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シャカシャカシャカシャカ……。

私の手のひらは既に限界を超え、水ぶくれが破れて悲鳴を上げていました。

横目で見ると、生魚を持ったMちゃんが、完全に「無」の表情で虚空を見つめています。

やばい、このままでは彼女が凍死するか、私が(社会的に)死ぬかだ。

 

はるな「くっ…!燃えろよ私のクリエイティブ魂!物理法則を超越しろぉぉぉ!!」

 

私は「丁寧な暮らし」的な摩擦熱コントロールを放棄し、ヤケクソで棒を回転させました。

すると…

スッ…と、微かな煙が。

はるな「き、来たわ!Mちゃん、風よけになって!」

 

私は震える手で火種を麻ひもをほぐした火口に移し、赤ちゃんに息を吹きかけるように優しく、慎重に空気を送ります。

Mちゃんがその大きな体で風を遮ってくれたおかげで、煙は次第に濃くなり…

 

ボッ!!!

 

はるな「つ、ついたぁぁぁぁーーー!!文明の灯火だぁぁぁ!!泣」

Mちゃん「……」

 

 

焚き火の熱が冷え切った体に染み渡ります。

パチパチという音とともに、イワナの皮が焦げる香ばしい匂いが立ち込めました。

はるな「完成!見てこの黄金色の焼き目!これぞ自然のアート!」

私たちはアツアツの焼魚にかぶりつきました。

調味料は、私がポケットに忍ばせていた僅かな塩のみ。

 

……うまい。 うますぎる。

 

パリッとした皮、ふわふわの身。

ただの焼魚なのに、今まで食べたどんな高級料理よりも五臓六腑に染み渡ります。

これが「生きる」味か…!

Mちゃん「……ん。(骨までバリバリ食べている)」

はるな「Mちゃん、それワイルドすぎない?カルシウム摂取効率がエグいよ」

 

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腹が満たされたところで、最後のミッション「寝床の確保」です。

完全に日が落ちた森は漆黒の闇。

気温はさらに下がり、地面に直接寝たら確実に体温を奪われます。

 

はるな「よし!私の空間デザイン能力で、落ち葉を使った『森のふわふわ天蓋付きベッド』を作るよ!コンセプトは『母なる大地への回帰』!」

 

私がキャッキャ言いながら良さげな落ち葉を選別して集めている間に、Mちゃんが黙々と太い倒木を何本も引きずってきて、岩場に立てかけ始めました。

ザッザッザッ、バキバキッ、ドサァッ!

 

1時間後。
そこには、Mちゃんが太い木の枝で骨組みを作り、私が集めた大量の落ち葉をドサドサと被せて断熱材にした、頑丈な「差し掛け小屋」が完成していました。

 

 

はるな「す、すごい…。私の繊細なデザイン画とはだいぶ違うけど、圧倒的な『要塞感』があるね…」

Mちゃん「……寝る。」

 

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でも、不思議と恐怖はありませんでした。

自分の手で火を起こし、食糧を確保し、寝床を作った。

その原始的な達成感が、どんな高級羽毛布団よりも心を温めてくれたのです。

はるな「(小声)ねえMちゃん、私たち、野生に勝ったんじゃない?」

Mちゃん「……スゥーー、グォォォォ(爆睡)」

Mちゃんの寝息(というか地鳴り)を聞きながら、私も深い眠りにつきました。

 

まさか翌朝、あんなとんでもない訪問者が現れるとは夢にも思わずに…。

 

 

続く