名古屋地裁豊橋支部
401号法廷
平成25年9月19日
覚せい剤取締法違反(新件)
被告人(女性40才)
裁判長(長橋裁判長)
検察官(男性30代)
弁護人(男性40代)
公訴事実は、法的な適用がないのに、平成25年7月、岡崎市内の自宅で覚せい剤、フェニルメチルアミノプロパンを含む水溶液を腕に注射した事による、覚せい剤取締法違反の罪に問われています。
罪状認否は「間違いありません」、起訴内容を認めました。
(覚せい剤は、フェニルメチルアミノプロパンです。
たぶん、明日には忘れていますが^^;裁判傍聴していると、色々と社会勉強になります。)
タイトルは、豊橋支部で初めて女性被告人を傍聴したかのようですが、実は7月22日に初の女性被告人の公判を傍聴しています。
罪状は、売春防止法違反でした。
内容は、記事にはしませんでした。
理由は、罪名負けした公判内容でしたから。。←(どれだけヤジウマ根性やネン!)
公判前は、綺麗な若い嬢がいらっしゃるかと思いきや。
ところがどっこい、被告人は、おばさんでした。
公判内容も、想像とはかけ離れたものでした。←(何を妄想したのやら。。。)
話がそれました、公判に戻ります。
検察官からの冒頭陳述によりますと、大阪府堺市出身。
中卒後、美容師見習いから、飲食店など仕事を転々としていました。
3回の離婚経験があります。
現在は無職です。
岡崎市内のアパートで生活保護を受けて生活していました。
16歳から覚せい剤を使い始めて、止めたり使ったりを繰り返しながら現在に至ります。
数年前に、覚せい剤取締法違反の罪で実刑を受けて、服役した経験があります。
平成25年8月16日付起訴は、夫の友人から覚せい剤を無償でもらい、10~20回/月覚せい剤を使用した事によるものです。
(3回離婚ですか、男性にモテるのかモテないのか良くわかりませんね^^;
そうすると、現在懲役中の夫は4人目の旦那さんですね。
あっ、これは後からわかります)
被告人の見た目は、年齢の割には幼く見えて40才よりは若く見えます。
お腹が妊娠しているように見えたのはは気のせいかな?
(公判で妊娠の話は出ませんでしたから、たぶん違うと思います)
冒頭陳述だけでも、色々すごい話でしたが、これから更にすごい事になります。
弁護人からの証拠請求は、書証1通、証人尋問、被告人質問です。
検察官の意見は、書証については同意します。
証人尋問、被告人質問はしかるべく。
書証は、被告人の反省文です。
情状証人に被告人の母親が証言台へ立ちます。
弁護人→証人尋問
弁護人:あなたは、被告人のお母さんですね?
証人: はい
弁護人:現在は、被告人と一緒に住んでいないのですが、いつから別に住むようになったのですか?
証人: 娘が30代になってからですから、10年前くらいからです。
弁護人:被告人から、何年前に連絡がありましたか?
証人: 前刑で服役している時に、手紙をもらいました。
弁護人:それまでは、服役していることも知らなかったのですね?
証人: はい、数年間連絡が全くなくて、何も知りませんでした。
弁護人:面会には、行かれましたか?
証人: はい
弁護人:社会復帰してからの話は何かありましたか?
証人: 私のところに来たら、甘えると思い、自立して生活するようには言いました。
弁護人:Mさん(被告人の名前)から再婚の事は聞いていましたか?
証人: はい、Sさん(現在の被告人の夫)と会いましたが、信用しました。
弁護人:Tさん(夫の友達、覚せい剤をくれた人)は知っていますか?
証人: 知りません。
弁護人:被告人が覚せい剤を止める為には、何が必要だと思いますか?
証人: Mは、さみしがり屋です。Sさん(被告人の夫)が刑務所に行ってMが一人になり、さみしさを紛らわす為に、覚せい剤を使ったと思います。
弁護人:今は、Mさん一人ですよね?また寂しくなって覚せい剤を使いませんか?
証人:はい、Mは大阪に連れて帰り、一緒に生活を考えています。
まとめると、被告人の夫は今年2月、覚せい剤取締法違反の罪で懲役1年9月の実刑を受けて、刑務所へ入りました。
被告人は、自宅で夫の出所を待つ事になるのですが、そこへT(夫の友達)が出入りするようになります。
しかし、Tも覚せい剤常習者でした。
被告人は、1人のさみしさを紛らわす為に、Tから覚醒剤を無償で分けてもらい10~20回/月に使用するようになりました。
それから、Tも捜査機関は、覚せい剤取締法違反の罪で逮捕しました。
ほぼ同時期に、被告人も逮捕されました。
検察官→証人尋問
検察官:社会復帰後、大阪で覚せい剤の治療をするって事ですね?
証人: はい、そう思っています。
検察官:Sさんが逮捕された時に、覚せい剤の話は聞いていなかったのですか?
証人: はい、値段の高い注射を打っている事は言っていましたから、それが覚せい剤と気付けば良かったのですが・・・・
裁判長→証人尋問
裁判長:Sは今年2月の裁判で実刑を受けましたね。被告人を直ぐに大阪に呼ばなかったのですか?
証人: 大阪に来るように言いましたが、大阪へ行くと面会が遠くなると言うので・・・
裁判長:旦那との関係はどう考えていますか?
証人: SはMの事を大切にしてくれる人です。
そして、被告人質問です。
弁護人→被告人
弁護人:何で覚せい剤に手を出したのですか?
被告人:主人が捕まってから、体が動かなくなって・・・字も書けなくなりました・・・
弁護人:覚せい剤を使うと字が書けるのですか?
被告人:はい、覚せい剤を打つと字が書けて、主人に手紙を書けるようになりました。
弁護人:知人のTさんと、手が切れますか?
被告人:はい
弁護人:Sさんの帰りを待って、社会復帰後は一緒に生活するつもりですね?
被告人:はい
弁護人:Sさんが先に出所すれば良いのですが、あなただけ先に出所したら、また一人になります。寂しくなって、覚せい剤使いませんか?
被告人:いいえ、主人の帰り待っています。
弁護人:前刑の時は、お母さんに情状証人に来てもらっていませんよね。
被告人:家出中でしたし、裁判の事を知られたくない気持ちもありました。
弁護人:今回、お母さんに来てもらって、証人してもらいましたが、どうゆう気持ちですか?
被告人:今の私の事を隠さずに話して・・・・
弁護人:お母さんに、証言してもらってどうでしたか?
被告人:もう、迷惑かけないようにと・・・・・(ちょっと泣いています)
検察官→被告人質問
まとめると、今年2月旦那の公判で、被告人は情状証人として証言しています。
当時は覚せい剤をやっていなかったようですが、覚せい剤で捕まった旦那の公判で、情状証人までやってるのに、自分が覚せい剤に手を出す事に躊躇しなかったのか?と、問い詰められていました。
論告求刑
16歳からはじめた覚せい剤を、現在まで使用している、親和性は根深い。
夫の覚せい剤取締法違反の公判で、情状証人しているのに、本人が覚せい剤を使っている。
法律を守る意識が低下している。
被告人の周りは、覚せい剤常習者ばかりである。
一般的な予防見地からも厳罰が必要。
暴力団の資金源になる。
矯正施設での矯正が必要である。
相当法条適用の上、被告人を懲役1年6月に処するのが相当であると考えます。
弁論
覚せい剤を使ったのは、夫が服役して一人になった寂しさからである。
同情の余地がある。
夫を待って、二人で更生する意思がある。
夫がいれば、覚せい剤を使う理由が無くなる、再犯の可能性はない。
今回に限り、寛大な判決をお願いする。
最終陳述
被告人:今後は覚せい剤には手を出さずに、主人と真面目に生活します。
判決期日平成25年9月30日13:15分~
私の感想は、この被告人の人生は覚せい剤と共にあるのでは?と、思いました。
夫が逮捕された時は、生活保護を受けていたのですが、生活保護費を使って覚せい剤を購入していたと思われます。
納税者から見ると、とんでもない事をやっている訳ですよ。
被告人は実刑になるかは、わかりませんが今後旦那が出所したら、お祝いに1本やる?とかの会話を簡単に想像してしまいます。
某有名アイドルも、夫婦で覚せい剤をやってましたよね。
今後、この夫婦が自力で覚せい剤を止めるのは、かなり難しいと思います。
出所したら、ダルクとかの施設へ入る事をお勧めしたいです。
ところで、ここ2か月くらい、豊橋支部の刑事裁判傍聴に変化を感じます。
以前は、傍聴席には、関係者(証人や被告人家族、次公判の弁護人など)以外は、私一人もしくはあと一人いるかいないかでしたが、最近は5~8人は傍聴席に座っています。
そして、この日ビックリする事がありました。
公判後、法廷から出たところで、傍聴していた一人の男性から声をかけられたのです。
「ブログ書いてますよね?」
少し驚きましtが、「えっ、はい」と答えました。
(何で、ばれたんだろう??)
それから、午前中は傍聴していなかった、判決結果を教えていただきました。
私のブログを見て、傍聴するきっかけになったのでしたら嬉しい事です。
しかし、この時、万が一裁判長がブログ見ていたらヤバいなと思ったのです。
今までは、裁判所の方はブログの事は知らない事を前提に、記事を書いていたからです。
冷静に考えたら、ブログの事はバレテいると考えた方が正解ですよね?
そこで、裁判所職員の皆様へ、今後もこんな取るに足りないブログの事は、知らないふりを続けて下さい。
裁判所への出入り禁止は、絶対に勘弁して下さい。
よろしくお願いします。
以上です。
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