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バニラ日誌

平成24年4月から平成25年7月まで、近畿大学通信教育部で図書館司書資格を勉強し、修得するまでをつづったブログです。さらに、その後小学校図書館司書の臨時職員としてのこともつづります。さらに、その後認知症介助士の勉強と認知症の母について書いています。

みなさんは「ビブリオバトル」というのを知っていますか?


恥ずかしながら、私もこの名前を聞いたのも2年位前のことで、今日実際に図書館の入門ワークショップに参加するまでビブリオバトルというものがどんなものかもよく知らなかったです。




ビブリオバトルとは、なんと日本発祥の書評合戦のことです。その方法は、


①紹介する本を選びます。


②本をもって、みんなで集まります。


③1人5分ずつ、持ってきた本について話します。


④紹介ごとに2分間程度ディスカッション(質問タイム)


⑤みんなで投票して、「チャンプ本」を決めます。




と、このようにいたってシンプルなゲームなのですが、この活動で何ができるのかというと


・書評を用いたコミュニケーション・ゲームであること。


・参加者が集って本を紹介し合うことで、本についての情報を共有したり配信したりできること。


・学校、図書館、地域でコミュニティーが形成できること。


だそうです。


私はなんとなく、「本好きが集まって、自分の好きな本を語って、その中で一番良い発表をした人を決める」のかと思っていたのですが、もちろんそのことがメインなのですが、ビブリオ・バトルの真の(隠れた)目的は、「コミュニティー生成機能・・・書籍を通じた自己開示、自己の経験・体験を語る場」を提供することだそうです。


むつかしいですよね・・・。とにかく、人前で何かを語るのって難しいですよね。やっぱり練習しなくては上手くいかないです。だからといって、何かのテーマで話をしろといってもかなり勉強しないと人前で話す勇気も出ないと思います。


その点、ビブリオ・バトルでは自分の好きな本を話せばいいだけなのでかなり気が楽です。時間も5分間ですので、ある程度の起承転結を決めて自分の好きなように話せます。この時大切なのは「原稿を読んではいけないこと」「スライドなどを使って話をしないこと」です。完全に自分の「しゃべり」で聴衆を魅了するという能力を身につけるのです。


そして、コミュニティー生成機能とは、このような活動を通してバーチャルの世界ではなく、リアルな世界で人と人のつながりを大切にしようということがこれから必要になるであろうということです。




この活動は、学校でも地域でも会社でもどこでもできて、規模も大きいものから4人くらいの小規模のものまで気軽にできるところが素晴らしいと思います。




本好きな人は自分のしらない面白い本の紹介を聞けますし、自分のコミュニケーション能力アップにもなりますので、どんどん普及していったらいいなと思いました。


特に、日本人は人前で意見を言うのが苦手ですので、こういった取り組みは小学生のころから少しずつ慣れるためにも取り組めたらいいなと思いました!




ちなみに、私は4人グループでのバトルで参加しましたが、チャンプ本(一番読んでみたい本)には選ばれませんでした~。でも、また参加してみたいです!

市立図書館にはたいてい移動図書館自動車(ブックモビル)というものがあると思います。

わたしの勤務している小学校には月に2回、このブックモビルが巡回してくれます。

児童たちは、休み時間にやってくるこのブックモビルで学校図書館にはない本を借りていきます。


学校図書館にいると、「○○のほんありますか?」とか「○○の本の続きはないの?」というレファレンスがたまにあります。しかし、学校図書館の予算的にもスペースの問題にしても、子どもたちのリクエストにすべてこたえることはできないのです。


そこで、巡回に来ているブックモビルで市立図書館にある本を予約して持ってきてもらうことはできないかと考えました。

ここの市では、近隣3市の図書館とシステムで連携していて、約50万冊の蔵書があります。学校にない本もこの中にはきっとあると思うのです。

しかし、地方の町では近くに図書館や分館がなかったりして子どもが図書館に行くことはあまりないようです。

インターネットで本の予約もできるのですが、小学生にネットを使いこなすのはまだ難しいようです。

学校図書館の司書が、市立図書館のHPを確認して子どもが借りたい本を市立図書館に連絡をして次のブックモビルで持ってきてもらうということができれば、子どもの読書意欲も満たし、市立図書館の貸出もUPするという一石二鳥なのではないかと思うのですが・・・。


G.W.明けから、予約の仕方を児童に周知して予約の申し込みを始めました。

さっそく、よやく箱に紙が入っていました!「どれどれ~」とみると・・・

本の題名のところに、「妖怪ウォッチの本」「アイカツの本」「将棋の攻め方の本」・・・といったアバウトなことしか書いていないものが多い!!


わかりますよ。小学生ですもの。ちらっとブックモビルでみたことのある本の題名をしっかり覚えてることなんてできないし、低学年なら妖怪ウォッチのマンガも図書館に置いてあるかもしれないと思いますよね。

そもそも、図書館と本屋さんの区別もないかもしれないし・・・。


ですので、一人一人に「図書館には○○のようなマンガは借りることはできません。その代り、(例)妖怪大百科・・・etcの本をよやくすることはできます。」といった司書からのお手紙を出しました。


最初予定していたよりも、本の題名を決めるまでにだいぶ時間と手間がかかるようですが、それでもいいんです。

少しでも図書室に足を運んでほしい。自分の興味のある本を見つけてほしい。図書館で本を借りる習慣を付けてほしい。

そのためにはとんでもなくアバウトなレファレンスにも喜んでお答えしていくつもりです!!


このほかにも図書館と学校図書館の相互利用の方法をいろいろ考えていますので、またご報告したいと思います!

『14歳』 千原ジュニア 著 


 自分が14歳だったころのこと、覚えていますか?


 お笑い芸人千原兄弟の弟千原ジュニアの自伝小説です。私はあまりお笑いに詳しくないのですが、千原ジュニアさんのことは「笑っていいとも!」のあるコーナーでのひとことで強烈な印象を受けました。


 音楽も読書も、もしかしたら好きな食べ物とか好きになる人とかもそうかもしれませんが、お笑いにも人それぞれ好みってありますよね。

 万人受けするような芸人さんが売れていくのだと思いますが、千原ジュニアさんは「ひととちがう視点」を持つところが面白いな~と思う方です。

 私は、いいともで「ありそうな、それっぽい名言をつくる」というようなコーナーで、「承るは、ひとりでうけたまわりすぎる」という名言を考えたジュニアさんの感性がすごいと思いました。

(意味は、たった1字の漢字で5文字のひらがなを使っている「承る」は、一人でしょい込みすぎてるよということです。)


 テレビでの印象は、いつもちょっと客観的に周りを眺めつつ、誰かが言ったことに不敵な笑みを浮かべているといったジュニアさんですが、14歳のころは自宅の屋根裏にある自分の部屋に閉じこもり、家の壁を壊して暴れるといういわゆる「引きこもり少年」でした。今ではまったく想像できません。


 この本を読んで、いろんなことを考えさせられました。まずは、14歳本人の立場から。そして母親の立場から、親としての立場から、近所の人としての目線、妹の立場、先生の立場から・・・。


 「普通」のことってなんだろう。普通が正解とは限らない。理屈では分かっているけど、私はそれを受け入れられるほど大きな人間でいられるだろうか?

 子供を育てるとき、学校という環境で働いているとき、常に自分に問い直さなければならないと思いました。

 そして、「自分一人で承りすぎない」こと。どうしても親だけでは煮詰まってしまいます。おじいちゃんおばあちゃん、お兄ちゃん、友達。人はいろんな人から影響を受けて少しずつ形になっていくのですね。


 14歳のころ、みんな「自分が本当はなにをしたいのか?何になりたいのか?」はっきりとわからずに、とりあえず先生も親も自分もみんながそれなりに納得できる高校に進むことを決めます。

 でも、ジュニアさんは「お笑い」の世界で戦っていくことを決めました。


『僕はお父さんを納得させて、お母さんの泪を止めてあの世界に入っていきたいと想っているんだ。戦うべき場所を人より少し早く見つけることができただけなんだ。

目の前にたくさんの穴があいている。みんなその穴に指をつっこむ。そのたくさんの穴の中にたった一つだけ向こうに貫通している穴がある。みんなその穴を探して指をつっこむ。僕はたまたまそれが一つ目だったんだ。運よく一つ目が貫通していたんだ。僕は今までそれを探すために部屋にカギをかけていたんだ』(本文より)


 私はいま、貫通した場所に立っているのかな?