大変遅くなりましたが
2020.2.16
銀座crazy pintxosにおいて行われた
指田フミヤ
一時は果実 ツアーファイナル
Performance 2020
レポート後編です。
AOR2連発の次に持って来たのはセカンドシーズン移行期の曲
hello
私の中でこの元ミディアムチューンは今やロックという位置付けになっている。
先日のMステ(← 凄いよね)にFLOWER FLOWERとして出演していた佐治さんのドラムが炸裂して激しいのなんの。
でもきっとこれが今のさっしーの気分なんだろうな、と思ったり。
新曲 ニッカ(仮)
「ウイスキーと甘酸っぱい恋の唄です。」と紹介されたこの新曲には、宇宙を漂っているかのような独特の浮遊感がある。
まだ1番の歌詞しかないから曲の全体像は掴み切れていないけど
2年前に渋谷で初披露された時はもっと色っぽくて意味深な部分があったような気がする。
随分洗練された、よね。
何かのタイアップなのかな。
だとしたらすごく嬉しいけど。
ここでメンバーが一旦退場し、ステージにはさっしーがひとりになった。
「ギリギリのところを書いた・・愛して愛される時に感じる痛みを表現した曲です。」
棘
これがもう最上級にエモくて。
あちらこちらからすすり泣く声が漏れ聞こえていたし
きっとおそらく会場中が指田フミヤの真骨頂とも言えるラブバラードに酔いしれていたと思う。
痛みを感じさせるバラードを唄わせたら彼の右に出る者はいない・・
MC
遂にアメリカのお土産話が登場か⁈と思いきや本人曰く、食べてるか音楽してるかのどっちかだったから話す事が何もない。笑
4日前に事務所にオファーが来て急遽ロスに行く事になったらしい。
ヤマハのイベントにコーディネーターとして参加したと言ってたかな。
遂にさっしーは海外出張にも行くようになったのね。
海外でのイベント参加、アメリカでのレコーディング、これでまたプロフィール欄が華やかになること間違いなし。
この流れから以前ブルックリンのライブハウスでオープンマイクに参加した話になり
ルーパーだけを使い山盛りのチップを貰ったパフォーマンス
それをこの場で再現してみせるという。
Stand By Me
今回のツアーにおけるひとつの見せ場がここだった。
少し話がそれるけど
山下達郎さんのコンサートには毎回アカペラコーナーという名物コーナーがあって
事前に作成した神業みたいなひとり多重コーラスに合わせ、達郎さんがアカペラで朗々と歌い上げるというもの。
その完成度の高さたるや、いやはやもう鳥肌モノ以外の何物でもないのだけど
もし今回「一時は果実ツアー」でさっしーが何らかの形でリクエストを募れば、私は絶対このアカペラコーナーをリクエストしようと思っていた。
だから嬉しかったなあ。
思った通りさっしーの「ルーパー使用ひとり多重コーラス」は素晴らしく、その臨場感にワクワクしっぱなしだった。
これは今後も是非名物コーナーとし定着させて頂きたいもの、です。
ここからライブは後半戦
バンドメンバーが再び登場すると
スマイル
メリーゴーランド
ハッピーエンド
真夜中のシンデレラ
これでもかってくらいに怒涛のロックナンバーで畳みかけてくる。
声と筋肉が躍動
また一段とタフさを増したようだ。
で、汗だくで唄い切って一言
「汗かいて透けてきた・・」
(え? 何ですって⁉︎)
思わず胸の辺りを凝視してしまったのは多分私だけではないはず。笑
でも念のため申し上げると、透けて見えてはいなかったです・・残念。。
変態でごめんなさい (^_^*)
MC
ここで果実=羞恥の実であることやツアーのコンセプトが語られた。
今回のツアーの目的は
1 アルバムを届けること
2 指田フミヤの音楽で元気を届けること
実にシンプルかつ本質的で分かりやすい。
この分かり易さってすごく大事
花になれ
愚直なまでに毎回ライブで唄い続けているこの曲
何度聴いても名曲であるのは当然の事ながら、この曲があるからこそ指田フミヤの音楽の根底がブレないのだと思う。
弾き語りライブの時に語っていた
「今回のアルバムは自分の中に溜まっていたヘドロのようなものを全部出し切った」という言葉
過激で時に性的な表現が多用されているにもかかわらず、私達がこれらの新曲に動揺しないのは
多分きっと花になれのおかげ。
ロックスター☆
毎度お馴染みのライブ定番曲で全てを忘れて盛り上がる。
途中、はじめの一歩やだるまさんが転んだなんかにインスパイア⁈されたと思われる新たな展開もあって
ただひたすら楽しかった。
本編終了
アンコール1曲目は完全アンプラグド&ストリートライブみたいな
ただのラブソング
そしてこの後はレポート前編の冒頭部分に書いた通り
ツアーファイナルを飾るに相応しい多幸感に溢れたフィナーレへと一気に加速していく。
ヒーロー
music
会場は総立ちになった。
狭いスペースと無理な体勢で足がつりそうになりながらも頑張って立ち上がってくださった前方の皆さまありがとう。
みんなの顔には笑顔、笑顔、笑顔
ここまでの高揚感に包まれるのはいつ以来だろう?
愛と勇気と希望と元気
さっしーの音楽が届けてくれた沢山のポジティブなものたちを全身に浴びながら
さっしー、やるじゃん!× 100
またしても心の中で連呼していた。
*
全17曲(preludeを入れると全18曲)を唄い切った今回のライブは、おもてなしの精神に溢れた素晴らしいツアーファイナルでした。
いまだかつてないくらいに「指田フミヤ」の人間性と主体性を感じ取ることが出来たから
私は初日仙台で早くも「これは良いツアーになる」と確信しました。
謎の上から目線ですいません。。
今回札幌以外の全ての公演に足を運びましたが、良い意味でライブが変化して行く様子を目の当たりにする事が出来てとても興味深かったです。
お客さんのリアクションも各地それぞれ違っていたし、演者もまたそれに合わせて微妙に対応を変える・・そんなライブのご当地感も面白かった。
これこそがツアーの醍醐味、なのでしょう。
さっしーがスマイルカンパニー所属となって初めてのツアーは
若いスタッフの皆様の対応もフレンドリーかつ親切で各会場とても和やかな雰囲気でした。
それもこれも全ては座長であるさっしーの人間力のなせる技、なのかな?
2020年
この記念すべきオリンピックイヤーで
さっしーが再び自分の足で自分の音楽を全国に届けに行けますように。
指田フミヤ全国ツアー2020 の開催を楽しみに待っていたいと思います。
セットリスト
Prelude
Butterflies
哀シテホシイ
Colorful
パラレル=
hello
新曲 ニッカ(仮)
棘
Stand By Me
スマイル
メリーゴーランド
ハッピーエンド
真夜中のシンデレラ
花になれ
ロックスター☆
ただのラブソング
ヒーロー
music
*
長くなりましたが最後にもうひとつだけ。
ファイナル終了の3日後、LINELIVEの配信がありました。
こんなにも迅速なタイミングで本人から来場御礼とツアーの総括があるのは珍しく
さっしーも随分社会人として成長したなあ、大人になったなあ、なんて感慨深かったです。
またしても謎の上から目線ですいません。。
そして「大好きな曲」だと言ってカバーしてくれたのが安全地帯の「雨」でした。
彼が7年前にAll Aboard‼︎で唄ったこの曲はファンにとってまさしく幻の神曲。
どんなに嬉しかったことか。
でもまさかの2番がない!という事態は残念でした。
さっしー本人も「2番の歌詞が良いのにな」と言っていましたが
雨の2番は、ため息が出るほど濃密な関係が描かれていて私も大好きな部分です。
だからこそさっしーの声で「雨」の2番が聴きたかった!
いや1番だけでも相手を優しく思いやる大人の色気みたいなものが伝わって来て充分満足なのですが
いつかまたリベンジしてくれないかな
そんな期待を胸に7年前の繊細過ぎる唄声をこっそり貼っておくことにします。
2番に注目ってことで。

