないかと書きました。


では、私の人生を変えたというのは大げさですが、心に残る本とはなにか・・・と考えてみると、小学生のころにさかのぼります。(ちょっと暗い内容です・・・。)


小学3年生の春。家族に不幸があり私の生活は一変しました。もしかしたら、友達や近所の人たちには私の見た目の変化はなかったかもしれません。今までと同じようにふるまっていました。

でも、心の中ではずいぶん変化がありました。自分で何度考えても分からない問題。まわりの友達に相談もできない問題。だって、まわりに自分と同じ境遇の子なんていなかったから。

わたしはずいぶん醒めた小学生になっていたと思います。


そんな時、手塚治虫のマンガ「どろろ」や「ブラック・ジャック」には、私と同じような境遇でも前を向いて生きていく主人公たちがいました。わたしは、自分の周りにはいなくても、マンガや本の中に自分の気持ちを分かってもらえる人たちがいることに気が付いたのです。

それでずいぶん救われたと思います。自分一人がこんな目に合ってるわけではないんだって。


それからマンガ以外にも本を読むようになりました。主に児童ファンタジーが好きでした。日常を離れて、ワクワクするお話の主人公と一緒に冒険するのが大好きになりました。

それから、高学年のときミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を読んで、「本ってすごい!!」と思いました。このお話はストーリーも設定もすごく凝っていて、名作なのですが、それを考えた作者は本当に天才だと思いました。


私が司書になって伝えたいことは、「何か悩みがあっても必ず本の中にあなたの気持ちを分かってくれる人がいる。」ってことかな?

今は世界中の人とネットでコミュニケーションできるけど、本なら時代を超えて人とつながることがきる。

本とそれを未来永劫保存するという図書館の使命は偉大だと思います!!!