ガリブトさん | triiiiiico!

ガリブトさん

少し前のこと
横断歩道手前で動けなくなっている鳥がいるから
助けて欲しいと呼び出され
見るからにもう死んでしまいそうに衰弱し
脚もたたないカラスの雛だったのですが
どうしても何とかして欲しいと言われ…

巣が掛かっていそうなところもなく。
衰弱しきっているし
巣立ちにしてはそれより日齢が小さい。
しばらく見ていても威嚇する親どころか
元からカラスは見かけないところ。
交通量も人も多い道路の横断歩道端にぽつんと
信号待ちの際にポイと降ろされたかのような位置。

自分一人の時だったら
絶対どこか植え込みの中に突っ込んで
おしまいにしてしまうであろう弱りきった負傷雛。
それも手の掛かるカラス💦

助けたい気持ちもすごくわかるけども
普段から雛を拾わないでと思っているのに
保護してしまっている矛盾に苛まれる気持ちでいっぱいで
隅っこに置いておきたい私と
見過ごせないおじさん(ブトさんに対してのおとたま)とで
しばらくその場で話し合い
折れてしまって
引き受けてしまったからにはという気持ちもあり。。

ハシブトなのにうちのデカインコズ達よりも軽く
ガリガリで
脚も内転屈曲していて
翼で支えていなければコテンとひっくり返ってしまいます。


本当は弱々しい鳥を洗うのは良くないのですが
風呂場に直行し
下半身周りの目立つ汚れは洗い流し
ドライヤーで乾かし

シリンジでフォーミュラと
経口補水液を混ぜた水と
手持ちの抗生物質を与えたら
スッと眠りましたが
ここまで全くの無抵抗で
体力の無さが如実です。


夕方にはふやかしたインコペレットと
犬猫のウェットフードを食べさせ
少し元気が出たのか
一声鳴いて
そのまま朝まで寝ました。


カラスは保護対象ではないため
保護ボランティアやセンターにとはならないそうで
翌日に保護の連絡をし
脚も骨折疑いがあったので
レントゲン込で診てもらえる病院を探して受診。

「このまま面倒を見ていけるなら診ますが、どうしますか、できますか」
と初めに強く聞かれ。
手を出したからには放せる状態になるまで
ならなければ最後まで
面倒を見るつもりはあると伝え。

骨折はしているようないないようなとわかりづらく
極度の栄養失調での衰弱とくる病かもと。
ダニの類や
便中血中にも悪いものは見られないとの事で
ひとまず安心ですが
念の為に予防投薬も開始することにし
栄養点滴の注射もしてもらい
栄養剤も処方してもらいました。
状態によっては少し通院かな。


ブトさんは隔離で玄関エントランスにいてもらうことに。
水はよく飲むけど
餌は自分では全く食べない。



朝はお腹が空くとひと声鳴く程度




左脚はまだなんとか少し立てる感じ。



ちょっと突いたけど
やはり自分では飲み込まない。

固いものもつまみはするけど
食べ物認識していないようで食べはしない。。


この日はキャリーより少し広めの段ボールに入ってもらい
段ボールごと日光浴もしました。



怪我がある割には
出血や生々しい傷はなく
ダニの類もついていないし
見た感じもわりと綺麗だったので
一旦人の手が入っていたのではという気も…



このままずっと保護することになるのか
放鳥できるのかはわかりませんが
今のところは
お世話以外は構わないようにしていて
名前もつけていません。


ていうか
外でやっていけそうになったら放したい。。
でも自力で食べようとはしないから
ちょっと厳しいかも…?
お腹が空くと
声はおとなしめですが呼ぶんですよねぇ。。


この日は
バナナ1/2本
ゆで卵1個とふやかしペレットを混ぜたもの
猫用のゼリー状のフードを少しと
しっかり食べ
少しぴょんっとするような動作多は少できるよう。



脚が悪いとどうしても羽根が糞で汚れるので
体力を奪わないよう
調子の良さげな時にお尻周辺を洗っています。


この日は外で霧吹きシャボン玉
耳の穴大きいね



試しでオムツをつけてみましたが
ただでさえ動きの悪い脚の妨げになり
動けなくなるようなのでオムツはナシで。
外したらちゃんと中に💩がいましたが。

カラスブログさんを参考にしたり
鳥獣保護員の知人夫妻にアドバイス頂いたり
NPO法人 札幌カラス研究会さんにもご助言いただきながら
なんとかお世話が形になりつつあります。


元気になっても鳥部屋メンバーとは完全別飼育になるので
できれば放せる方向に持っていきたいのですが
それがいつになるかもわからないし
九官鳥フードもケージもまだ届かず💦
ティッシュとペットシーツと消毒液の消費が半端ないので買い足しガーン
安定するかなと試したネックピローもブトさんには合わず
タオルがしっくりくるようなので
ブトさん専用タオルも買い込みましたが
これもまた1日何枚も交換し
手洗い→ブトさん物だけで洗濯と
給餌以外のお世話もなかなか大変な上に
お世話のたびに着替えで飼主の洗濯も大量
朝昼晩の掃除と給餌でそれぞれ1時間と
時間的にもなかなか 汗


だいぶ目つきはしっかりしては来たんですけどね