映画『GAMBA ガンバと仲間たち』を子どもと観てきました。地元のシネコンではやっていなかったので、高速で1時間もかけて大きな市のシネコンに行ってきました。
この映画は、日本児童文学では超有名な、斎藤惇夫・作『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』が原作となっています。
『冒険者たち』は6年生の国語の教科書でも紹介されていますし、私が勉強している児童文学セミナーの高学年におすすめの本でも紹介されていました。セミナーで、「なぜ高学年にファンタジーが必要なのか?」というテーマでお話がありましたが、工藤先生によると、ファンタジーとは「異世界に行って様々な冒険や経験をして、また元の世界に戻っていく」ことが子どもにとって大切なのだとおっしゃっていました。
思春期を迎え始めた高学年児童には、大人になるための通過儀礼が必要となりますが、今の時代通過儀礼に必要な冒険などできるはずもないですし、またリアルに冒険などしたらいくつ命があっても足りません。そこで、子どもたちにファンタジー小説を通して通過儀礼を疑似体験する必要があるのです。
『冒険者たち』も『ホビット』も『トムは真夜中の庭で』も思いがげなく異世界へ行くことになってしまった主人公が冒険をして、また自分の世界に帰っていく、「ゆきてかえりし物語」がファンタジーなのです。
私は小4と小2の娘と映画を観ましたが、子どもたちはガンバとその仲間たちと一緒になって恐ろしいイタチから逃げる気持ちを疑似体験しましたし、またそういった危機的状況の時に自分がどう行動すればいいのか・・・たくさんの登場人物のなかから、自分の気持ちに合った立場のキャラクターに自分の心を重ねて考えることができたのではないかと思いました。
この映画は『Sand by me ドラえもん』などのCG映画で有名な白組というところで作成されたようですが、ディズニーピクサーにも負けない素晴らしい映像でした。特に、海の波の表現、海の底の奥行の表現が素晴らしかったです。
さらに、日本人らしいストーリーの緻密な構成や、キャラクターの細かな心理描写を役者顔負けの表情で表現できるなど、国産アニメですが、世界と全く引けをとっていません。
残念ながら、宣伝不足で興行は不発になっているようですが、見て絶対損はないと思います。
かくいう私も、実はあまり見るつもりがなかったのですが、朝日小学生新聞で試写会を観た女の子が、ネズミが主人公で期待していなかったけど、自分史上最高の映画だったといっている記事を読んでみてみようと思ったのです。そして、まさにその通りだと思いました。
映画のテーマはべたに「友情・勇気」だと思いますが、子どもには成長する過程でそれを知ることがやはり必要ですし、大人になっても改めて考えさせられる映画だったと思います。
ぜひ、大きなスクリーンで観てください!一日とか、レディースデー、メンズデーなど、千円で見ることができるなら、全く損はないと思ういい映画ですよ~!
去年、LED電球の発明で日本人3名の研究者がノーベル賞を受賞し大変なニュースになりましたが、なんと、今年も受賞者がでるとは!!毎年なんて、本当にすごいことですね。
医学生理学賞を受賞した、北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、その経歴がたいへん興味深いです。山梨の農家の5人兄弟の長男。普通ならその時代にこのような境遇の方が研究者になるというのはほぼないのではないかと思うのですが、お母さんが小学校の先生をしていて、お父さんが「勉強したいのなら大学に行ってもいい」とおっしゃってくださったようです。(ご両親が素晴らしい!)
大村さんは、はじめお母さんのような学校の先生になろうと思っていらしたようです。おばあさんから「人のためになりなさい」と繰り返し聞いていたこともあると思います。そして、教員の資格を取って東京の夜間高校の先生になります。そこで昼間の仕事で疲れ切っていても勉強を続ける生徒を見て「自分ももっと勉強しなくてはならない」と感じて研究の道に進んだようです。
ノーベル賞をとるほど勉強するっていうのは、凡人には想像もできませんが、大村さんは子供のころ農作業を手伝っていて、勉強なんてほとんどしなかったそうです。もともと能力のある方だとは思うのですが、今の小学生のような「勉強勉強」ばかりのこどもたちの現状についてどう思ってらっしゃるのでしょう。
私の住む北海道は、今年4月の全国学力調査でなんと、最下位になってしまいました。トップの秋田県とは平均点で10点近く離されていたと思います。
学校や家庭では「さすがに最下位はやばい」と、学校でも勉強、家でも家庭学習と、子どもたちは勉強漬けの毎日です。
もちろん、アンケート結果により、北海道の学力が低いのは家でゲームやテレビなどの時間がほかの地域より多いという結果によるということもわかってきているのですが、規制するのはそこであって、もうこれ以上勉強を増やさないでほしいというのが私の個人的意見です。
せっかく大自然に親しめる環境にいるのに、家で勉強ばかりしていては、大村先生のような真にためになる学問はできない人間になってしまうのではないかと本当に心配しています・・・。

