ここ最近、ドラマというものを全然見ていませんでしたが、ひさびさに(少なくとも5年ぶり)全話見逃さずにドラマをタイムリーにみました。
それが重松清さん原作の『流星ワゴン』です。
まだ原作を読んでいないので、あくまでもドラマのストーリーの感想ですが、重松さんはこの作品を書くにあたって、ある有名な児童文学作品をベースにしたのではないかということです。
それは・・・宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』です。
流星ワゴンの主人公一雄は、仕事にも家庭にも失敗し(と本人は思っている)、もう死んでもいいとアルコールを大量に飲んで1月の寒い夜に駅のターミナルでうたた寝をしてしまいます。
すると、突然目の前にワゴン車が現れ、中に乗っている親子が一雄に向かって「こっちに乗りなさい」と声をかけてきて、一雄はワゴン車に乗って過去やもう一つの世界を行き来しながら人生のやり直しの旅をします。
二つの作品を比べてみると、次のような対比ができます。
銀河鉄道=流星ワゴン
カムパネルラ&ジョバンニ=忠さん&一雄
銀河鉄道の乗客=ワゴンを運転する親子
これらの登場人物はその役割も同じような気がしました。
生と死と時間をさまよう銀河鉄道とワゴンは、大親友(朋輩ほうばい)を乗せて、お互いの絆を深めていく。旅の終わりに片方は死にもう片方は生きる。
それは夢だったのかもしれない、でも旅を終えた主人公は確実に新たな人生を歩いていくかたい決心をする・・・。
重松さんはファンタジーの作品を書いたことがあるのか私は知りませんが、このお話は登場人物が大人で現代的なテーマを扱ってはいますが、大人が主人公のファンタジーなのではないかなと、ファンタジー好きな私としてはそんな感想を持ちました。
近いうちに、原作も読んでみようと思います。


