
名古屋地裁豊橋支部
平成26年5月15日(木)
401号法廷
傷害(新件)
被告人(男性28才 オリラジあっちゃん似)
裁判長(前澤裁判長)
検察官(男性40代)
弁護人(男性30代)
非職業的刑事裁判傍聴ノンフィクションフリーランスライターのacceleです。
初めての方は、はじめましてそうでない方はこんにちは。
今月も2回目の更新です。(努力目標達成パチパチパチ)
自分で言うのもなんですが、段々とイラストのクォリティー上がっていませんか?
以前は法廷内でボールペンで描いたイラストをそのまま使っていましたが、最近はシャーペンで書き直す事もあります。
よりリアルにと思って描いているのですが、描き直すとかえって似なくなるのが悩みです。
それでも、好きこそ物の何とかって言うじゃないですか、描いているうちに何とかなるものです。と、成績優秀な被告人に教えてあげたいと思った公判でした。
公訴事実
平成26年2月27日午後3時ごろ、愛知県田原市滝頭付近にてト〇タ自動車から第2滝頭寮への送迎バス内において、被害者男性の顔や頭部を殴り加療1週間のケガを負わせた罪名傷害刑法204条。
罪状認否「間違いありません」
検察官からの冒頭陳述によりますと、身上経歴は千葉県出身都内の高校卒業後、大学中退しパチンコ店や期間社員として稼働していた。
情状については、平成24年2月5日に傷害で罰金刑を受けている。
平成26年2月27日午後3時ごろ、ト〇タ自動車株式会社田原工場から第2滝頭寮へ向かう送迎バス内で、寝ていた被告人が被害者に起こされた事に腹を立て被害者の顔や頭部を殴った。
傍聴席には、情状証人らしい方はいません。
20代の若い被告人の場合は、家族が情状証人いらっしゃる事多いのですが何か理由があるのでしょうか?
弁護人からの証拠請求は、反省文と被告人質問のみです。
弁護人→被告人質問
弁護人:事件当時あなたはト〇タ自動車に期間社員ととして働いていましたか?
被告人:はい
弁護人:会社の寮に住んでいましたね?
被告人:はい、第2滝頭寮です。
弁護人:被害者の方は同僚にあたると思いますが、面識はありましたか?
被告人:いいえ。
弁護人:被害者との関係ですが同じ寮でしたか?
被告人:同じかどうかはわかりません。
弁護人:他の寮かもしれないけどという事ですね?
被告人:はい。
弁護人:あなたは始めから被害者に暴行するつもりでしたか?
被告人:いいえ、車内で起こされて口論となったからです。
弁護人:相手からも唾をかけられたりしましたか?
被告人:私が先に唾をかけて、次に相手からもかけられました。
弁護人:それで殴ったのですか・
被告人:はい
弁護人:2回目にはもっと酷く殴ったようですが、なぜそのような事になったのですか?
被告人:周りにいた人に「こいつから殴ったの見ましたよね?証人になってもらえますよね」と言い出して頭にきました。
弁護人:何回くらい殴ったのですか?
被告人:10回くらい殴りました。
弁護人:今回のような事は初めてではありませんよね?
被告人:はい、3年前にもありました。
弁護人:あなたは何で人をケガさせたりするのでしょうか?
被告人:自分の将来が不安に思い、イライラする気持ちが抑えられない時があります。
弁護人:自分の中長期的な将来に不安があるからですか?
被告人:はい
弁護人:もう少し深い部分の事を聴きますが、あなたは○○中学でしたね?(○○中学を検索して調べたところ、中高一貫の都内にある有数な進学私立学校です)
被告人:はい。
弁護人:そして早〇田大学政治経済学部でしたが、なぜ中退したのですか?
被告人:精神的にまいっていました。将来の自分を悲観的に考えるようになり建設的に考える事が出来なくなっていました。
弁護人:それでも長い目で見たら、大学卒業して良い会社に就職出来ていたかも知れませんよね?
被告人:そうですね。
弁護人:僕自身はあなたに初めて会った時、なぜこのような事をしたのか理解できませんでした。これからはどうしたら良いと考えていますか?
被告人:自滅的な考えは止めて、建設的に物事を考えるようにします。
弁護人:僕はあなたと同じ大学でしたが、あなたの方が成績優秀でした。その事は忘れないで欲しいです。いいですか?
被告人:はい
弁護人:被害者に対して謝罪の気持ちは反省文に書いてもらいましたが、被害弁償についてはどうするつもりですか?
被告人:今は経済的に無理ですが、働いて弁償したいと思っています。
弁護人:今までの仕事は辞めていますから、何か仕事しなければなりませんが住所不定では仕事も探せませんよね?
被告人:岐阜の祖母を頼ってそこでお世話になります。
弁護人:先ずは岐阜の祖母の家に行って生活を立て直すつもりですね?
被告人:はい
弁護人:これを最後にしてもらえますか?
被告人:はい
それにしても、親御さんが情状証人にいらっしてないのが気になります。
中高大と私学へ入れたのに大学辞めてしまい、親はさぞかしご立腹でしょうが20代の息子が公判請求された訳ですから、行ってあげても良さそうですが。。。
しかし、大学辞めた理由がいまいち理解できませんでした。
大学生の時に自分の将来を悲観するって、総理大臣になれない可能性についてとかに悲観していたのでしょうか?
雑草のように生きてきた私には、このお坊ちゃん被告人の悩みが理解不能です。
弁護人は自分と同じ大学だった被告人を弁護する事になり、複雑な思いでしょうね。
検察官→被告人質問
検察官:以前も傷害で罰金刑を受けた時、勾留されたと思いますが何日勾留されたのですか?
被告人:勾留?
検察官:逮捕されて身柄拘束されましたよね?何日間ですか?
被告人:20日です。
検察官:事件を起こすと罰金になったり、勾留されるのは分かっていたのですから、それが歯止めにならなかったのですか?
被告人:カッとなると、自分を抑えられなくなって・・・・
検察官:カッとなる気持ちを抑えるには今後どうするつもりですか?
被告人:自滅的な考えは止めて、建設的に物事を考える習慣つけます。
検察官:依願退職したようですが、あと1回は給料出ますよね?いくら貰えそうですか?
被告人:20万円くらいです。
検察官:そのお金で、岐阜の祖母の家へ行って生活立て直すのですね?
被告人:はい
裁判長→被告人質問
裁判長:あなたの性格として、怒りっぽいとかあると思うのですが今後そのような時に、どうやって自分を抑えていきますか?
被告人:あの~今までの事に関しては、自制が効かなくなっていましたが自分を冷静になるように誘導していく習慣付をします。
裁判長:これからも働いていく中で、カッとなる事はありますよね。カッとなるまではいいとしても手を出したりしないようにするには、どうすればいいか考えていますか?
被告人:意識的に手を出さないように習慣付ます。
裁判長:今後も嫌な事は普通にありますよ。色々な事を我慢するように出来ますか?
被告人:はい
裁判長の説教、例えが悪いかも知れませんが、学校の先生が子供を叱るように分かりやすい言葉でお話されます。
論告
事実関係については、当公判廷で立証した証拠によりその証明は十分であると思慮します。
送迎バス内で、短絡的に起こした動機に酌量の余地なし。
粗暴癖があり、今後も再犯の可能性が高い。
被害者に特別落ち度はない。
逮捕後は素直に自白し、反省はしている。
諸般の事情を考慮し、相当法条適用の上被告人を懲役1年に処するのが相当であると思慮します。
弁論
送迎バス内で、被害者に暴行した事件でありますが被告人には酌むべき事情があります。
暴行は、力加減を加えており被害者のケガの程度は、それほど大きくはない。
寝ていた被告人が起こされた事が発端で起こった突発的、偶発的な事である。
今回、裁判を受けるのは初めてである事。
被害弁償する意思がある。
今回に限り執行猶予付き判決を願います。
最終陳述「そうですね今回の事に関しては自分が悪かったと思っています。今後は辛抱強く建設的に物事を考えます」
判決期日平成26年5月22日午後1:20分~
この公判の感想は、いくら頭が良くてもカッとなって感情が制御出来ずに暴行する人がいます。
被告人は今後どうしなければならないのかは、頭良いから自分で考えて下さい。
以上です。
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