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バニラ日誌

平成24年4月から平成25年7月まで、近畿大学通信教育部で図書館司書資格を勉強し、修得するまでをつづったブログです。さらに、その後小学校図書館司書の臨時職員としてのこともつづります。さらに、その後認知症介助士の勉強と認知症の母について書いています。

連休に特にどこにもいく予定もない我が家。昨日かろうじて日帰り温泉&温泉プールに行ってきました。

お昼過ぎについたときは温泉もプールもがらがらで、「連休だけど意外とすいてるな~」と思っていました。

ところが、わたしたちが上がるころ、ちょうど3時くらいには泊りのお客さんがつぎつぎやってきて、きっとお風呂もプールも混んでいたのではないかと思います。


さて、記録的ヒットを飛ばしているディズニーアニメーション『アナと雪の女王』です。じつは3月に見に行ってきました。アメリカですでに大ヒットして、主題歌とともにオスカー賞を取っていたことも知っていました。

その時の率直な感想は、「あれ?いままでのディズニーとちょっと違うかな?」というものでした。特にプリンセス系のお話では「お姫さまと王子さまのハッピーエンド」というものが、たとえどちらかが平民だとしてもとりあえず結婚してハッピーエンド・・・なのでしたが。

この『アナと雪の女王』はちょっと違います。プリンセスもプリンスも平民の男の子も出てきますが、誰も結婚しません。主題は家族愛もっと詳しくは姉妹愛です。もう一つは主題歌にもあるように、「自分らしく生きる」ということです。


ストーリー展開や細かい設定などは突っ込みどころ満載なのですが、主題歌で歌われているような「自分らしく生きる」っていうメッセージはいいな~とおもいました。若い人たちに支持されるところでしょうか。

本編で歌っている松たか子さんの声は、あの歌には正直合っていないかもしれません。高音が聞きにくい気がします。でも、彼女もレコーディングに納得できずぎりぎりにとり直したと聞きました。彼女なりに悩んで「それでもいい。自分のままに歌う」ことにしたことが伝わってくる気がします。

一方Mey.Jさんはパワフルボイスで歌いきっています。しかし、先日関ジャニの仕分けで、自分の持ち歌であるこの曲をカラオケ採点で対戦者に負けてしまったとき、「次のCDを出せるか出せないかのぎりぎりにいた2年前の自分が、仕分けで知名度が上がって認めてもらい夢だったディズニーアニメの主題歌を歌えることになった。そのことを本当に感謝しているし、今日の負けをこれからの自分の力に変えてゆきたい。」とこれまた歌詞のとおり「自分らしく歌う」ことを誓っていました。


この映画が記録的にヒットしている要因は、これまでのプリンセス系の「大好きな彼とハッピーエンド」をやめて、「私らしく生きる=本当の幸せ」という新しいプリンセス像を示したことと、主題歌のメッセージの強さだと思います。

『くまの子ウーフ』 神沢利子 作 井上洋介 画


日本児童文学、絵本の世界で超のつく有名作家の神沢利子さんです。どの作品を読んでも、その自由な発想と読んでいて心地よい日本語のリズム、そして奇想天外でもけして逸脱しないストーリー。本当に重鎮というのはこういう方なのだろうと私は思っています。


先日の「食べ物が出てくる本」で読者の方に紹介されたウーフですが、もちろん題名は知っていたのですが、読んだことはなかったようなので(記憶があいまい)学校図書室の光村ライブラリー第4巻のなかに収蔵されていたものを読みました。


教えていただいた「目玉焼きと蜂蜜を塗った食パン」は一行目から登場しました。ウーフの朝ごはんだったのですね!

ウーフはたまごの黄身をおさじですくいながら、お母さんが目玉焼きを作っているのを見て思いつきました。

たまごをポンとわったら、いつもきまったものが出てくる、ということに。たまごのなかからビー玉やらマッチなんか出てこないのです。

そのことをお母さんに話すと、お母さんは目を丸くしましたがウーフのこどもらしい発想を否定することはありませんでした。

お父さんはウーフの使っているおさじが、ステンレスという金でできていることを教えてくれました。


ウーフは生まれて初めて「ものは何かによってできている」ということを知って、大得意です。友達のキツネのツネタくんに教えてやろうと思いました。

家を出ると、野原にめんどりがいてウーフはめんどりさんがたまごを生むのはめんどりさんの体がたまごでできてるからだと思いました。

ウーフは自信満々にツネタくんにそのことを話しますが、ツネタくんはウーフの考えを完全に否定します。

たまごを生むからめんどりがたまごでできているなら、ウーフはおしっこをだすからウーフはおしっこでできてるのさといいます。


これにはウーフも腹を立てて、自分がおしっこでできてるなら、どうしておこったり痛くなったり血が出たりするだろう、ぼくはおしっこでできてるはずがない!

「ぼくは、ウーフさ。くまの子のウーフさ。くまの子のウーフは、いたいと思ったり、食べたいと思ったり、おこったり、よろこんだりするんだ。おしっこなんか、そんなこと考えっこないさ。ころがって帰るなんてすてきなこと、なみだも血も考えつかないさ。」

そして、家に帰ったウーフはお母さんに「ぼくはぼくでできているの。ウーフは、ウーフでできているんだよ。」といいます。


くまの子ウーフってものすごく哲学な話だったのですね!!!

私はわたしである。というアイデンティティの確立を、たまごからビー玉やらマッチが出てこないことから思いついたウーフ。

大人でも「私はわたしである。」と自信を持って言える人って少ないと思うのですが、小学校低学年の児童にそれを面白くわかりやすく印象的に伝えることができる神沢さんは本当に天才ですね。

哲学とかアイデンティティとか難しいことじゃない。「私はわたしである」ことは当たり前のことなんだと、こどもにもわかるとても素晴らしいお話でした。


さて、このウーフが好かれている要因の一つに、井上洋介さんの画があると思います。素朴で楽天的な明るい色彩の画が、ウーフの世界をより身近に表現してくれています。


今回の光村ライブラリー4巻にはほかにも3人の作家の3作品が収蔵されていましたが、神沢さんの作品を超えるような驚きはなかったです。


2年生の国語の教科書に載っていたお話ですので、低学年のすべての児童向けですが、思春期を迎える児童にも読み聞かせてあげたいお話でした。


私の勤務している小学校は2校で、仮にA小学校とB小学校とします。

今年度初めて「図書室利用案内指導(オリエンテーション)」をA小では全学年、B小では1年生のみ行いました。


A小ではこれまで司書がいなくても、担任の先生が毎年行われていたとのことなので、きちんとした指導計画書があり、それに沿って「本の取り扱い」や「図書室利用のやくそく」といったことを司書が説明する・・・という形で行いました。


A小では学年ごとに案内指導の内容も違っていて、1・2年生は本の扱い方、しまい方、貸出と返却の仕方が主な内容で、最後に実際に自分で好きな本を選んで貸出手続きをしてもらうというものでした。

3・4年生はさらにすすんで、もう一度本の扱い方しまい方などの確認をしてから、図書館マップを見ながら本の分類を説明し、0から9の番号で本棚が置かれていること、どこの図書館でも同じように並んでいるので覚えていてほしいことを説明しました。あとラベルの3段の意味も簡単に説明して、本の住所みたいなものだから、番号通りに並べてほしいことを伝えました。

それから担任の先生が準備された「○○のことを調べよう!」というプリントにより、「チーターは最高時速何キロで走ることができるでしょう?」といった問題を7問くらい調べていました。

この学年の児童は「チーター」というと、「チーターの題名がついている本」をひたすら探してしまいます。

しかし、図書室にチーターの名前が付く本は1・2冊しかありません。なので、何かを調べるときは、まず『ポプラディア』といった百科事典で単語を調べてみるといろんなことがわかるよ。と最後に説明しました。

5.6年生は、『ポプラディア』だけでは調べられないような内容の問題を7問くらい調べていました。さすがにどの分類の本を見ればいいのかわかっているのですが、実際に本を手にとっても、その中のどこを見ればいいのかが分からない・・・という質問が多かったです。目次や索引を上手に使って、調べたい事柄に少しでも早くたどり着けるといいですね。

この学年にはラベルの説明のほかにも、著作権のことも簡単に説明しました。「著作権って知ってる人!」といってもし~ん・・・となるのですが、「じゃあ、映画見に行ったときに勝手にビデオで撮影したり、コンピューターからダウンロードしちゃいけないって見たことある?」ときくとあるある!!となりました。最近は科学者もコピペだのなんだのって叩かれていますから、なんでも簡単にコピーできる時代だからこそ、子どもたちにもしっかり著作権のことは知ってもらいたいと思いました。調べもの学習などに関して、学校や図書館では1回のみならコピーすることが許されていることも説明しました。


私は自分では人前で話をすることは極力避けたい人間なのですが、仕事ですから「やってください」といわれれば仕方ないですよね。でもどうすればいいのか・・・?困っていたのですが、たまたま一番最初の1年生の担任の先生が私の代わりに「図書室利用のやくそく」を子どもたちに説明してくださって、それが本当に勉強になりました。

先生のように上手にはとてもできませんが、「こんな風にやってみよう!」と思えました。

他の担任の先生たちも、わたしの説明をうま~くフォローして下さり、ほんとうにありがたかったです。

子どもたちも、普段休み時間には現れない子たちが調べものをクイズのようにゲーム感覚でみんなでワイワイ探しているのが楽しそうでした。学校図書館って本来こういうところだよな~とつくづく感じました。


最後に、「お笑い芸人を目指している」という子が(普段は図書室には顔を見せない子です)、授業の感想で「図書室に住みたいです!」といったのには笑えました!!!